Notices by berlinbau@mstdn.jp, page 4

ベルリン近郊ブランデンブルク州ウッカーマルクの村（人口200人ほど）のRutenbergに、「ドイツ帝国」が農家を買い、帝国の敷地を広げるのでは？と言う不安が広まっていると言う話をみる。
ある意味信じる方がアホみたいな発想なのでずっと放置されてきた「帝国市民」、ドイツ連邦政府を転覆させようとテロを計画していて首謀者が捕まったのも記憶に新しいが、"王様"を見てもオカシイ"だけ"なので見過ごされそうになる。それが怖い。
ただ、インタビューに答えたRutenberg在住の帝国市民の人が学校に行きたくなくて、帝国に入ればドイツの学校（義務教育）から逃れられると考えたと言う話は興味深く。
https://www.youtube.com/watch?v=d9oH5DCBse8
#本日気になったドイツニュース

トルコから難民としてやってきたクルド人の女性と知り合いになる。片言でトルコ料理のレシピを教えてもらったり。ライターをしているというと、ドイツの媒体について教えて欲しいと言う。
「ドイツではどの媒体が政府の息がかかってないの？」
むむ
「ドイツではそれぞれの媒体でもちろん政治的な方向性とはあるけど、政府の意向だけを報道するような媒体はないよ」と言うと驚かれる。そうだよね、だからあなたはドイツに難民としてやってきたのだもの・・色々考えさせられた数分だった。

ウクライナでの侵略戦争を受けて、2022年2月からEUはロシアに対する経済制裁を決定。その制裁の中には、武器産業に通じるものもあればラグジュアリーな商品もある・・はずなのだが。その「制裁」の穴を使って、どのような企業がロシアで大金を稼いでいるのか。
例えばドイツのファッションブランド、HUGO BOSSは、会社の年間レポートでロシアの店を閉めた！と宣伝しているが、調査によるとまだふつうに多くの店が営業しているという。（HUGO　BOSSは、同社のストアではなくパートナーの経営によるものだという言い訳）それどころかロシアへの納入金額は増加しているのだという。
それは合法なのか？またEUがそういった企業にできる対策とはなんなのかを探る、独ZEIT紙によるリサーチ。
https://www.zeit.de/2023/26/hugo-boss-russland-ladenschliessungen-umsatz/
#本日気になったドイツニュース

長い間あまり語られてこなかった旧東ドイツの話。「性病の疑いがある」として何千人もの若い女性を閉鎖病棟に閉じ込め、虐待していた。長い間タブー視されてきた"Tripperburg 淋病城塞"について、被害者たちが幼児性的虐待検証委員会を作り証言を始めている。本当に「性病の疑い」があったわけではなく、主に保護施設で育っている子どもたちの中で何らか反抗的な態度が見られるなどの理由から"入院"させられ、辱めとしか思えない検査（全裸にさせられ髪を剃られる）や激しい副作用がでる人体実験のような薬物投与、組織的な性的虐待、針でタトゥーを入れられたり。ロストック、ドレスデン、ライプツィヒなど各地にありハレだけでも5000人の被害者と。記事内では70歳を過ぎた女性が、今でも病院に行くとフラッシュバックがあると語り、しかし「東ドイツが無くなってから時間が経てば経つほど美化されてしまうことに懸念を抱いている。沈黙を続けてはいけない」と証言を決めたという　#本日気になったドイツニュース 　https://www.zeit.de/gesellschaft/2023-07/frauen-ddr-geschlechtskrankheiten-tripper-burg-venerologische-station/komplettansicht

ギリシャ沖で700人以上の難民を載せた漁船が転覆、104人が助けられたが船底にいた多くの女性と子供がなくなった事件で。ギリシャ当局のプッシュバックによって沈没が起こったのではとの疑惑。生き延びた人の証言やデータをもとに独Spiegelや公共放送らが事件の再構築を試みている。元々プッシュバック（難民たちを国境で押し戻すこと）が行われているという証言や写真や動画などが数多く出てきている場所でもあり、また救助要請が出てからあまりに時間がかかり過ぎている、不審な動きやギリシャ当局側の証言に不審な点が多い、生き延びた人たちが動画を収めていたが、スマホが取り上げられているなど聞けば聞くほど疑惑が深まる。ほぼ同時期にタイタニック見学ツアーの潜水艦の事故の話があったので、数だけ見てもこっちの転覆事故の方があまりに酷い話なのにニュースはタイタニックの方ばっかり報道するんだなあと命の重さについて色々考えさせられていた事件でもあった。　#本日気になったドイツニュース
　https://www1.wdr.de/daserste/monitor/sendungen/fluechtlinge-sterben-lassen-100.html

ドイツ公共放送のNDR北ドイツ放送のYoutubeを久しぶりに開けたら、40年前にあったヒトラーの日記贋作事件の詳細なリサーチが挙げられてた。1983年にStern誌が「その存在を知られていなかったヒトラーの日記を発見した。これで歴史が書き直されるだろう」と発表した時は騒然となったが、贋作だと分かってからは贋作者は「大手出版社を手玉に取ったすごい奴」的な扱いでテレビとかで引っ張りだこになったのだという。
しかし実際にその日記の内容はこれまでほとんど公開されてこなかった。古代ドイツ語で書かれた日記を入手し、AIの読解力によって4000ページ！にものぼる内容を調査。そこに描かれていたのは、ユダヤ人の虐殺もなく（ハンガリーにユダヤ人を移住させる、と）ホロコーストにも触れない、全く別のヒトラー像。そして贋作者の極右ネオナチシーンとの繋がりが判明すると、なぜどうしてこのようなヒトラーの日記が捏造されたのか、誰がコレを作って得をしたのか背景が紐解かれてくる。歴史修正主義者たちが利用したい「本当のヒトラー」の捏造。
#本日気になったドイツニュース
https://www.ndr.de/geschichte/tagebuecher/Gefaelschte-Hitler-Tagebuecher-So-gefaehrlich-war-der-Fake,hitlertagebuecher108.html

ドイツの気候デモにヤジを飛ばすネオナチ風の男性に「気候変動って聞いたことがないのか。水位が上がってシュプレー川が氾濫したらまず最初にお前が溺れるだろう、バカめ」とビシッと言い返すおじいさま。かっこいい。「けっ老人のくせに恥ずかしいな」と言われて「お前も年齢のわりに頭が悪すぎるな」と切り返す。歳を取ってもこんな気概がある人でありたい。
https://www.youtube.com/shorts/OvWrc-OHwSQ

妊娠２４週目、生みますか、やめますか？2016年のベルリン映画祭で見た「24 Wochen」。ドイツの中絶に関するすごく重要な部分を勘違いしていて、今回ZDFの動画配信で見直してやっと納得。気になっていたブログ記事も追記を入れた。
ドイツは実はいまだに中絶は合法ではない、が妊婦さんに対する罰則はないというグレーゾーン。去年新政府になってやっとこさ中絶の宣伝を罰するナチス時代の刑法条項がなくなって、婦人科のお医者さんがサイトで説明を載せたりすることがOKになった。東西ドイツ統一で女性の権利が減ったーと指摘されることも多い案件である。
https://berlinbau2.exblog.jp/24971409/
https://www.zdf.de/filme/das-kleine-fernsehspiel/24-wochen-100.html

#2023年映画メモ

友達から強力なオススメがあったZDFのドラマシリーズ「Doppelhaushälfte」を見始めました！「移民的背景を持つ」ベルリンのパッチワークファミリーが、東ドイツの田舎町に引っ越してきて……。ああああと頭を抱える、ドイツあるあるてんこ盛り。
俳優陣も「移民的背景を持つ」俳優勢揃い！
イラン系のMaryam Zareeは大好きな女優さん（テヘランのエヴィーン刑務所で生まれた自らの背景を探る監督作品も良かった）ベトナム系のMinh-Khai Phan-Thiもアク強い〜（ベルリン訛りは無理しなくてもいい気がしたが）。息子のロッコ役のMinh Hoang Haもいい感じ。受けて立つのはベルリン訛り全開、Milan Peschel。
2020年の映画祭で、イラン系若手監督に話を聞いていてドイツのテレビや映画では移民系は常に「犯罪の加害者か被害者」って言ってたのにうなづいたけど、3年でずいぶん進んだ感がある。　#2023年映画メモ https://www.zdf.de/serien/doppelhaushaelfte

ドイツで膨大なマネーロンダリングを行っているという、カラブリア・マフィア、ンドランゲタ。
マフィアに限らず、ドイツで問題とされている「組織的な犯罪」の多くが、ドイツの現金主義を改めれば随分取り締まれると、イタリアの警察も言ってるし、結構耳にする意見なのに、改められる様子がない。ギリシャでは500ユーロまでしか現金で支払えないらしいがドイツは上限なし（不動産だけは、最近現金で買えないようになったらしいけれど、これはオリガルヒ対策）年間、推測で約1000億ユーロ（！！）とマネーロンダリング天国なのはわかってるはずだけど、経済効果も大きいのだろう。しかしその恩恵を受けている人たちが問題・・
南西ドイツ放送のPodcast、ンドランゲタに一人で歯向かう土建屋の人がすごすぎる！
#本日気になったドイツニュース
https://www.ardaudiothek.de/episode/mafia-land-die-unglaubliche-geschichte-des-schwaebischen-pizzawirts-mario-l/folge-5-die-jaeger/swr/12583781/

2月ベルリン州（市）議会選挙のやり直しがあって、やっとCDUとSPDの大連立政権が成立。男女比で言うと女性が多く、移民系も多い「見るからに現代的な」メンツが揃った感はあります。
個人的に気になったのはモビリティ・交通・気候保護・環境担当Manja Schreiner（CDU）「ジェンダー公正な言葉遣いや自転車優先の交通以外にも重要な問題がある」って発言した、THE自動車贔屓の人。この方がモビリティ担当ということは、前職緑の党の人たちが自転車のための街づくりを推進してたのをひっくり返す可能性大。アウトバーンが推進されていくでしょう。
Coup（大胆不敵な行為。ここでは大抜擢）として注目の人選、司法・消費者保護担当に抜擢された憲法擁護庁の副長官の女性Felor Badenberg（無所属）は、当時の内務大臣の意思に反して右派ポピュリスト政党AfDを疑惑案件（Verdachtsfall）に認定した、右翼過激派エキスパートということだけど、極右的発言が多いMaassenに近しい人物というのがちょっと引っかかる。　#本日気になったドイツニュース https://www.rbb24.de/politik/wahl/abgeordnetenhaus/agh-2023/beitraege/berlin-senat-regierung-senatoren-cdu-spd-personal-steckbriefe.htm/pagenumber=1.html

2015年にシリアからドイツに難民としてやってきたリャン・アルシェブルさん（29歳）が市長に！選挙権を持っている人はわずか1900名（人口2500名）の村とはいえ、3人の立候補者がいて、55.41％の票を集めたのはすごい。村の人たちと直接対話する選挙活動を行なって、直接人柄や目指すことを知ってもらって票を集めたよう。
無政党だがプライベートでは緑の党の党員。環境保護、柔軟な保育サービス、インフラの近代化や街の中心分を活性化することなどを目標として挙げている。バーデン・ビュルテンブルク州では初のシリア系の立候補者と。
彼のような人が活躍してくれればまた、移民的背景を持つ人たちの政治参加も増えてくるのではと期待！
ヘイトコメントなどもあったようだけど、それよりも多くのサポートが彼を支えてくれたのでしょう。嬉しいニュース。
#本日気になったドイツニュース 　https://www.zdf.de/nachrichten/panorama/ryyan-alshebl-ostelsheim-baden-wuerttemberg-buergermeister-100.html

｢世界一幸せな国｣フィンランドで、なぜ右翼ポピュリスト政党が支持されるのか？
社会民主党と右翼のフィン人党の候補者2人の選挙活動を追うPodcast、興味深く。正反対反対に思える2人が政治に関わったきっかけはどちらも、難民国外退去センターで働いたことだったというのが・・
でもよくわかる。知人のオープンAfD支持者2名も同じく、ハロワ勤務の人と、難民退去センターでの体験（とパートナーがソーシャルワーカー）だったと言っていた。さまざまな状況を見た時、どの場所に自分を置いて共感するかで随分見方が違ってくるんだろう。
#本日気になったドイツニュース
https://www.zeit.de/politik/2023-03/finnland-world-happiness-report-sanna-marin-parlament-nachrichtenpodcast

ドイツにも広がる「盗まれた選挙　Wahl-Klau」の言い回し。これは本当に危険。ベルリン州議会選挙、CDUは確かに圧勝だが単独過半数ではない。SPDや緑の党と連立できるかは未定。なのにそれを「CDUが勝ったのにおかしい」「盗まれた選挙」の理論を広めるBild紙とWELT紙（Axel Springer出版社）。ほんとうに嫌らしい。
「盗まれた選挙　Wahl-Klau」という言い回しはトランプが負けを認めず広めたものだけど、こういう言説が広まると民主主義への信頼も揺らぎ、どういう結果につながっていくのかはアメリカの状況を見てわかっているはず。
メルケル以降野党となってからのCDUは難民を「社会保障制度を使った観光」と言ったり「犯人は国籍だけじゃなくて名前を公表しろ」とか、イスラム系の人たちを「小さなパシャ」と言うわ（党首の発言である）、人種差別発言のてんこ盛り。野党になってから歯止めが効かなくなってる感。FDPですら「近代ドイツを率いる人たちの発言ではない」と距離を置いているほど。
#本日気になったドイツニュース
https://www.zeit.de/politik/deutschland/2023-02/cdu-berlin-kai-wegner-wiederholungswahl?wt_zmc=sm.int.zonaudev.twitter.ref.zeitde.redpost.link.x&utm_medium=sm&utm_source=twitter_zonaudev_int&utm_campaign=ref&utm_content=zeitde_redpost_link_x

水曜日、チューリンゲン州で旧東独地区初の黒人州大臣が誕生しました！緑の党からの、内務大臣ドレーン・デンシュテット。
彼女はタンザニア出身で東独の大学で学んだ父を持ち、ラグビープロ選手、パンクでもあった。左派パンクがその後警察に入ったという経歴が面白い（チューリンゲン州唯一の黒人警官）彼女自身は警官から嫌な目に遭わされたことはな方が、「それは私が黒人女性であって、黒人男性じゃなかったからかも」
チューリンゲンは、右派ポピュリスト政党AfDの中でもかなり極右（州憲法擁護庁が危険視し、党内最右翼の指導者的立場のビョルン・ヘッケは"明らかな過激派"として監視対象になっている）にも関わらず一番票を集めてる州。
現在は少数派連立政権。デンシュテットはこの役職でもって他の人にはできない人種差別との戦いに挑みたいと
#本日気になったドイツニュース
https://www.zeit.de/politik/deutschland/2023-01/doreen-denstaedt-gruene-thueringen-justizministerin-migrationspolitik/komplettansicht

2014年にウクライナ東部で起きたマレーシア旅客機MH17の撃墜事件を軸に、さまざまな調査や情報、オランダをはじめとする国際合同捜査チームの調査、ロシア国営放送の報道、SNSに寄せられた映像や写真をもとに、アニメやなどを交えて詩的なコラージュに。鉄の蝶というタイトルの意味

#2023年映画メモ
https://www.berlinale.de/de/2023/programm/202302177.html

ベルリンの保守野党CDUの、安全政策のスローガン、Sicher und Sauber（安全でクリーン）どこかで聞いたなあと思ったらトイレットペーパーだ。
ドイツのトイレットペーパーってまず「安全」と書かれていることが多いのですが、厚みが重要なようです。

2022年、（重要なテーマにもかかわらず）ドイツメディアでほとんど報道されなかったニュース、トップ10
①教科書、学校で使う教材の無償化が消えつつある
ドイツ４つの州ですでに無料教材がなくなっているらしい。
日本だと義務教育の無償には教科書代とかの教材費は入らないらしいのでちょっと事情が違うのかな。
②ドイツ健康保険システムの穴
ドイツで約６万１千人が健康保険に加入していない。フリーランスや個人で加入していた人たちが、さまざまな官僚主義的なハードルに阻まれて保険に入れなくなったりというパターン。登録できてない移民などはこの数に含まれていない。
③ヤングケアラーの増加
ドイツも日本も同じような状況か。
④ホームレスの人への終末期医療の手当
⑦政党内での性差別
⑧蝶の絶滅
⑩ダンス業界内での心理的虐待
・・などなど

#本日気になったドイツニュース
http://www.derblindefleck.de/top-ten-der-vergessenen-nachrichten-2022-2/

アフガニスタン、モロッコ、アルジェリア、シリア……戦争から逃れるために、家族から離れて一人ドイツへとやってきた難民の子どもたち。ベルリンで、そういった未成年の10人に1人がベルリンで登録してすぐ姿を消しているとの報告。ベルリン・ブランデンブルク放送によればその数はベルリン周辺で73名。ドイツ全土では2009名が捜索されており、過去3年で最多。
rbbのニュースでは、ドイツで姿を消しブリュッセルに現れた子の話が。彼はドイツでは家族を呼び寄せるのが難しかったため、ベルギーに渡ったらしい。
難民は最初に登録された国の滞在が定められているので、名前を変えてしまうこともあるとか・・そんな状況では教育も受けにくいだろうし、犯罪へと手を染めてしまう率も高まってしまいそう。原因の究明と対策を早めてほしいところ・・

#本日気になったドイツニュース
https://www.rbb24.de/panorama/beitrag/2023/01/kinder-jugendliche-gefluechtete-vermisst-polizei-berlin-brandenburg.html

@tommie116 移民だからできること、もあるとは思うんですが、本国でキャリアを築いてきた人が移住した国で同様のキャリアのスタートラインに立てる確率って（業種やタイミングや状況にもよるとは思いますが）低くて、、そう考えるといくらビザを取りやすくしたところで・・と思わされました。
あと問題点がずれるかもですが、女性の方がこういう状況になる確率は高く、しかし女性の方が受け皿は小さく、、色々考えてしまいますね。