中国・日本人男児刺殺事件、「本当に申し訳ない」多くの中国人が涙した“父親の手紙”の中身とは(DIAMOND ONLINE 2024.9.25)
https://diamond.jp/articles/-/351040
これは読み逃していた。
手紙の出所の確証はまだ取れていないにしても(周辺情報からするとかなり信憑性はありそう)、中国内での受け止めも含めて、日本における報道との落差が大きいのは指摘の通りのような。
中国・日本人男児刺殺事件、「本当に申し訳ない」多くの中国人が涙した“父親の手紙”の中身とは(DIAMOND ONLINE 2024.9.25)
https://diamond.jp/articles/-/351040
これは読み逃していた。
手紙の出所の確証はまだ取れていないにしても(周辺情報からするとかなり信憑性はありそう)、中国内での受け止めも含めて、日本における報道との落差が大きいのは指摘の通りのような。
駅の階段で足を踏み外して骨折って、松葉杖生活をしばらくしてた(今は杖なしで大丈夫。階段の昇り降りはまだ医師から許可出てないけど)。
その間、バス、鉄道の優先席の仕組みに、本当に助けられた。鉄道だと、車両の端の6席が優先席に割り当てられていることが多いのだけど、6人座っていたら、大抵の場合、誰か1人は譲ってくれて、これを勝手に1/6の法則と心の中で呼んでいた。
もちろん、一度座ったら絶対に目を開けない勢とか、スマホに集中勢とかもそれなりにいるのだけど、それでも、1/6の人が意義を理解して、実践してくれていると、優先席という仕組みは機能する、というのを実感。譲ってくださった皆さんには、ただ感謝するばかり。
そこから類推して、100%全員、というのは難しくても、1/6が理解してくれている、というのを目指す、というのは、割と現実的な目標なのかもしれない、と思ったり。それで、割と世の中良くなったりするのかもしれない。
地球ドラマチック 悲劇の沈没船は語る 〜バルト海に沈んだヴァーサ号〜
https://www.nhk.jp/p/dramatic/ts/QJ6V6KJ3VZ/episode/te/M8PL1ZM786/
面白かった。17世紀のスウェーデン、帆船時代の最新鋭の軍艦が、試験航海に出ようとした途端に沈没し、20世紀にほぼ船体部分が残ったまま引き上げられ、専用の博物館で保存、展示、研究が続けられている、という話なのだけど、番組前半、沈没の責任追求の尋問の記録が文書館にきっちり残っているという話が実は肝だったり。
国王の強引な命令で無理がある構造のまま建造されたことに責任ある立場の関係者が気づきながら、国王の怒りを恐れて事前に報告できなかった経緯が明らかになっていて、スウェーデンでは、失敗プロジェクトの典型として本にもなっている、と言う話が印象的だった。
バングラデシュで何が起きているのか 識者が指摘する積年の課題とは(朝日新聞)
https://digital.asahi.com/articles/ASS7T33Y2S7TUHBI012M.html?ptoken=01J4H6XPJX63S87YRR4SNZ7CS6
8月6日 21:06までのプレゼント記事。
「立教大学の日下部尚徳准教授(バングラデシュ地域研究)」へのインタビュー。世界各地域についての研究者がいるありがたさよ。
「日本はバングラデシュにとって最大の途上国援助(ODA)供与国」であり、「日本の継続的な支援が現政権の統治基盤を間接的に強化しているという見方も」あるとのこと。
ミャンマーもそうだけど、日本も深く関わっている、ということは意識しておこうと思う。
米国上院のインテリジェンス委員会によるロシアの介入に関するレポートってここから辿れるやつかな。
Rubio Statement on Senate Intel Release of Volume 5 of Bipartisan Russia Report
https://www.intelligence.senate.gov/press/rubio-statement-senate-intel-release-volume-5-bipartisan-russia-report
2020年8月に報告書の最終巻が公開された時の委員長声明(要点まとめでもあり)のプレスリリース。
それにしてもこりゃ、大部だ……
SNS絡みの報告は第2巻に。
Volume II: Russia’s Use of Social Media
https://www.intelligence.senate.gov/sites/default/files/documents/Report_Volume2.pdf
とりあえず、p.4からのkey findingsあたりを見るとよいかも。「IRA」というのが出てくるけど、これは、ロシア側の実働組織とされるThe Internet Research Agencyのこと。
こうした分析をした上でなお、米国は振り回され続けているともいえるわけで、どう評価したものか……
国際スポーツにおけるトランスジェンダー選手に関する議論については、2021年時点の状況が、次のレポートの中で、言及されている。
「トランスジェンダーアスリートと公民権法タイトル 9 をめぐる議論」レファレンス. 845. [2021-5-20]
https://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_11673567_po_084501.pdf?contentNo=1
レポート全体としては、トランプ政権の対応を中心に、米国での状況を論じたもの。関連する国際動向として、オリンピックやワールドラグビー等における議論と、2021年時点での対応が紹介されている。
いずれにしても、この時点で既に、様々な観点からの議論や、合意形成の取組がなされてきたことはわかるので、この問題について語る際の、参考になるのではないかと。
当該レポートを読んでいると、それにしても、スポーツは「男女差」が問題になりやすい領域だなあ、と痛感(日本でも高校野球なんかを見れば露骨に分かることではあるけど)。
それでも、包摂と公正の問題が議論され、少なくとも全体としてはトランスジェンダーアスリートの参加を可能にする方向で議論や基準は整備されてきていて(特に、トランス男性への規制はほぼなくなってきている様子)、その議論の中で、基準としてテストステロン値が重視されるようになってきている(ただし、研究はまだ十分ではない面もあるかも)、という感じかと。
性自認ではなく、テストステロン値で区分けする、という提案もあるそうで、それはなかなか面白いと思ったり。一方で、競技によって、その公正性を確保する基準は異なる、という指摘もその通りかと思う(乗馬とか、既に男女関係ないし)。
レポート自体は米国の問題を主としているため、トランスアスリート排除は、米国においては、トランプ政権や共和党により進められてきた、極めて党派的な問題であることも指摘されている。
まあ、正直、特に国際スポーツは、練習環境や食生活なども含めて、国や地域による前提条件がまるで違う中で競っているわけで、「公正」とは何なのかと言われると微妙な気も。この点だけ、やたらと公正の問題を強調されても何だかな、という気はしている。
個人的には、これだけメディアを動員できる社会的影響力の大きさを考慮して、せめて、国際スポーツにおいて、包摂性を維持する姿勢は守ってほしいと思うばかり。
現状、多くの国際スポーツにおいて女性が別枠になっているのは、男性と同じ枠で競うことになると、体格等において差があるために、「公正な」勝負にならないから、ということのような。少なくともテストステロンを巡る議論では、そういう話になっているように自分は紹介したレポートを読みました。>BT
速さや力強さや高さなどを競う、という時点で、多くのスポーツはいわゆる男性的な価値観もろ出しなわけで、その価値観の枠の中で、トランスアスリートに対応しうる「公正な」基準を求めた結果が今のところはテストステロン、というのが、現時点での自分の理解です。
感想としては、とりあえず、自認を無視して染色体確認して男女振り分けるよりはまだましなのでは、という感じ。
テストステロン一元化案は、極論ですが、男女枠を外して、柔道における体重別のような扱いになれば、それはそれで、ある種の「公正」ではあるのかも、と思います。低い値側にまわる「男性」も出てくるはずなので、その点で面白いかも、とは思いましたが、だからこそスポーツ界での合意は得られないだろうな、とも思ったり。
奈良県知事の収蔵品廃棄発言と、その背景にある本当に考えなければならないこと(美術手帖)
https://bijutsutecho.com/magazine/insight/29303
民具の特性をきちんと解説しつつ、一方で、「民具により現代的な意味を見出すためには、それを使った展示や活動に柔軟な発想を導入することが求められる」、と現在の少なからぬ博物館における民具の扱いについて釘も刺している感じ。
色々新しい取組みも始まっている、ということが分かるという点でもありがたい。
一つ驚いたのが、イマジンが今後はオリンピック開会式で毎回歌われることになった、という解説が入ったこと。
2017年に、それまでジョン・レノンの単独作表記だったイマジンが、 オノ・ヨーコ氏との共作認定されて以降は、イマジンの使用についてはオノ・ヨーコ氏の意向が反映されていると思われるので、オノ・ヨーコ氏とIOCとの間で何らかの合意がなされた、ということだろうか。
お金が動いたのであれば、どのくらいの規模なのかが気になる。
正直、イマジン歌っておけば平和を祈った感じになるだろ的な安易さを感じてしまうので、全然嬉しくないのだけれど、パリの開会式での、炎に包まれたピアノを演奏(どうやってたのかはよくわからず)する、という演出は、現実との乖離の認識も込められているようにも見えて、悪くなかったと思う。
(読み込みすぎかもしれないけど)
(参考)
オノ・ヨーコ、「イマジン」の共作者に正式認定(billboard Japan 2017/06/16)
https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/52226/2
パリオリンピックの開会式、生中継版を録画しておいて後から見たのだけど、4時間以上の長丁場を、次々と仕掛けを繰り出して飽きさせない展開で、見始めたら最後まで見てしまった。
セーヌ川を移動して名所旧跡紹介をショーとして見せつつ、改めてエッフェル塔をシンボルとして強調する、という構図で、パリのプロモーションとしてはお見事。
NHKの解説は平和の祭典扱いには抑制的で、パレスチナによるイスラエル出場停止要請についても触れていた(一方で民放は手放しに平和の祭典を連呼しすぎのような)。
あと、国際映像に説明がなさすぎて、NHKの中継チームも、情報がなくて苦労している様子も。音を聞いていると、メイン会場では、フランス語のアナウンスが入っていたようだけど、字幕的なものはほとんどなかったかと。フランス語が分からない方が悪い的な割り切り、というか開き直りはフランスっぽいかも(偏見)。
普段見聞きすることのない、国や地域の名前に触れる機会としては、他にないのも確かで、ライブの映像ショーとして良いできだったと思う。ただ、こんなものを毎度期待されたのでは、もはやどこも招致などできないという気も。
不正に揺れるトヨタ、会長「今の日本は頑張ろうという気になれない」(朝日新聞)
https://digital.asahi.com/articles/ASS7L26DCS7LULFA00WM.html?ptoken=01J3S07Q0NQ2GA3Z75XND4WS0Y
7月28日 11:27までのプレゼント記事。
不正は企業ガバナンスの失敗だし、そもそも守れないような基準だったのであればそれは規制当局とのコミュニケーションの失敗なわけで、トヨタほどの大企業がどうしたのやら、という感想。
なお、この記事を参照してトヨタに批判的な言及をXでした星暁雄氏が、菊池誠氏のトヨタ擁護マスコミ叩きの題材として名指しされたことから、X上で各所から攻撃を受けている様子。こうした扇動をしつつ、表現の自由を語るのは理解できない。
「プロジェクト2025」の真の戦術的意義(P2Ptk.org)
https://p2ptk.org/notes/4626
米国のヘリテージ財団の発表した「トランプが大統領当選後になすべき行動を示した」ロードマップ、プロジェクト2025を題材に、米国の右派の戦術の特徴を論じた文章の翻訳。バイデン大統領の大統領選撤退宣言前に書かれた文章のようなので、その点はご留意を。
「もちろん、真の米国貴族は自身の「人種的現実主義」を敬虔なナンセンスで装飾する。「神は私に優れた遺伝子を授けてくださった」というわけだ。当然その帰結として、あなたが貧しいのは神があなたを愛していないから、あるいはあなたの遺伝子が悪いから、あるいは神が悪い遺伝子であなたを罰したからだということになる。」
ここでキリスト教の「神」が出てくるのが米国だなあ、という感じだけど、ロジックそのものは、日本でも共通するものがあるかと(神のところを俗流進化論に置き換えたバージョンかな?)。
「ルールは守れ」でいいのか?(版元ドットコム・版元日誌)
https://www.hanmoto.com/nisshi1153
過度な著作権の保護の弊害についての話。著作権継承者の意思によって、復刊ができなくなってしまった事例がかなり赤裸々に紹介されている。こういう事例は他にも色々ありそう。
なお、別の箇所では、日本では、「ポスト・コロニアリズム」や「カルチュラル・スタディーズ」の多元性礼賛が、「日本にも固有の価値がある」から「日本がやはり一番だ」にずれていってしまう(グローバル・ヒストリーも同様の構造でねじれていく)ことが指摘されていたりもする。
木庭顕『ポスト戦後日本の知的状況』(講談社選書メチエ) https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000387591 では、大学の歴史授業が「グローバル・ヒストリー」一色になる一方で、「ポスト・コロニアリズム」や「カルチュラル・スタディーズ」が十分に定着せずに不発に終わったことについて、次のように書かれている。
「「ポスト・コロニアリズム」分析や「カルチュラル・スタディーズ」は日本の帝国主義的近代を鋭く批判しうる。しかし「グローバル・ヒストリー」の西欧中心主義批判は転じて反西欧の闘争を鼓吹するというより非西欧たるをそのまま全て肯定してくれる。「お前は挫折したけれども、どうせあのブドウは酸っぱい、今のままでお前はいいんだよ」と言ってくれるのである。」
世界史研究者の皆さんは猛反発されるかもしれないけれど、日本社会における知見の定着、という観点から見れば、こういった側面があることは否定しがたいようにも思う。
『大阪社会労働運動史』第10巻刊行記念会(エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館))
https://l-library.hatenablog.com/entry/2024/06/09/142656
『大阪社会労働運動史』のシリーズが7月10日発行の第10巻をもって完結とのこと。記念イベントあり。第10巻は20世紀末から2020年までが対象だそう。
第9巻までの目次は次のページにあり。
大阪社会労働運動史(公益財団法人 大阪社会運動協会)
https://shaunkyo.jp/shaunkyo/undoushi.html
東日本大震災の時、復旧作業がある程度進んだ時に、大きな余震があって、それまでの作業がまたやり直しになった、その精神的ダメージが大きかった、という話を聞いたことがある。能登半島で、復旧に関わっている皆さんへの影響が心配。
ありえない日付が… ハンセン病患者の記録にねつ造の可能性 | NHK | WEB特集 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240514/k10014447601000.html
自身の死後、解剖を承諾する書類についての検証。自殺の7日前の日付があった事例をきっかけに調査したところ、死亡当日や死後の日付のケースも多数。
医学の進歩のためには仕方なかった、という意見も出てくるが、医師が組織的に法をかいくぐっていた、ということの重さを考えたい。
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