朝日新聞の文芸時評を読んで、また件の評論家が「意味の占有」をやらかしているなと思いました。
絶対的に弱い立場の若い女性が、権力のある男性からセクハラを受けたことを「飲み込まされた」というエピソードは、評論家自身の「加害者が自分の加害について都合が悪いので沈黙した」のとは逆の話ではないかと。
作者の渾身の作品を、勝手に別の意味に書き換え、自分のしたい話だけ一方的にするのは「批評」ではない。わたしは書き手として、このように作品を冒涜するのもハラスメントだと思う。
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桜庭一樹 (sakurabakazuki@mstdn.jp)'s status on Thursday, 19-Jan-2023 00:24:59 JST桜庭一樹