何となく twilog を眺めていたら、人材募集の広告が出ていたのですが、そのラインナップがこれ。マグロ漁船に始まり、SNS監視、原発作業員、火葬場、米軍基地と、どうも一般的でない(オブラートに包んだ言い方)仕事ばかり取り揃えています。まあどこも人材不足の世ではありますが。
Notices by 嶋理人 (bokukoui@mstdn.jp), page 3
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嶋理人 (bokukoui@mstdn.jp)'s status on Friday, 24-May-2024 00:03:15 JST 嶋理人
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嶋理人 (bokukoui@mstdn.jp)'s status on Saturday, 04-May-2024 04:40:48 JST 嶋理人
毎年憲法記念日のたびに書いている気がするけれど、日本国憲法を変えたいという人のほとんどが、戦勝国が敗戦国民に認めた程度の人権すら否定したがっているのを見ると、世界でもっとも「反日」的なのは、日本人自身だと思えてくるのです。
いや実際、藤原彰先生の『飢死した英霊たち』によれば、考え方によっては日本人を一番殺したのはアメリカ軍ではなく、日本軍自身の不手際と不作為によるものともいえるので、世界でもっとも日本人の人権を軽んじているのが日本人というのは、当たってそうな気がするのです。
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嶋理人 (bokukoui@mstdn.jp)'s status on Saturday, 04-May-2024 04:40:47 JST 嶋理人
私は、日本国憲法の国民主権・平和主義・人権尊重という基本の柱には普遍的な意義があり、それを強化する方向の憲法改正であればむしろ賛成ですが、日本で「憲法改正」を唱える人の大部分が、この柱をへし折りたくて仕方がなさそうな状況には、強い懸念を感じています。
なぜそうなのかは、私は結論が出ていません。ただおそらく、「普遍的な意義」というやつが、嫌う人が多いのではという気はしています。万人に普遍的な権利なんか認めたくない、俺は女子供より偉いんだ、朝鮮人より高等なんだと威張りたい、そういう「秩序」こそが大事だと思っている人が多いのでは。
それは近世的身分秩序の残存といっていいのか、あるいはそれがベースにあったとしても近代にどう変質したのか、考えるべきことはたくさんあります。近世から近代への連続性であれば、やはり通俗道徳の問題は外せないかと思うので、安丸良夫をまた読み直したいと思います(その前に積読本が…)
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嶋理人 (bokukoui@mstdn.jp)'s status on Monday, 08-Apr-2024 14:24:00 JST 嶋理人
先にリンクした朝日の記事に、辻田真佐憲氏が「「大東亜戦争」と使ったから即アウトみたいな機械的な反応はそろそろやめたほうがいいのではないでしょうか」とコメントしていますが、率直に言って、中立を装って俗情に阿った愚論でしかないと私には思われます。
現在「大東亜戦争」がどのような文脈で使われているかを考えれば、それはもっぱら、過去の日本の戦争を無理やり正当化する、日本版歴史修正主義的な言説ではないでしょうか。その現在の文脈を脱色し、「イデオロギーから自由な俺」を演出する仕草はネットに溢れていますが、悪いことです。
「大東亜戦争」の呼称の問題には、「大東亜共栄圏」につながる、日本が大東亜の盟主であり他のアジア諸国はその子分たるべし(「八紘一宇」の家長が日本)という発想があります。これが、中韓を代表とするアジアを格下に差別したいネトウヨ的心情と呼応しているのです。
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嶋理人 (bokukoui@mstdn.jp)'s status on Monday, 08-Apr-2024 14:23:55 JST 嶋理人
https://twitter.com/bokukoui/status/1421802006323228679
私が「大東亜戦争」と当時日本政府が呼称した戦争の呼び名について考えていることは、3年ほど前に庄司潤一郎氏の論文を参考にしつつ述べました。現状では「大東亜戦争」呼称を使う人は、過去の日本の行為を無理に正当化する歴史修正主義の傾向がみられ、好ましくありません。
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嶋理人 (bokukoui@mstdn.jp)'s status on Monday, 08-Apr-2024 14:23:52 JST 嶋理人
陸上自衛隊の第32普通科連隊、公式Xで「大東亜戦争」と表現
https://digital.asahi.com/articles/ASS473FGPS47UTIL00FM.html
昨今の日本のネトウヨ化を考えれば、自衛隊がこの有様なのは当然ともいえますが、暴力装置が過去への反省を欠いていることは周辺諸国のみならず自国民にとっても危険なことなのです。
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嶋理人 (bokukoui@mstdn.jp)'s status on Monday, 01-Apr-2024 22:08:40 JST 嶋理人
#小林製薬がんばれ というタグがツイッターのトレンドに上がっていて何事かと思ったら、反ワクチン系の人たちが盛り上がっていて、そこに「グローバル企業の企業と政府の陰謀に立ち向かう日本企業」みたいな構図の人がのっかって、阿鼻叫喚の陰謀論祭りとなっていました。陰謀論につける薬はありません。
そもそも小林製薬は、毒にも薬にもならないどうでもいいものを、面白い名前を付けて、宣伝しまくって売りつけるという会社じゃないでしょうか。なんとなれば、小林製薬は売上の15%を宣伝に投入し、研究開発には5%しか投入していないのです。同社の決算に書いてあります。
https://www.kobayashi.co.jp/ir/report/explain/pdf/2104.pdf
これが、医師が使う薬を自前で開発している「ちゃんとした」製薬会社、日本なら武田とか第一三共の決算を見ると、売上の15~20%ぐらいを研究開発費に投じています。宣伝費は最近の決算ではよく分からないのですが、2011年の第一三共は2割を研究に、1割を宣伝に使っています。
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嶋理人 (bokukoui@mstdn.jp)'s status on Thursday, 14-Mar-2024 16:02:50 JST 嶋理人
「島耕作」副知事、就任に異議 「議会同意ない」と県議質問 背景に知事と自民党の対立 https://mainichi.jp/articles/20240314/ddl/k41/040/281000c
県議の質問は嫌がらせでしかないとはいえ、いまさら「島耕作」で何を宣伝したいのか、あんな昭和臭の爺キャラで、とは思います。わが熊本県の宣伝部長とは比べ物になりません。
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嶋理人 (bokukoui@mstdn.jp)'s status on Wednesday, 13-Mar-2024 17:03:44 JST 嶋理人
個人的に衝撃だったのは、9日に神戸に用があったので、それにかこつけて8日に神戸電鉄を全線乗ってきたばかりだったということもあります。写真は三木駅で撮った粟生行。粟生行は日中1時間に一本しかなく、経営は大変そうです。
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嶋理人 (bokukoui@mstdn.jp)'s status on Wednesday, 13-Mar-2024 16:15:36 JST 嶋理人
工事中に土砂崩れ 2人生き埋め、1人死亡 小野の神鉄粟生線沿い、運転再開見通し立たず
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/202403/0017422823.shtml
心配なニュースが入ってきました。死者が出たそうで残念なことです。神戸電鉄粟生線も存続が危ぶまれている路線だけに、整備が行き届いていないのでしょうか。
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嶋理人 (bokukoui@mstdn.jp)'s status on Monday, 04-Mar-2024 19:21:10 JST 嶋理人
甘い醤油が高級という通念のあった北部九州では、大正時代から甘味料を添加した醤油があり、アミノ酸醤油は甘味に加えてうま味も増えるので、甘露醤油の代用品として人気が出たのだそうです。そのような背景のなかった関東では、アミノ酸醤油は粗悪な代用品として嫌われ、戦後消滅します。
アミノ酸醤油が東西で命運を分けたのは、戦時中の統制も影響しました。太平洋戦争下は醤油も統制されますが、添加するアミノ酸液はまた別に統制されたので(縦割り!)、北部九州ではアミノ酸液が不足する一方、関東では粗悪なアミノ酸液の添加が進んで消費者から不評を買ったのだとか。面白いですね。
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嶋理人 (bokukoui@mstdn.jp)'s status on Monday, 04-Mar-2024 19:21:10 JST 嶋理人
届いたばかりの『社会経済史学』89巻4号に掲載されている田中醇「北部九州における「甘い醤油」定着過程の検討 筑豊地域醤油醸造化の「アミノ酸醤油」製造に着目して」という論文が面白いです。私も九州に来て、醤油の甘さに驚きましたが、その原因に迫った論文です。
そのキーになるのが、アミノ酸液を添加した「アミノ酸醤油」です。私はその名は戦時中の粗悪な代用品として知ってはいましたが、北部九州では1930年代後半から作られており、しかもそれは消費者から「人気があった」のです。その背景には、柳井名産の甘露醤油という、甘い高級醤油の存在がありました。
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嶋理人 (bokukoui@mstdn.jp)'s status on Monday, 26-Feb-2024 15:53:40 JST 嶋理人
若者の半数が読めない? 「常陸」ブランド化の盲点
https://mainichi.jp/articles/20240225/k00/00m/040/203000c20代の6割が「常陸」読めなくてもそんなもんかと思いますが、むしろ40~50台で3割以上読めない方が衝撃的です。馬齢を重ねるとはこのことか。まあそれだけ、茨城の知名度が日本の中でも低いのは確かでしょうが。
私が東京の予備校で古文を教えていたころ、「土佐日記」やるときに旧国名について生徒たちに聞いてみましたが、知らない人が多かったように思います。私の印象では、まじめに勉強した(主に)女子と、『信長の野望』やってた(主に)男子が、旧国名を覚えていました。あと讃岐うどんの知名度は最強。
私の場合は鉄道マニアなので、鉄道の路線名や駅名、会社名から自然と覚えましたが、そういえば路線名や駅名は近代に決めたのに何で旧国名なんでしょうね。「群馬総社」みたいな例外はありますが(「上野総社」だと上野駅に直通する路線としては都合が悪そうです)。
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嶋理人 (bokukoui@mstdn.jp)'s status on Sunday, 25-Feb-2024 19:29:01 JST 嶋理人
学歴厨的エピソードの伝えられる宮澤喜一ですが、私が整理していた資料で面白いのがありました。アメリカの大学から名誉学位を贈りたい、というのですが、聞いたことのない大学で、ぐぐったらディプロマ・ミル疑惑が……。当然、秘書名の鄭重なお断りの返信コピーがついておりました。
宮澤喜一関連では、彼のやっていた「平河会」という、派閥とは別の政策集団のポスターなんかがあって、これは何だ?と思って https://twitter.com/MValdegamas
さんにお伺いしたり、自分でも調べた結果を以前ブログにまとめました。興味のある方(いるのか!?)はどうぞ。https://bokukoui.exblog.jp/22790659/
自民党に票を入れたことのない私でも、そういう縁で宮澤には多少の好感を抱いています。同様に、若泉敬の文書をちょっと整理したこともあって、政治的立場は別にして一定の敬意は持っています。でも整理すればみんな情が移るわけじゃない。大内啓伍もやったけど、あいつは…(以下自粛)
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嶋理人 (bokukoui@mstdn.jp)'s status on Sunday, 25-Feb-2024 16:39:40 JST 嶋理人
有料記事がプレゼントされました!2月26日 16:13まで全文お読みいただけます
宮沢元首相「日録」、克明40年 計185冊、戦後政治・権力闘争記す
https://digital.asahi.com/articles/DA3S15871911.html?ptoken=01HQFHRBR6DZQVEAED11P3PF16昔国会図書館で宮澤喜一が残した文書の整理をバイトでやったことがあり、いささかの感慨無きにしも非ずです。
私がバイトで見ていた宮澤喜一の文書は、政界引退時に事務所から引き払ったもので、今は憲政資料室にあるはずです。それを見ていると、何かトラブルがあったときに日誌をもとに説明した、という記述があって、何か日記的なものは残してるんだろうなと思いましたが、実際「日録」があったのですね。
宮澤喜一は、知的ではあっても決断力に欠け……と昔から言われ続けていましたが、記録を残してくれたということは、後世に対する責任感は持っていたということで、やはり今時の連中に比べるとひとかどの人物であったのではないか、と思わざるを得ません。やはり裏口入学・卒業疑惑のある奴はダメだ。
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嶋理人 (bokukoui@mstdn.jp)'s status on Thursday, 22-Feb-2024 21:34:26 JST 嶋理人
暇アノン事件にしてもそうですが、女を抱いたりはべらせたりするのに大枚をはたく連中が大勢いるのだから、女を殴るために金を投じ騒ぐ連中がいたとしても、残念ながら不思議ではありません。問題はその欲望が制度化されるということ、つまり政策として「弱い者いじめ」をすることです。
ネトウヨとは畢竟、中韓を差別することで何もしない自分が偉いように思い上がる欲求です。この共同親権問題も通底してはいないでしょうか。ただ男というだけで、妻子を無条件で従える権利がある、という。何ら努力しなくてもチヤホヤされたい、そんなあまりに虫のいい妄念が世の原動力となっている。
じゃあどうすればいいかというと、即効薬はなにもありません。ただ、こうした相対的弱者の創出と弱者攻撃に、倦まず弛まず批判し続けるよりほかにありません。とりあえず松沢先生の共著の『分断社会・日本』を積読本から下ろしてきました。
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嶋理人 (bokukoui@mstdn.jp)'s status on Thursday, 22-Feb-2024 21:27:41 JST 嶋理人
改正法施行前の離婚も共同親権可能に
https://nordot.app/1132983992942887333
何とも無茶苦茶な。DV夫がどこまでも妻子を抑圧下におけるようにするシステムを作りたいとしか思えません。結婚や子作りへのリスクを高め、一層の少子化を進めることになるでしょう。民族が滅んでも女に「分からせ」たい欲望。
私が最近ずっと考えているのは、今の日本は将来への展望が暗い中で、少なからぬ人々がまず社会を分断し、相対的弱者を作り出して、それを制度的に抑圧することで、自分を保とうとしているのではないかということです。端的に言えば社会のネトウヨ化ですかね。差別が心の支えなのです。
通俗道徳のプラスの面、こつこつ努力して成功を目指す自己規律がとうに失われた一方で、「わな」の面、社会的弱者を努力しなかった自己責任と切り捨てるマイナス面ばかりが強化されているように感じます。そして成功できていない人間は、弱者を攻撃することで自分を成功者の側に置こうとしている。
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嶋理人 (bokukoui@mstdn.jp)'s status on Sunday, 18-Feb-2024 12:21:20 JST 嶋理人
青木先生が『鉄道忌避伝説の謎』を出版されたのは2006年で、もとになった研究は1980年代ぐらいまで遡ると思うのですが、世にはそれほど知られていないようです。今回の特集は私を含め青木先生の影響を受けた人が書いていて、正統的な歴史地理学から伝説を批判します(多分)。
とかいいつつ、歴史地理学の正統的な系譜の議論は、三木理史先生や天野宏司先生がやってくださるだろうと思いましたので、いちおう経済史屋ということになっている私は、経済的なお話を書きました。明治の鉄道の寂しい懐事情から、「鉄道忌避」みたいな路線を取らざるを得ない理由に迫ります。
月刊誌『地理』は、高校の地理の先生を中心に、地理ファン向けの雑誌で、ときどき鉄道特集をやります。私も何冊か鉄道特集号は買って読んでいたので、思いがけず自分が書く側になれたことは、大変うれしく思っています。そういえば昔買った号には、私が高校で習った地理の先生が寄稿していたなあ。
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嶋理人 (bokukoui@mstdn.jp)'s status on Sunday, 18-Feb-2024 12:21:20 JST 嶋理人
今月25日発売の月刊誌『地理』は、「鉄道忌避『伝説』」を特集していますが、その中の1本を書きました。故青木栄一先生がまとまって議論されて、鉄道史業界では「伝説」とされている鉄道忌避の言い伝えは、まだ一般には根強いようで、こんな特集が組まれたそうです。
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嶋理人 (bokukoui@mstdn.jp)'s status on Saturday, 10-Feb-2024 22:35:05 JST 嶋理人
https://twitter.com/hhasegawa/status/1756060192217903564
長谷川晴生さんが訳した古代ギリシアのソポクレスの戯曲の一節を、こともあろうに寺のサイトが剽窃するという、ろくでもないことが起こった模様。その訳文は私も参加した鼎談記事に添えられたものなので、私としても心穏やかではありません。
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