呉座勇一さんの訴訟と和解についての一私見 - researchmap https://researchmap.jp/blogs/blog_entries/view/137817/73f1851d4b0203c2b0d97938267b6d85?frame_id=478704
和解から半月過ぎ、その間世界情勢の変動もあって忘れられた感もある話題ですが、私の思っていることを何とかまとめたので、ご一読いただければ幸いです。基本的に以前と言ってることは同じといえばそうですが。
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和解から半月過ぎ、その間世界情勢の変動もあって忘れられた感もある話題ですが、私の思っていることを何とかまとめたので、ご一読いただければ幸いです。基本的に以前と言ってることは同じといえばそうですが。
「ほんっと嫌い」車椅子ギャルのエレベーター投稿に誹謗中傷が殺到…東京メトロは台湾に学べ https://diamond.jp/articles/-/329983
私の周辺で話題になっていた記事、やっと読めました。枝久保さんの数多の記事の中でもベストスリーには入るのではないかという力作。広く読まれてほしいです。
台湾の例にまで言及する視野の広さと、表参道駅のあるエレベータが障碍者の方の役にいまいちたっていないミクロな問題とが、見事につながっています。こういう文章を書きたいと常々思っていて、羨ましいです。古巣のスポークスマンにならず、一方的に断罪でもない、距離感も立派です。
交通弱者に必要なエレベーターを、特に必要な人にどう活用するか、「とにかく作ればいいんだろう」というハード面の解決にばかり目が行く問題を指摘し、ソフト面での解決を考えるべきという指摘は、今の日本が抱えている他の課題にも同じことが言えそうで、いろいろ考える起点にもなる記事です。
まあ、20世紀システムと呼ばれる人類史上空前の繁栄の元となるシステムの基礎を作ったといえるヘンリー・フォードも、相当奇矯で傍迷惑な一面を持ち、晩年はナチスを支持していましたので、経営者とは往々そういうものなのかもしれませんが、少なくとも礼賛一方の経営者伝はやめるべきだと思います。
幸いにして、あるいは不幸にして、いまマストドンにいる人の多くは、「偉大な経営者」とされるイーロン・マスクが、それなりの公共性も持ちかけていた便利なツールを、暴君が権力を見せつけるために無辜の人を虐殺するように、破壊するのを目にして避難してきました。それだけで十分な例だと思います。
先月マスクの伝記が出て、ニュース番組で「リスクを取るマスクは偉大だ」と提灯持ちをしていましたが、なるほどマスクはリスクを取ったにしても、同時に他の多くの人もリスクがあるように巻き込んでいるのではないか、それは悪いことではないのか、そんな風に感じます。
マスクのリスク選択によって、それに巻き込まれたツイッターのユーザーのような人びとがもまた、リスクにさらされます。その場合、もっとも割を食うのは、リスクの耐性が低い、さまざまな弱者やマイノリティであって、決してマスクではないのです。この非対称性は、よく考えるべきことだと思います。
経団連、自民に消費税増税求める 少子化対策で「国民全体が負担する財源検討を」
https://www.tokyo-np.co.jp/article/282838
「失われた30年」に政治の責任が大きいとしても、果たして財界の、経営者の責任はないのでしょうか。経営者の姿勢もまた一因では。それを棚に上げて、この物言いには些か頭に来ます。
そもそもなぜ、資本主義企業の経営者が何か社会に物申す「立派な」人という発想があるのでしょうか。厳しい競争社会を生き抜いて出世したから、というのが答えでしょうが、それはむしろ自らの幸運を実力と驕り、弱者を踏み躙る権利を持っていると思い上がった人かもしれないのです。
それにしても、物書きが堕落すると『WiLL』『Hanada』あたりで差別記事を書き散らすようになりますが、クルド差別という新ネタ?で石井孝明もそこに参戦するのでしょうか。読者も新しい話題を読んで考える精神力を失うと、上掲雑誌の読者に堕し、毎回似たような差別記事を喜ぶようになってしまいます。
そういう堕落をしないようにするには、やはり新しい話題を学ぶ精神の鍛練が必要、というと大げさですけど、身体の健康を保つ運動と同じような精神の運動もあるんだろうと思います。それを教養と呼んでもいいのかもしれません。教養がないと、晩節を差別主義者として汚すことになるリスクが高まる?
https://anond.hatelabo.jp/20231004185146
蕨や川口のクルド人に対して、石井孝明が悪意を持った誇張やデマをしている問題が起こっています。それに対し、現地に詳しいらしい人の書き込み。これもネットの当てにならない書き込みではありますが、蕨の特異なスプロール状況の説明は詳しく、一定の信はおけそうです。
なお鉄道マニア的には、日本車輌蕨工場の跡地の現状を知ることができる(ちゃんと鉄道車両工場跡地と書いているのも記事の信用を高めました)のが、おまけの収穫です。新幹線開業時に0系を送り出した工場だったんですが、今は昔。
https://twitter.com/mogura2001/status/1708085266265837652
なぜか「フランス革命」がツイッターのトレンドに入っているのですが、震源地がよく分からず困惑しています。さらに、このようなツイートを見つけましたが、徳川家の扱いが穏当だったことが、明治維新はフランス革命のような「市民革命」ではないという議論への反論になるのか、意味不明で困惑しています。
私の歴史上の知識で、いわゆる「暇アノン」に近いものとして思い浮かぶのは、解放令反対一揆ですね。明治維新で被差別階級が建前としては廃止されたことに対し、新しい政治に不安を抱いた一般平民が暴走して、被差別民を襲撃、虐殺した事件です。西日本の各地で起こっています。
解放令反対一揆の暴力行動を、江戸時代の世直し一揆や、その後の負債農民騒擾や秩父事件、あるいは日比谷焼打ち事件や関東大震災の朝鮮人虐殺まで視野に入れて論じたのが、藤野裕子さんの『民衆暴力』です。良書ですのでみなさん読みましょう。
低い身分のはずのくせに「対等だ」と主張するようになった(実際、幕末から渋染一揆のような、被差別民の地位向上の動きはあった)被差別民を、「身の程知らずだ!」と、普段はしない暴力的な行動で抑圧する。「女のくせに!」という差別意識が、暇空の暴挙で口実を得て噴出したのと通じませんか。
https://twitter.com/mogura2001/status/1603218849729761281
そもそも喜多野氏が想定している「海外出羽守」が屏風の虎ではないかと思わざるを得ませんが、そういえば喜多野氏は暇アノンの重鎮で、民間NPOへの妨害と嫌がらせを「市民革命だ!」と妄念を述べるあたり、フランスにも革命にも何か変な妄想を抱いているとしか思えません。
立場の弱い若年女性の中でも、特に困難を抱えている弱者である人たちを支援しているNPOを、思い込みで不正会計だと攻撃して活動を妨害しながら(しかも自分は直接手を下さず、ネットで騒いで投げ銭するだけで)自分たちを「革命だ!」と思い上がる。バカさ加減にもほどがあるといいたくなります。
今日は土曜日なので、星乃珈琲で優雅にカフェランチを決めていたのですが、壁に
「目玉のおやじが日本刀を持って暴れている水墨画」
が掲げられていたので、物珍しさに思わず写真を撮ってしまいました。
チョコレート菓子で有名なハーシーは、なんとかつてインターアーバンを経営していて、その名もハーシー・トランジットだったという、かなりどうでもいい知見を得ました。ペンシルヴェニア州のハリスバーグからハーシー(これもハーシーの企業城下町でこの名になったらしい)などを結んでいたそうです。
インターアーバンの貨物輸送として牛乳が重要だったという話は前にも投稿しましたが、ハーシー交通の電車も牛乳を運び、チョコレート製造に一役買ったそうです。そういう荷主がいたせいか、ハーシーの電車は結構長生きし、第二次大戦後の1946年まで存続したそうです。
ところで探したら Highland Charge のウィキペディアがありました。
https://en.wikipedia.org/wiki/Highland_charge
これによると、彼らは突撃の際にスピードを重視したため、下り斜面に陣取り、突撃前に下半身の衣服を脱いだ、とあります。
……
ゲーム化(R18)待ったなしですね!
もっとも、ハイランダーズが氏族ごとのキルトをはいていたというのは、後世作られた伝説だと立証したのが、歴史学上偉大なホブズボームの発見「伝統の創造」でした。その後続々と研究が進み、たいがいの「伝統」は近代の創造だと明かされていきます。
今の歴史学では、「伝統の創造」は当然の前提としたうえで、なぜそれを人びとが求め受け入れたのか、ということが眼目になっていると思います。単純に「創造されたもんだから無意味」と切り捨てているわけではないですよ。
「ハイランダー鉄道学園」なるツイッターのトレンドがあったので、スコットランドのハイランド鉄道 Highland Railway https://en.wikipedia.org/wiki/Highland_Railway に鉄道員養成所でもあったのかと思ったら、ブルーアーカイブなるゲームだったようで。美少女銃器系ゲームのようだけど、ハイランダーということは抜剣突撃するのか?
スコットランドのハイランダーズが得意とし、イングランド兵を恐怖させた(しかしカロデンの戦いで火力により最終的敗北を喫する)ハイランダー・チャージについては、毎度おなじみジェフリー・パーカー先生の『長篠合戦の世界史』をご参照ください。
ハイランダー・チャージは、見通しの悪い地形で待ち伏せし、一発だけマスケット銃を撃つと、銃を捨てて小盾と剣を両手に突撃するもので、一発は撃ち返せても二発目までに突撃されてしまうという、捨身の戦法でした。これそのまま美少女化できない?最初からスカートはいてるんだし(それはキルトだ)
https://togetter.com/li/1114708
ちなみに結構前ですが、歴史修正主義者(「ヴェノナ文書ですべてが変わった!」と主張する、西尾幹二氏もはまっていたパターン)とやり取りしてみた例です。話がどこまでも拡散し、その支線を一つ一つ潰していっても、なお根幹の問いには答えない。
https://twitter.com/nogawam/status/1703932656650760244
歴史修正主義者とのやり取りは何度かやったことがありますが、ご当人を説得することは歴史屋にはまず不可能でしょう。ある畏友の同業者の先生曰く、「歴史修正主義者に必要なのは教育ではなくカウンセリングである」
https://twitter.com/basadayobengosh/status/1704843982466167221
まさに「自警団」的なものの怖さで、迷惑系 youtuber が碌でもないのは当然として、そのような動画を拡散させないよう、インプレッションを稼がせないよう、より多くの人が注意すべきことでもあります。
ところで街中で一方的に盗撮犯扱いされたことは、迷惑系 youtuber 以前に、私も経験があります。渋谷のハチ公前に東急デハ5001が切り刻まれて晒されていた当時、その車体の傷み具合を偏執狂的にチェックしていた私は、ある日も車体の周りを見ては、傷を見つけてはしゃがみ込んで写真に収めていました。
すると若い男性が、ぼそぼそと何か文句をつけてきます。聞き返すと、「お前盗撮してただろう」というので、私は苦笑してデジカメの画像を見せてやりました。「この電車の車体の傷を記録していただけですよ」と。あんちゃんは、盗撮犯よりヤバイ変質者に会ってしまった、という顔で逃げていきました。
欧米の歴史修正主義(「ガス室はなかった」的なの)が反ユダヤ主義と結びついているように、日本の歴史修正主義は中韓差別と分かちがたく結びついており、だからこそ歴史修正主義は過去がどうこうの話にとどまらない、現在進行形の「人権問題」なのだ、とは何度でも念押しする必要があります。
関東大震災の朝鮮人虐殺は、いまや官房長官まで公然と有耶無耶にしようとしている、寒心に堪えない状況です。確かに朝鮮人虐殺の実態には分からないことも少なくありませんが、それは「虐殺がなかった」ことにはなりません。細部が不明なことを以て全体を否定するのは、歴史修正主義の常套手段です。
ただ幸い、官房長官の妄言には批判も多く、また「福田村事件」を取り上げた映画も公開され、赤十字のAIごっこも取りやめになるなど、さすがにここまであからさまな歴史修正主義には、批判してくださる方も多くおられ、たいへん心強く思っている次第です。
批判の際に、2009年に内閣府によってまとめられた災害教訓の継承に関する専門調査会報告書のひとつ、『1923 関東大震災』の第2編が、はっきりと朝鮮人虐殺について述べている、と指摘される方も多くみられ、歴史研究が生かされていることは喜ばしいことだと思います。
https://www.bousai.go.jp/kyoiku/kyokun/kyoukunnokeishou/rep/1923_kanto_daishinsai_2/index.html
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