半蔵門の国立劇場で文楽を観てきた。演目は「女殺油地獄」。
油屋のおかみさんで三女の母のお吉が、別の油屋の放蕩息子の与兵衛に借金を頼まれて断り、お金目当てで殺されてしまうというお話。
今回の演出(というのか?)では、与兵衛を色悪にせず、お吉も子供を庇って必死になる様を描いていて、2人の間に色っぽいような空気をあえて作っていないように感じた。現代的な解釈で演じられていたのかなと思った。
演出といえばだが、文楽は、台詞や地の文にあたる言葉を伝える「義太夫」と、音色で空気を作る「三味線」と、人形を動かす「人形遣い」で作られる。人形は三人がかりで一体を動かす。おそらくこれらと別個の演出家という存在はいない(?)ようなので、
「どういう方向性で演出するか、このうちの誰が決めるのか? それぞれの解釈があって噛み合わないことはないのか?」
とずっと不思議に思っていた。
するとあるとき、義太夫さんのトークイベントでまさにその話になり、
(続)
Notices by 桜庭一樹 (sakurabakazuki@mstdn.jp), page 4
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桜庭一樹 (sakurabakazuki@mstdn.jp)'s status on Monday, 06-Feb-2023 21:46:26 JST 桜庭一樹 -
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桜庭一樹 (sakurabakazuki@mstdn.jp)'s status on Monday, 06-Feb-2023 11:17:37 JST 桜庭一樹 漫画家さんのこと、眠れなかった
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桜庭一樹 (sakurabakazuki@mstdn.jp)'s status on Sunday, 05-Feb-2023 10:33:31 JST 桜庭一樹 消えた100人のうち50人ぐらいは戻ってこられたみたい。
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桜庭一樹 (sakurabakazuki@mstdn.jp)'s status on Friday, 03-Feb-2023 23:51:02 JST 桜庭一樹 今朝起きたらTwitterのフォロワーが急に約100人減っていて、「謎の理由で凍結された人が大量にいるようだ」という噂が流れてきた。
凍結されなかった人たちによって幾つかの理由が推理されたり、凍結された人が復活を願われていたりしていて、「もうデスゲームみたいだ…。イカゲームでこんなシーンを見た! 突然撃たれてメンバーががっつり減ったりとか…」と思った。
自分がフォローしてる人も一人減っていて、その方の娘さんが「お父さんは凍結されました」と報告していた。お父さんはとくに凍結されそうな投稿は何もしてなかったのに…。 -
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桜庭一樹 (sakurabakazuki@mstdn.jp)'s status on Friday, 03-Feb-2023 22:41:24 JST 桜庭一樹 映画『二十歳の息子』への小田香さん(映画作家)のコメント、覚えておこうと思った。
「他者を理解したいという希求、欲望」
「他の人格をじぶんの理解内にしようとする支配欲や矮小化」
のところ。
自分には理解できないことを、知っている何に近いかなと考えて、当てはめて、ざっくりわかったことにしてしまうことが時々あるので。とくにエンターテイメントのフィクションを作っていると、「難しい問題をわかりやすく圧縮してまとめて面白おかしく読ませる」のも仕事になり、創作でも現実でも手癖がついてしまう。理解の範囲外にある豊かな他者の存在を小説ばかり書いていると忘れる。忘れながら偉くなっていく。これに近いことを昨年、SixTONESの松村北斗さんも仰っていた。
「共感に似た、自分の知識だけは当てはめることができるけど、本質まではわかってあげれてないだろうな」
https://youtube.com/shorts/iLm7VGfF1JQ?feature=share -
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桜庭一樹 (sakurabakazuki@mstdn.jp)'s status on Wednesday, 01-Feb-2023 18:10:08 JST 桜庭一樹 美容師さんから「浅草の人力車がメンズ地下アイドル化している」という話を聞いているところ。
パーマをかけながら驚いている。
「推しを予約してどこまでも走るとお客さんから聞いた」と言われて「でも人力車ですよね。顔、見えないですよね…」と聞いたら、「一緒に食べ歩きとかもしてくれるんだっけな…?」的な。美容師さんもよく知らなくて手探り。
これかな…
https://unit.tokyo-rickshaw.tokyo/profile/In conversation from mstdn.jp permalink Attachments
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桜庭一樹 (sakurabakazuki@mstdn.jp)'s status on Wednesday, 01-Feb-2023 11:54:27 JST 桜庭一樹 ファラフェルサンドのテイクアウトに並んでるところ。ファラフェル好き。
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桜庭一樹 (sakurabakazuki@mstdn.jp)'s status on Monday, 30-Jan-2023 00:13:16 JST 桜庭一樹 小夜左文字は、元の持ち主の人間が「愛する者を殺された」という復讐の念を持っていたので、自分も同じ思いを抱えてしまった刀剣男士。つまり、復讐の対象が存在しなくて、解消の手段もないのに、念だけがあり、そのことにずっと苦しめられている。
こういう苦しさは多かれ少なかれ存在するように思う。なんらかの被害に遭い、例えば加害者からの謝罪や裁判による決着があったり、相手が故人である場合など。「解決済みの案件だ」「もういい加減いいじゃないか」と周囲は言うけれど、苦しさややるせなさが消えるわけではなく、念だけいつまでも胸に残る。小さな出来事まで含めれば、生きていればありうることだと感じる。審神者として、すべての本丸のお小夜の平穏を願う。ゲームのプレイヤーの数だけ無数のお小夜が存在することを思うと、祈るような気持ちにもなる。
(刀剣乱舞の話⚔️)
https://stage-toukenranbu.jp/archive/giden/cast07.html
https://meitou.info/index.php/%E5%B0%8F%E5%A4%9C%E5%B7%A6%E6%96%87%E5%AD%97In conversation from mstdn.jp permalink Attachments
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桜庭一樹 (sakurabakazuki@mstdn.jp)'s status on Friday, 27-Jan-2023 23:01:50 JST 桜庭一樹 他の方も言っていたけど、Twitterのリプライや引用リツイートの通知がこなくなってきた。 あと、ツイートの表示数が見えるようになった件が1ヶ月ぐらい前に話題だったけど、なぜかわたしだけずっと見えてなくて、今朝になって急に表示されるようになった。みんなこれのことを言ってたのか…!(遅い) Twitterが少しずつ壊れていく日々を、歴史の生き証人的に目撃してるような気持ちだ。
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桜庭一樹 (sakurabakazuki@mstdn.jp)'s status on Tuesday, 24-Jan-2023 21:24:54 JST 桜庭一樹 刀ステ禺伝、源氏物語、当たった! うれしいー! 脳内で走り回る…
https://stage-toukenranbu.jp/stage/In conversation from mstdn.jp permalink Attachments
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桜庭一樹 (sakurabakazuki@mstdn.jp)'s status on Tuesday, 24-Jan-2023 21:24:53 JST 桜庭一樹 刀ステ禺伝楽しみだな。歌仙ちゃん推しの友達と行きます。まだかなー。2月まだかな。
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桜庭一樹 (sakurabakazuki@mstdn.jp)'s status on Saturday, 21-Jan-2023 23:22:07 JST 桜庭一樹 @szk3nr 確かに、そもそもなぜ栗原さんが何事もなく出演していたのか…???
問題を指摘された側の方が理解して対処すると称賛されるけれど、指摘したマイノリティの方の痛みがそのとき透明化されてしまうということはあると思います。これをどうしたらいいのか、どんな構造上の問題があるせいなのか、いますぐ答えが出ません。声を上げた側の方にマイナスがあるのは絶対にいけないことだと思いますし、鈴木さんの、皆が黙っているときにリスクを負って発言される面をわたしは尊敬しています。(私事ですが「少女を埋める」のときのことを今も深く感謝しています)。
いま答えが見つからないことが多く、時間をかけて考えさせてください。鈴木さんの言葉に共感し、(勝手にですが)そばにいるつもりでいることをお伝えしたく思います。In conversation from mstdn.jp permalink -
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桜庭一樹 (sakurabakazuki@mstdn.jp)'s status on Saturday, 21-Jan-2023 21:29:28 JST 桜庭一樹 @szk3nr 鈴木さん、ありがとうございます。あのツイートを読解しきれず、迷っているままつい投稿してしまいました。
わたしはあのツイートを見たとき、なんとなくボンヤリと読み流してしまい、栗原さんの発言に苛烈に苦しめられた方々の気持ちを想像できませんでした。自分でも恥ずかしく思っています。つぎに、安堂さんのレトリックにも気づかず、「なぜファーストネームなのかな」とただ不思議に思っただけで、つまり二重に鈍感でした。
安堂さんはデビューしたばかりで、おそらく昨年春の栗原さんの件をご存じなかったのだと想像しています。でも周りの先輩作家や編集者は知っていたのだから、鈴木さんがしてくださったようなご指摘を、わたしも含め村の誰かがすべきでした。それなのに鈴木さん一人に負担を強いてしまって申し訳ありませんでした。
今回の鈴木さんのように、言うべきことを言ってくれた方が、疎外感を感じさせられたり、より苦しい気持ちになるようなことがあってはならないと思います。今朝から考えるばかりでずっと黙っていたこともごめんなさい。In conversation from mstdn.jp permalink -
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桜庭一樹 (sakurabakazuki@mstdn.jp)'s status on Saturday, 21-Jan-2023 20:14:30 JST 桜庭一樹 安堂さんの「ホセ→裕一郎」はマイクロアグレッションへのミラーリングを使った抗議ですよね…? 感謝の意ではなく。まだ混乱しているのでよく考えてからにしますが…。
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桜庭一樹 (sakurabakazuki@mstdn.jp)'s status on Thursday, 19-Jan-2023 00:24:59 JST 桜庭一樹 朝日新聞の文芸時評を読んで、また件の評論家が「意味の占有」をやらかしているなと思いました。
絶対的に弱い立場の若い女性が、権力のある男性からセクハラを受けたことを「飲み込まされた」というエピソードは、評論家自身の「加害者が自分の加害について都合が悪いので沈黙した」のとは逆の話ではないかと。
作者の渾身の作品を、勝手に別の意味に書き換え、自分のしたい話だけ一方的にするのは「批評」ではない。わたしは書き手として、このように作品を冒涜するのもハラスメントだと思う。In conversation from mstdn.jp permalink -
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桜庭一樹 (sakurabakazuki@mstdn.jp)'s status on Thursday, 19-Jan-2023 00:24:58 JST 桜庭一樹 「自分のしたい話をするために人の作品を持ってきて、切り貼りして、別の話にしないでね」というだけの単純なことが、なぜ理解できず、今年も繰り返しているのだろうか。
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桜庭一樹 (sakurabakazuki@mstdn.jp)'s status on Thursday, 19-Jan-2023 00:24:58 JST 桜庭一樹 もうこの書き方が癖になっていて、加害性を自覚していないし、いまさら他の方法はできないのだろうか?
最後は自己憐憫の自分語りで終わり、著者の大切な作品を尊重せずどっかにぶん投げちゃってる。とにかく作品をきちんと論じてほしい。テキストをあまり無視しないという原点に帰ってほしい。自分の都合で意味を書き換えるのは、会話でも批評でも暴力。In conversation from mstdn.jp permalink -
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桜庭一樹 (sakurabakazuki@mstdn.jp)'s status on Thursday, 19-Jan-2023 00:24:57 JST 桜庭一樹 昨年末、そんなことをずっと考えているとき、webちくまの西村紗知さんの新連載「愛のある批評」の惹句を読んで心を深く動かされた。自分も誰かの実存を評したり熱を持って消費したりする側の人間でもあるから。
主にこのような惹句だった。
「人や作品が商品として消費されるとき、そこには抗い、傷つく存在がある」
「共犯者としての批評のあり方を明らかにしつつ、愛のある批評を模索する」
https://www.webchikuma.jp/articles/-/2922In conversation from mstdn.jp permalink Attachments
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桜庭一樹 (sakurabakazuki@mstdn.jp)'s status on Thursday, 19-Jan-2023 00:24:57 JST 桜庭一樹 先月、新人の方の作品の書評を書いたのだけれど、とても怖かった。
ご本人の預かり知らぬところで、編集部が依頼し、誰か(この場合はわたし)が書くのだが。書き手が自分の柔らかくて無防備な内面を開示して、大切なことを伝えてくれている作品に、〝評する〟立場から、無断で土足で侵入して踏み荒らすような怖さがあった。
これまではそんなふうに思ったことがなく、書評や解説、読書日記を自由に書いてきた。もちろん、作品と作者への敬意があるかを自己確認しつつではあったけれど。
評する側の一方的な〝権力〟の勾配を初めて自覚したのかもしれない。
小説でしか触れられないだろう、誰かの本質的な美しい部分に踏みこんでから、悪意を持って相手の心を壊すようなアプローチも可能なのだろうと思った。多くの評者がそんな酷いことをしないのは、ただ個人の良識のみにかかっているように感じて怖かったのかな?
考えた末、冷静な分析で書き終えたところを幾度も直し、なんというか、著者の方とフラットに向き合い、素直に自己開示しつつ寄り添うような書き方に変えて入稿した。ともかく先月のわたしの判断ではそうなった。
難しい。
引き続き考え続けていきたい。In conversation from mstdn.jp permalink -
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桜庭一樹 (sakurabakazuki@mstdn.jp)'s status on Thursday, 19-Jan-2023 00:24:57 JST 桜庭一樹 昨年から、今年、というか今月になってからも、複数の著者の方から「自分も同じ人に誤読をされて耐えた」「自分も被害に遭ったことがある」「戦ってくれてありがとう」「一緒に声を上げられなくてごめんなさい」といった連絡を受け取り続けています。えっ、こんなキャリアのある方がと驚くような方々もいます。朝日も本人も本当にもういい加減にしてほしい。初心に帰ってちゃんと書こう。若手の批評家の方々の原稿を見習ってほしい。
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