当該レポートを読んでいると、それにしても、スポーツは「男女差」が問題になりやすい領域だなあ、と痛感(日本でも高校野球なんかを見れば露骨に分かることではあるけど)。
それでも、包摂と公正の問題が議論され、少なくとも全体としてはトランスジェンダーアスリートの参加を可能にする方向で議論や基準は整備されてきていて(特に、トランス男性への規制はほぼなくなってきている様子)、その議論の中で、基準としてテストステロン値が重視されるようになってきている(ただし、研究はまだ十分ではない面もあるかも)、という感じかと。
性自認ではなく、テストステロン値で区分けする、という提案もあるそうで、それはなかなか面白いと思ったり。一方で、競技によって、その公正性を確保する基準は異なる、という指摘もその通りかと思う(乗馬とか、既に男女関係ないし)。
レポート自体は米国の問題を主としているため、トランスアスリート排除は、米国においては、トランプ政権や共和党により進められてきた、極めて党派的な問題であることも指摘されている。