小夜左文字は、元の持ち主の人間が「愛する者を殺された」という復讐の念を持っていたので、自分も同じ思いを抱えてしまった刀剣男士。つまり、復讐の対象が存在しなくて、解消の手段もないのに、念だけがあり、そのことにずっと苦しめられている。
こういう苦しさは多かれ少なかれ存在するように思う。なんらかの被害に遭い、例えば加害者からの謝罪や裁判による決着があったり、相手が故人である場合など。「解決済みの案件だ」「もういい加減いいじゃないか」と周囲は言うけれど、苦しさややるせなさが消えるわけではなく、念だけいつまでも胸に残る。小さな出来事まで含めれば、生きていればありうることだと感じる。
審神者として、すべての本丸のお小夜の平穏を願う。ゲームのプレイヤーの数だけ無数のお小夜が存在することを思うと、祈るような気持ちにもなる。
(刀剣乱舞の話⚔️)
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