届きました。読んでます。
Notices by 桜庭一樹 (sakurabakazuki@mstdn.jp)
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桜庭一樹 (sakurabakazuki@mstdn.jp)'s status on Saturday, 29-Jun-2024 15:57:34 JST 桜庭一樹 -
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桜庭一樹 (sakurabakazuki@mstdn.jp)'s status on Sunday, 10-Mar-2024 22:51:31 JST 桜庭一樹 【漢詩】
「春中輿盧四周諒華陽覲同居」 白居易
性情懶慢好相親
門巷肅條稱作鄰
背燭共憐深夜月
踏花同惜少年春
杏壇住僻雖宜病
芸閣官微不救貪
文行如君尚憔悴
不知霄漢待何人「春、盧周諒(友人)と華陽観(下宿?)に住んでいる」
[どちらもズボラな性格で、相性がいい。
静かな路地だから、隣どうしで住むのにも良い。
一緒に灯に背を向けて月を眺めたり、花びらを踏みながら過ぎゆく若い日を愛し惜しんだりしている。
杏壇の住まいはざわめきから離れていて、養生するにはいい。でも秘書省のお勤めは地位が低く、貧しさから救われない。
教養のある君でさえ、そのせいで憔悴してしまっている。朝廷はどんな人材を求めているのだろうか。]友人と同居している若い不遇の時代の詩かと思いつつ、
背燭共憐深夜月
踏花同惜少年春
があまりにも耽美なので、BL的にも読めなくもない…? ブロマンス的かも…? と思った一編です…壮大な世界のロマンではなく「二人の限定空間のロマン」という印象が強いです。
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桜庭一樹 (sakurabakazuki@mstdn.jp)'s status on Sunday, 10-Mar-2024 22:51:31 JST 桜庭一樹 寒…
ホットカーペットでホカホカになりながら、漢詩の予習をしてます。
この二篇が好きだなと思ったところ。「宿建徳江」孟浩然
移舟泊煙渚
日暮客愁新
野曠天低樹
江清月近人「天低樹」からの「月近人」…
高いはずの天が枝越しに低く感じられ、遠いはずの月は水に映って近い。一人旅をしているのかな? 孤独が作者の魂を世界の秘密に肉薄させていくところ…かもしれない(違うかもしれない)。「芙蓉楼送辛漸」王昌齢
寒雨連江夜入呉
平明送客楚山狐
洛陽親友如相問
一片氷心在玉壺一行目が「寒い雨」で寒々しく始まって、最後の行で「氷の心」が玉の壺にカランッ…と冷たい音を立てて落ちていく。一つの感情に貫かれている…と思う。
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桜庭一樹 (sakurabakazuki@mstdn.jp)'s status on Sunday, 10-Mar-2024 22:51:30 JST 桜庭一樹 【漢詩】
「夜雪」白居易
己訝衾枕冷
復見窗戶明
夜深知雪重
時聞折竹聲同じ作者、白居易。
雪降る冬の夜の寒さを歌ってるのだけど、最後に「寒さで竹が裂ける音がする」というのが、聞いたことのない音の概念で、はっとさせられました。
どんな音かはわからない。「わからない」という事実を美しく感じる。 -
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桜庭一樹 (sakurabakazuki@mstdn.jp)'s status on Sunday, 10-Mar-2024 22:51:30 JST 桜庭一樹 【漢詩】
「八月十五日夜禁中獨直對憶元九」白居易
銀臺金闕夕沈沈
獨宿相思在翰林
三五夜中新月色
二千里外故人心
渚宮東面煙波冷
浴殿西頭鐘漏深
猶恐清光不同見
江凌卑濕足秋陰「中秋の名月の夜、宿直し、月を見上げて元久(友人)を思う」
[宮中の立派な建物が夕闇に厳かに照らされている。一人で役所に宿直しながら、君のことを思う。
中秋の名月に、二千里離れた古き友の心が映っているみたいだ。君のいる江陵の水辺の靄と波…私のいる長安の宮廷に響く鐘の音…
君のいる場所は秋は曇りが多いから、私が見ているこの月の光を、君はいま見られずにいるかもしれないね。](↑ちょっと違うかもです)
同じ作者、白居易。
友人の元久(詩人)は三月に左遷され、遠くにいて会えないらしい。
三五夜中新月色
二千里外故人心
の部分が日本でも有名になり、『源氏物語』でも光源氏が「二千里の外 故人の心」と言っているとのこと。作者の白居易は皇帝と楊貴妃の恋愛物語『長恨歌』で有名になった、とあるので、やはりロマンの人なのかな…?(まだわからない)(予習、かなり手探り)(不安…)
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桜庭一樹 (sakurabakazuki@mstdn.jp)'s status on Wednesday, 03-Jan-2024 15:58:32 JST 桜庭一樹 西武新宿線、ドラえもん電車でした🚃
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桜庭一樹 (sakurabakazuki@mstdn.jp)'s status on Wednesday, 13-Dec-2023 21:51:01 JST 桜庭一樹 まだ30代の頃、SF系のイベントに登壇したとき、ファンダムのある男性がスタッフをしていた。打ち合わせ時に住所や電話番号が書かれた名刺をその人に渡してしまった。すると半年か一年後に非通知で自宅固定電話にかかってきた、というのを思い出した。
出るとうわずった甲高い早口で「新宿のど真ん中に住めるという発想がなかったので桜庭さんのおかげで気づけて近くのマンションを買ったんですよそれで引越してきたんですけどすき焼き用のいい和牛の頂き物があるんです引っ越し蕎麦がわりにどうでしょうか!今夜来てください!!」と言われ、絶句していたら、「迷惑ですかね!はははじゃあいいですけど?」「はい…」と切った。
こちらからは相手の住所も何もわからず、カーテンを開けるのも怖かった。賃貸なので引っ越した。名刺は処分し、以降作っていない。
数ヶ月後、書店のトークイベントに出演したら、真ん中に前後に通路を空けた座席の配置で、真ん中の通路側、出演者から一番よく見えそうな席にその人が座っていた。一回も目を合わせないようにした。それ以来見かけていない。あれはなんだったのか…(急に思い出しました…)(和牛解散のニュースで) -
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桜庭一樹 (sakurabakazuki@mstdn.jp)'s status on Wednesday, 18-Oct-2023 20:56:43 JST 桜庭一樹 これかな? と思って読み始めた。
日本語で「正義」「公正」という「ただしい言葉」をなぜ使いこなしづらいか。
「倫理」も入りそうな気がした。 -
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桜庭一樹 (sakurabakazuki@mstdn.jp)'s status on Wednesday, 18-Oct-2023 20:56:43 JST 桜庭一樹 西森さんはまた映画について、
「韓国ノワールで好きな作品は、倫理が義理を超えるものが多い」
とも書かれていた。
これに納得しつつ、ふと思い出したのが、文藝の批評特集に斎藤真理子さんが書かれた「翻訳に悩む〈倫理〉という言葉」のことで、韓国の小説や文芸批評が倫理を問うてきたこと、その概念の翻訳の難しさについて書かれていた。韓国の作品における〈倫理〉は、わたしはキリスト教からきているのだろうと思う。〝誰も見ていなくても神は見ているのだから間違ったことをしてはいけない〟〝個人的利益のためだけに生きてはいけない〟的な。
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桜庭一樹 (sakurabakazuki@mstdn.jp)'s status on Wednesday, 18-Oct-2023 20:56:43 JST 桜庭一樹 「倫理」が大切ですね…
西森路代さんが先日Xに、「個人的なことではない場合の「幼稚な考えである」というときに足りないのはやっぱり倫理観なのか」
といった投稿をされていて、本当にそうだと思いました。
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桜庭一樹 (sakurabakazuki@mstdn.jp)'s status on Monday, 11-Sep-2023 11:23:31 JST 桜庭一樹 餅の話はともかく、韓国映画『あしたの少女』は、社会問題の原因が「社会の構造」と「傍観者になる一人一人」の両方であることがすごくわかりやすく描かれていました。
高校生の卒業前の企業実習が労働力の搾取になっていることを、被害を受けた生徒と事件を追う刑事の両面から描いた作品。
https://ashitanoshojo.com/ -
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桜庭一樹 (sakurabakazuki@mstdn.jp)'s status on Monday, 11-Sep-2023 11:23:31 JST 桜庭一樹 今日『あしたの少女』という映画を観に行ったんだけど、2時間以上あったので、先日の「糖質が体内の水分を吸うので大福などを食べておくとトイレに行きたくならない」という審神者界隈の説を思い出し、デパ地下でずんだ餅を買ってモグッと食べてから行ったら、ほんとにぜんぜんトイレに行きたくならず、「餅しか勝たん…」的な気持ちになった🍡
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桜庭一樹 (sakurabakazuki@mstdn.jp)'s status on Monday, 11-Sep-2023 11:23:31 JST 桜庭一樹 明日の刀ステ感謝祭、楽しみだな。刀剣乱舞音頭は抜かりなく練習した。オペラグラスも買っておいた。
運営が物販の不手際で少し炎上しているらしい。あと3時間トイレ休憩なしらしく、「糖質が体内の水分を吸収するから大福などを持参して食べるとよい」という謎の説が審神者界隈で流れている。https://stage-toukenranbu.jp/anniversary7th/In conversation from mstdn.jp permalink -
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桜庭一樹 (sakurabakazuki@mstdn.jp)'s status on Monday, 11-Sep-2023 11:23:30 JST 桜庭一樹 「フィクションは社会を直接変えられない。問題の中で生きる個人の姿を描くのが役目だ」と思いすぎると、原因が社会ではなく個人にあるような自己責任的な話にしてしまったり、弱い立場の主人公が追い詰められて不幸になる姿を見せ物的に描くような方向に行くかもしれないなと思う。
これを言っておけば安心だと思ってきてしまった〝文学のクリシェ〟を疑っていこう、と月曜の朝から…。でもこの話は、そもそも韓国と中国の政治的状況の違いもあってのことかな。
とすると日本はどうなのだろう。
これまでは。これからは。In conversation from mstdn.jp permalink -
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桜庭一樹 (sakurabakazuki@mstdn.jp)'s status on Monday, 11-Sep-2023 11:23:30 JST 桜庭一樹 わたしは中国の作家莫言さん(『赤い高粱』など。ノーベル文学賞受賞)が一人っ子政策をテーマに新作を書いて日本で講演されたときに聞きに行ったのだが、
「物語は社会を直接変えることはできない。その社会問題の中で生きる個人の姿を描いて忘れられないものにするのが役目だ。川端康成が『伊豆の踊り子』を書いたように」
というお話を聞いて、そのときは本当にそうだなと感銘を受けた。でもあれからずいぶん経っているし、いつのまにか自分の中で〝自分クリシェ〟になって固まっていたかも…。考えや姿勢を変えていきたく思った。しかし莫言さんは中国ではあまり小説を出せなくなってしまっている(国をはっきり批判するから)と数年前に聞いたような記憶もある…。
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桜庭一樹 (sakurabakazuki@mstdn.jp)'s status on Monday, 11-Sep-2023 11:23:30 JST 桜庭一樹 この記事によると、映画『あしたの少女』の原題は、犠牲となった高校生の名を取った『次のソヒ』。韓国では本作の影響で世論が高まり、「次のソヒ防止法(業者側の責務を強化する職業教育訓練促進法の改正案)」が国会で議決された、とある。
12年前の映画『トガニ 幼き瞳の告発』公開後にも「トガニ法(障害者や児童への性暴力を厳罰化し時効撤廃を定める改正案)」が制定された、ということがあった。
フィクションがこんなふうに現実に直接的な力を及ぼすのだな。
https://www.cinra.net/article/202308-nextsohee_gtmnmclIn conversation from mstdn.jp permalink Attachments
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桜庭一樹 (sakurabakazuki@mstdn.jp)'s status on Friday, 04-Aug-2023 21:35:55 JST 桜庭一樹 『トランスジェンダー入門』(周司あきら、高井ゆと里著、集英社刊)の書評「立ち去るために質問するな」を書きました。
https://shinsho-plus.shueisha.co.jp/review/24019In conversation from mstdn.jp permalink Attachments
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桜庭一樹 (sakurabakazuki@mstdn.jp)'s status on Sunday, 30-Jul-2023 20:12:15 JST 桜庭一樹 今日は『カルチャーセンター』、松波太郎著、書肆侃侃房刊。
カルチャーセンターで小説を学ぶ大学生が主人公。そこで才能を認めた仲間を脳内友人にし始め、いまその人と脳内でめっちゃ創作談義しているところ…
http://www.kankanbou.com/books/novel/0513In conversation from mstdn.jp permalink Attachments
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桜庭一樹 (sakurabakazuki@mstdn.jp)'s status on Sunday, 30-Jul-2023 20:12:15 JST 桜庭一樹 今日は『少年が来る』。ハン・ガン著、井手俊作訳、CUON刊。前田エマさんのお勧めで。
光州事件について著者が丹念に取材した長編小説。
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784904855409In conversation from mstdn.jp permalink Attachments
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桜庭一樹 (sakurabakazuki@mstdn.jp)'s status on Sunday, 30-Jul-2023 20:12:15 JST 桜庭一樹 『かかし』ロバート・ウェストール作、金原瑞人訳、徳間書店刊。
初読の作家。面白い。ミステリ系の若手の方のお勧めで。
https://www.tokuma.jp/smp/book/b503112.htmlIn conversation from mstdn.jp permalink Attachments