何でもそうなんだけど、おじさんっぽいやり方のほうが正当で、女性的なイメージのものは格下だという偏見がもう社会全体に根づいているわけですよね。エミコヤマさんがツイッターで紹介していたイノベーションの本を読むとそのあたり詳しく書いてあるけど、技術革新でさえ、ジェンダーのイメージに引きずられてきた。女性的というだけで価値がないとされ、後回しにされてきた。
そういうのぶっ壊して、撹乱していきたいよね。
何でもそうなんだけど、おじさんっぽいやり方のほうが正当で、女性的なイメージのものは格下だという偏見がもう社会全体に根づいているわけですよね。エミコヤマさんがツイッターで紹介していたイノベーションの本を読むとそのあたり詳しく書いてあるけど、技術革新でさえ、ジェンダーのイメージに引きずられてきた。女性的というだけで価値がないとされ、後回しにされてきた。
そういうのぶっ壊して、撹乱していきたいよね。
フラットで楽しい職場です!と言いながら女性差別やセクハラは当たり前にはびこっている、みたいな雰囲気を、今まで感じずに生きてこられた人たちには居心地がいいんだろうなぁ…(何か見た)
Colaboの件、当事者たちが長い間コツコツと考えて工夫して試行錯誤して実践してきたことを、無知で無関係の人が分析して教えてあげられると思っている態度、あえてわかりやすい言葉を使うなら「マンスプ」ではないですかね…。当事者が色々考えてないわけがないですし。無意識に低く見ている感じがしますね。
日本のFediverseにおいて有名な反差別サーバーを運営している人がああいう態度をとるのはかなり残念です。
めっちゃ反感買うだろうからツイッターなどでは書けないけれども、東田直樹さんみたいなすごい善人が自閉スペクトラムの当事者代表みたいにもてはやされるのがすごくモヤるんですよね…。「自分が苦しむのはいいけどまわりの人を苦しめたくないです」、とか、それいつも横にいる母親に言わされてない?と思ってしまう(←偏見です)。
そういう腰の低い、日本の障害者らしい障害者でないと何の支援も受けられない現状に、文句を言うことこそが必要なんじゃないの? みなさんに感謝してる場合じゃないんじゃないの? 最賃どころか1ヶ月フルで働いて給料2万円だとしても働けてうれしいですキラキラ、みたいなブルシットに対抗しなきゃいけないんじゃないの?
『隷属なき道』 by ルトガー・ブレグマン 読了。
英語タイトルは『現実主義者のためのユートピア』。その名の通り、ファクトや数字に基づく説得力あるユートピア論を繰り広げる。後期資本主義社会を生きるわれわれにとってのユートピアとは、たとえば誰にでも平等に配られるベーシックインカムであり、ハウジングファーストの貧困対策であり、週15時間労働であり、GDPからダッシュボードへの移行であり、AIと競争しない道であり、国境の開放であり、優秀な人間が金融やコンサルではなく研究者をめざす社会である。
ユートピアが往々にしてディストピアでありながら、それでも必要不可欠であるのはなぜか。「ユートピアは簡単な答えをもたらさない。もちろん解決策もだ。だが、それは正しい問いを投げかける」
オヴァートンの窓、つまり政治的に容認できる主張の範囲を広げるためには、誰かがもっと急進的なアイデアを公表して、窓の範囲を広げればいい。すごく急進的な主張があれば、そこまででもない急進的な主張は普通に受け入れられる。「負け犬の社会主義者」にならないためには、もっといいやり方を語る度胸が必要だ。進歩を語る言語を取り戻すのだ。
「思い出そう、かつて、奴隷制度の廃止、 女性の選挙権、同性婚の容認を求めた人々が狂人とみなされたことを。だがそれは、彼らが正しかったことを歴史が証明するまでの話だった」
思考を刺激する良書。日本語タイトルとサブタイトルは意味不明なのですが、ビジネス書は「AIに勝つ」くらい言わないと営業さんに売ってもらえないのかな…。
被虐待者、病人、外国籍の人、障害者、高齢者といった人たちが平等に住まいを手に入れられるためには、ベーシックサービスとして住宅が保障されないとダメだと思う。市場原理でうまくいくジャンルではない。
といいつつ、この資本主義社会で潰されないためには住宅を所有するしかないと思って、せっせとお金を貯めている。被虐待者を守ってくれるのはお金だけなんだよね…。
まだ若くて世間知らずだった頃、不動産屋さんに部屋を借りる相談に行ったら「家族がいないなんてありえないでしょう!どんな人間も天涯孤独なわけがないんだ!」と意味不明な説教をされて、部屋が借りられないだけでなくトラウマを負って逃げ帰ったことがあったな…。保証人不要物件が増えてきたとはいえ、昔ながらの地元の不動産屋では差別されるし、個人大家さんの物件も断られたりする。また保障会社といってもやはり審査があるし、保障料も安くはないし、事務的な行き違いで支払いが遅れたときはヤクザのような勢いで取り立てに来た。いろいろトラブルも経験して、民間の賃貸自体が精神的に無理になってしまった。
社会主義時代のブルガリアで少子化が問題になったとき、政府(ブルガリア女性運動委員会が主導)は働く女性に大規模なアンケート調査を実施し、データをもとに「本当は生みたいけど仕事と育児の両立が無理なんだよー」という実態を明らかにしたそうです。それに基づいて産休・育休を制度化し、保育園や幼稚園も整備して、子育て支援を充実させたとか。先進的ですね。
基本的に生まれた国に縛りつけられる仕組みが公正じゃないよね
医学モデルと社会モデルのあいだで僕はつねに揺れ動いている。自分の中で異なる利害や主張がぶつかり合っている。とにかく苦痛を減らしたい、楽になりたい、そのためなら人格くらい変わってもかまわない。でも一方で、自閉のあり方を受け入れない社会にひどく腹を立ててもいる。みんな笑顔であるべきだなんて、誰が決めた? 僕らの感じ方を、僕らの感情を、僕らの価値観を受容せよ。笑わない権利を、つながらない権利を、あなたに共感しない権利をくれ。パターナリズムのもとで僕らを矯正するな。
プラスチックストローの話が印象的だった。ストローを廃止すると環境にいいかもしれないが、障害者のアクセシビリティが悪化するという話。環境正義と障害者の正義の衝突。みんなが心地いい解などありえない。異なる利害を持つ他者が存在するかぎり、衝突と交渉は避けられない。多様性は厄介だ。みんな同じだったらいいのに。でもそれは暴力に直結する。笑わない人を抑圧・矯正・排除するしかなくなる。それでは困るのだ。
『サイボーグになる』by キム・チョヨプ/キム・ウォニョン 読了
『アーモンド』という韓国のベストセラー小説がある。扁桃体が小さく感情に乏しい少年を描いたYAで、日本でも大絶賛された。でも僕はあの作品のラストが嫌だった。「感動した」という感想を読むのがつらかった。それは感じ方が多数派と異なる人間を怪物として描き、「笑顔で感情を表すことこそが正常である」「みんなと同じになるのが幸せだ」という規範をどこまでも無邪気に肯定するものに見えたからだ。
本書はサイボーグ障害者という概念を軸に、障害者の正義と人間であることの意味、科学技術と社会のあり方を考察する。僕も体内の金属棒からノイキャンまで様々な技術に助けられているサイボーグであり、障害者の正義に興味があるので手に取った。ときに強く頷き、勇気づけられ、ときに疑いや不安や嫌悪に駆られ、認識のあちこちにグリッチが挿入されるような読書だった。そのざらりとした手触りとともに、障害者は社会に知をもたらす。誰かにはスムーズな社会が誰かには障害だらけであることを示す。世界が複数あることを、簡単な答えなどないことを示し続ける。
SNSに例えるなら、ツイッターを離脱した仲間たちが小規模サーバーに集まり(類縁グループ)、そのうちの誰かがサーバー間の会議に出て仲間の意向を伝え(スポーク会議)、そうやって対等なネットワークのなかで話し合いにより全体の意志決定をしていく(合意形成)、といった感じのやり方がアナキズム的だろうか。グループ内での序列は絶対的ではなく、リーダーはボスではない。命令や罵倒はしない。互いの話を聞き、理解しようと務め、筋の通った行動をする。誰かを自分の考えに改宗させようとしない。バラバラでありながら合意できる共通の行動形式を見つけようと務める。そうしたあり方を実践するなら、アナキズムは我々の暮らしの中に存在しうるだろうか。
デヴィッド・グレーバー 『アナーキスト人類学のための断章』読了。
国家は暴力の独占によって成立している。それは誰にでもわかる。問題は、現在のような国民国家とは異なるあり方を我々が想像できないことだ。国家のない社会といわれて我々が想像するのは、ある政府が解体された後のカオスだ。でもそれは前提が間違っている。国家の枠組みでしか物事を見ていない。
ラディカルに違うやり方のヒントを探すなら、国家ではない場所を見なくてはならない。そのために人類学は打ってつけのツールだ。政府が機能停止しても何も変わらない日常を続けていた人々。ジェンダー平等的な民主的意志決定を実践していたイロコイ人。小さなユートピアは存在したし、おそらく今も存在する。民主主義はけっして古代ギリシアの発明品ではない。
世帯のなかに会社員がいない、つまり単身フリーランスのような生き方はこの国の制度から見るとマトモではない、人間としてランクが低い設定になっているんだよな。年金受給額が生活保護よりもさらに低いというバグ…。
lolの件よくわからないけど、
・ハリーポッターのゲームをプレイしている人を、トランス差別的としてlolユーザーが通報
・そんな理由ではbanしないとNathan氏が明言、嫌がらせでゲームの内容をネタバレするのもやめようと言う
・これに怒ったアンチJKRの人たちがNathanをterfだ、差別者だと罵る
・Nathan氏、心折れてlol完全閉鎖を決定
という感じですか…?
いろんな意味できつい
アナキズム、数年前に栗原康さんの本読んでミソジニーにげんなりして、ちくま新書を読んだけどやっぱりうまく入れなくて、いまグレーバー読んでる。グレーバーおもしろい。
日本は特別豊かな国でないことは知っているけど、他国に比べて経済成長しなさすぎでは…。ジェンダーギャップ開きすぎで、子どもとシングル親の貧困率高すぎで、子育て支援も社会保障もなさすぎで…あれだけ経済成長したときに対応できる余裕があったはずなのに、日本型福祉とか言いだして女性を無償労働とパート労働に押し込めて、わざわざ貧しくしちゃったわけでしょう。ぜんぶ自民党のせいなので、とりあえず政権は変えよう。
@nmkj なるほど、そうだったんですね!日本語で安心できる雰囲気のサーバーが存在してくれてありがたいです。新参者ですが、今ある雰囲気を壊さないようになるべく(なるべく)気をつけます。カンパが必要だったら言ってくださいね:agooglecat:
マストドンに限らず、STEM分野の男女格差のせいで、サーバー管理者のような位置づけの人が男性に偏りがちな部分はあるんじゃないかなと思う。初めてマストドンに来たとき(今とは別のサーバー)、男性ばかりの職場に入っていくような居心地悪さを感じたんですよね。それだと男性以外の人が定着しづらいし、趣味の合う人も見つけづらいし、するとよりいっそう均一性が高まって…というサイクルになる可能性はあるかも。女性でサーバー管理するスキルはあっても余裕がない人も多いだろうし。。
@nmkj :meow_wow:
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