映画『二十歳の息子』への小田香さん(映画作家)のコメント、覚えておこうと思った。
「他者を理解したいという希求、欲望」
「他の人格をじぶんの理解内にしようとする支配欲や矮小化」
のところ。
自分には理解できないことを、知っている何に近いかなと考えて、当てはめて、ざっくりわかったことにしてしまうことが時々あるので。とくにエンターテイメントのフィクションを作っていると、「難しい問題をわかりやすく圧縮してまとめて面白おかしく読ませる」のも仕事になり、創作でも現実でも手癖がついてしまう。理解の範囲外にある豊かな他者の存在を小説ばかり書いていると忘れる。忘れながら偉くなっていく。
これに近いことを昨年、SixTONESの松村北斗さんも仰っていた。
「共感に似た、自分の知識だけは当てはめることができるけど、本質まではわかってあげれてないだろうな」
https://youtube.com/shorts/iLm7VGfF1JQ?feature=share