寒…
ホットカーペットでホカホカになりながら、漢詩の予習をしてます。
この二篇が好きだなと思ったところ。
「宿建徳江」孟浩然
移舟泊煙渚
日暮客愁新
野曠天低樹
江清月近人
「天低樹」からの「月近人」…
高いはずの天が枝越しに低く感じられ、遠いはずの月は水に映って近い。一人旅をしているのかな? 孤独が作者の魂を世界の秘密に肉薄させていくところ…かもしれない(違うかもしれない)。
「芙蓉楼送辛漸」王昌齢
寒雨連江夜入呉
平明送客楚山狐
洛陽親友如相問
一片氷心在玉壺
一行目が「寒い雨」で寒々しく始まって、最後の行で「氷の心」が玉の壺にカランッ…と冷たい音を立てて落ちていく。一つの感情に貫かれている…と思う。