前にも書いたことがあるのですが、私が1冊めの著書を出した直後に、手のひらを返して冷たくなった研究者が何人かいます。
手元に届くまではまったくフレンドリーで、「楽しみにしています!読んだから感想送ります」といっていたのに、そこからパッタリ音信不通になるどころか、嫌がらせをしてくる人まで出てきました。
ほんとに混乱をしたのですが、いずれも文学的なものに関心がある人たちで、自分より下に見ていた被災者の女が、思っていたよりもいい文章を書いていたのが許せなかったのだろうといまは理解しています。
これ、男性だったらこんなことはなくて、想像していたよりも良いものを出すと、「おお、すごいじゃないか!」「さすが、いいもの書くと思っていたよ!」という賛辞となるのでしょう。
女性だと逆なんです。思っていたよりも良いものを出すと、「女のくせに生意気な」「なにが裏で手を回したんだろう」それが面で言えなければ、手のひらを返して嫌がらせをすることになります。
ここで、「女のくせに生意気だから」という人はいません。みんな別のもっともらしい理由をつけます。(私の場合は、「あっち側」に行った。手柄を独り占めしようとしている、など)
成果を成果として認めてもらえるのも、男性の特権なんだと思います。