現状、チェーン書店の現場で展開されている「アリーナ」は、
・福嶋のアリーナ論を知っているがゆえにそれを目指してはいるが、自らが「気にせずに済む者」であることに無自覚なまま作られる、実際には「悪意のあるヘイトスピーチという無敵の言論vs問答無用で引きずりあげられた丸腰のマイノリティ当事者」というアリーナ。
・福嶋のアリーナ論も知らないし、その本がヘイト本であることも気がつけない(ほどに各種余裕のない生活を送っている)書店員によって作られる、単なる無造作なアリーナ(当然そこでもマイノリティが丸腰のまま引きずりあげられている)。
であり、いずれにせよ福嶋が理想としているであろうアリーナと、そこから導き出される(ことを期待している)結果は得られていない。