Notices by nofrills♥️🖤🤍💚 (nofrills@ohai.social), page 5

オーウェルのあれ、ぶっこんどきます?
If liberty means anything at all, it means a right to tell people what they do not want to hear.

このquoteも、単独の箴言として読むのではなく、元の文脈の中で、筆者の意図通りに読むと、現代においてこういうふうに参照されているのが皮肉というかなんというか……（出典は、最終的にボツになった『動物農場』序文。今はそれも含めて本になってて、日本語訳、例えば岩波文庫の川端訳でも読めます）

差別や不平等の問題を「マイノリティ」「マジョリティ」前提で語りだすの、何なんだろう。

北アイルランドにせよ、ボスニアにせよ、あるいは反ユダヤ主義、白人優越主義などなどを「マイノリティ」「マジョリティ」で語ってるの、見たことないです。社会構造の説明のためにちらっと言及するくらいならよくある。

著者の小菅宏氏:
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/694782?page=3
今年8月末の報道。1960年代からジャニー喜多川とジャニーズ事務所を取材。60年代の初代ジャニーズの裁判も知ってる立場で、ジャニー喜多川の北公次への態度に「違和感」を覚えたんですと。

そして半世紀ほどあとに、竹書房から、『ジャニーさんに愛される息子に育てる法』という題名の本を出す!! 控えめに言って、異常でしょう。

息子が「ジャニーさん」に「愛される」には、というハウツー本は、親を想定読者にしている。BBCのドキュメンタリーでもそれとなく示唆されていたが、北公次の告発や週刊文春の裁判以降は特に、親が息子を、そうと知って、送り込む例があった。そうでもしないと食えない、っていう事情があったのかもしれないけど。

9月に東スポで記事出てましたけどね。

https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/276137?page=1
"ジャニー喜多川氏「悪魔の手口」 狙われた母子家庭＆地方組"

"「僕は母子家庭で地方組でもあったので、レッスン前日に合宿所に泊まった時に毎回被害に遭いました。その瞬間、ジャニーさんのことを蹴って、警察に行きたかったけど…。母親は遠くにいるからすぐに家に駆け込むこともできない。それに警察に話したら、未成年なので親に連絡が行っちゃうじゃないですか。親のために夢を追い、ジャニーさんに将来を握られてるから、親には言えず警察にも行けず黙ってるしかなかった」……「体を洗われても『父親なら当たり前にすることなのかな』と思ってましたから。小っちゃいころから、父親にお風呂なんか入れてもらったことがない。……」"

うげぇー、こんなタイトルの本が2013年に出てた。それもファンが勢い余って作ったんじゃなくて、古くからジャニーズ事務所を知る高齢男性ライターが著者で、そしておそらくは出版社側の企画（Bookmeterのレビューで「日本語が変なところが多い」などと指摘あり。著者と編集部が校正のできる関係ではなかったのかも。）

https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784812497517
『ジャニーさんに愛される息子に育てる法』
小菅宏
竹書房

@hi_kmd アメリカは特殊なのでどうだかわかりませんが、2010年代半ば（Brexitと、トランプの直前）からは、欧州極右は、ロシアのもとにまとまっていますよ。Nick Griffin Russiaというワードで検索すると、サンクトペテルブルクで開催された極右会合についての記事が出てくると思います。

「イノッチはいい人キャラ」が、容易に「イノッチはいい人」にすり替えられる。事実と虚構の区別がつけられない世界。Line begins to blur. And it's true we're immune when fact is fiction and TV reality.

かつて「劇場型政治」というマスコミ用語があったが、「キャラ」を求めたのはマスコミだった。それが、取材される側と取材する側の境界線が曖昧にされて結託関係が後戻りできない域まで達して、行き着いた先が、台本通り、破綻なく、みたいな記者会見ごっこなんじゃね。

イチローの引退会見だっけ、そういうお約束を崩してしまってマスコミに叩かれたの。

BBC News - Abercrombie & Fitch ex-CEO accused of exploiting men for sex
https://www.bbc.co.uk/news/world-66889779

ジャニーズ事務所の帝国がついに滅亡した日に、
ま た B B C か
という調査報道。今度はさらにガチなPanoramaでやってる。

アバクロのこれもかなり昔っからいわれてましたよね。

https://president.jp/articles/-/74339?page=1
"現代のデジタルコンピュータの起源は、ジャカード織機しょっきという、機はた織り機です。18世紀のイギリスでは、氏族を表す柄のタータンチェックの服を着るという決まりがあり、この複雑な模様を自動的に織るための機械が開発されました。"

……えっ?

「氏族を表す柄のタータンチェック」は「イギリス」のものではなく、スコットランドのものだし（それもハイランドのもの）、「18世紀のイギリス」は、ハイランドの反乱分子の問題とかがあって、支配層はハイランド文化はつぶすという方向だったはず……スコットランドについては私は詳しくないから、間違った思い込みかも。

あと、ジャカード織機はフランスで発明されていて（発明者はJacquardというフランス人）、発明時期は19世紀のはず。

https://www.theguardian.com/world/2023/sep/21/alarm-over-fascist-like-protest-at-irelands-seat-of-government
アイルランド、これ深刻だ。「反権威」のモブの押しかけ。

Dáil protests: Tánaiste labels conduct of demonstrators as ‘fascist-like behaviour’

https://www.irishtimes.com/politics/oireachtas/2023/09/21/dail-protests-garda-investigation-leinster-house-security-review-follow-13-arrests-at-demonstration/

今、思い出したが、イングランドでも似たようなことがあったよね。たしか、コロナ懐疑論・ワクチン陰謀論で国会議員がモブに追いかけられたの。

→追記: 国会議員ではなくBBCジャーナリストだった。
https://inews.co.uk/news/bbc-journalist-called-traitor-and-chased-anti-lockdown-protesters-1052646
2021年6月。何人か逮捕され、裁判になっているが、追いかけたのは「反権威」の活動家たちだった。

裁判のときの記事:
https://www.bbc.com/news/uk-england-london-61987955

"性加害について「故ジャニー喜多川と弊社の体制に原因がございます」としたうえで、今後1年間、広告出演や番組出演などによる出演料は、すべてタレント本人に支払い、芸能プロダクションとしての報酬をもらわないと発表した。"
https://www.bengo4.com/c_18/n_16498/

ヒガシ社長のアイデアなのかな。としたら、この人やっぱ、テレビタレントに専念してたほうがいいんでは。今さら遅い（もう「イメージ」が失墜した）かもしれないけれど……。

あるいはこれ流の「身を切る改革（なんちゃって）」で、1年後に「禊は済んだ」っつって、どかーんとイベントでもやる伏線かな。

今読んでる本に、テロ組織が大物暗殺計画で仕掛けた爆弾が起爆してきのこ雲が立ち上がった、という記述が出てきて、「これをそのまま訳したら、原文を見てもいないネット上のモブから『翻訳が変だ、テロリストの手製爆弾程度で、原爆でできるきのこ雲ができるはずがない』と言われてタコ殴りされるんだろーな」と思った。今のネット上の日本語圏、マジでそんな感じ。

われらが「白い救世主」（#sarcasm）こと、BBC Newsが盛り上がっとる。
#ジャニーズ事務所

https://www.fnn.jp/articles/-/581587
"時刻は午後11時過ぎ。登山者が着ているのは薄手のスウェットで、スニーカーをはいていた。充分とはとても言えない軽装だ。気温が5℃近くまで下がった富士山の寒さに身を寄せ合い、体を丸めて耐えているのがわかる。"

これらの軽装富士山登山観光客の中に、旅行ガイド本を見ずにネットの断片的情報だけで行き先決めてる人がどのくらいいるのか、メディアは聞き取り調査を行ってほしい。ただ批判的に伝えるだけでなく。

https://www.makemendokusai.com/entry/2023/08/30/215806
※以下引用部分は改行を詰めた個所がある。

「日焼け止めミルク類は、パケのデザインが女性向けで男性には手に取りにくい」という声を受けて、"どれをとってもシンプルで、女性女性はしてないと思うんですよね。……それでも女性的だと判断されるのだとしたら、理由は「男性的ではない」からなのかな。"
→これはそう。特に「アリー」の今のパッケージデザインは、最初に見たときにずいぶん思い切ったなと思った（シンプルというかミニマルに舵を切った。コンセプトも「SDGs」になってたはず）。

"あと「売り場全体の雰囲気、色合い」……男性用化粧品って……パッと見がダークな雰囲気だけど、日焼け止めのところは青、白、黄、紫、緑みたいな感じで、ちょっとカラフルで明るめ。この「全体雰囲気」の問題なのかな。単体の手に取りやすさ、ではなく、売り場への近寄り難さ。 私はドラッグストアのああいった「夏物」のコーナーって、夏物コーナーとしか認識してなかったけど、意外と男性からは女性的に見えてる（のでは）というのは、今回初めて知りました。"
→なるほど。In their shoes

日本語圏では観測可能な限り、スキンケアについて「女のやること」という認識が強いし、スキンケア用品を含めてコスメ全般について「バカ」と軽侮したように扱うのが日本語圏ネットのデフォだったよね。

変なふうに恨まれて殺害された方だが、セキュリティ専門家でブロガーだったHagexさんのブログでも、コスメ情報サイトは屁の役にも立たないようなくだらないものとして扱われていて、腹立って読むのやめたことがある。

2009年当時はTwitterは「個人が何をしているか」What are you doing? のやり取りの場だった。友人同士の間で、「あと30分で作業終わるけど、誰かメシ行かない?」といったことを連絡し合うツールとして作られていた。

それが、2009年のイランの動乱で、より広い範囲での情報の共有と、無関係の非当事者にまで届くほどの情報の拡散を可能にするプラットフォームとなりうることが示された。

それが、後に、Twitterがより共有と拡散を容易にする方向を決定づけたのだが（イランの動乱の当時は、Retweetといえば手動でコピペすることだった。「Re何とか」という発想は、当時、Tumblrなどもあって流行っていたが）、目の前の光景に、開発者のジャックやエヴァンたちも泡を食っただろう。

日本では2011年3月の東日本大震災がTwitter定着の契機になったというナラティブが、多くの個人の実体験を伴って、主流となっているが、日本語圏の外では違う。2011年ならその前、1月末からの「アラブの春」だし、それに先行していたのが2009年夏のイラン選挙不正追及運動である。

イランの人々がTwitterで（英語で）やり取りしているのが非当事者にも広まってほんの何日かの間に米国務省がTwitterを積極的にプロモートするようになった。イランのような「非民主的な」国で、Twitterのような個人の言葉をとても広い範囲に伝えるポテンシャルのあるものは、体制に影響を及ぼしうる。

Newsweekなど当時世界的影響力のあった大手媒体でさかんにTwitterが取り上げられた。「Twitter革命」という概念が「なんちゃって」を超え始めた。その前、2003年イラク戦争の頃から（主に米国で）定着していたオンライン・アクティビズムはさらなる場を得て加速していく。

先駆的な取り組みをしていた英語圏のジャーナリスト（非IT系）がTwitterに注目し始めたのもこの頃だ。英語圏では「たった140文字」しか使えない場が、ジャーナリズムの実践の場になるとは考えられていなかった。その認識を変えたのが、2009年イラン動乱をネット越しに見て（イランは取材を許可せず、現地一般市民が記者の役割を果たした）、2年後の「アラブの春」では現地の現場に身を置いた何人かの英語圏のジャーナリストだ。

私自身、2009年イラン動乱で目の前に流れてくる英語の情報を日本語にして流しているうちに（私はイランとは、仕事でイランに関する翻訳をしたことがあるという以上には縁もゆかりもなかったが、目にしたものをそのままにはしておけないという、時折言われる「見た者の責任」ゆえに、それをさらに伝えていくというのは、当時の自分にとってはただの日常だった）、それまで3ケタだった被フォロー数が、4000を超えるようになった。

ネット越しの画面の向こうで人々が殴打され、撃たれていて、日本ではそれを見た自民党のお坊ちゃん国会議員（90年代に首相を務めた政治家の息子）が「日本はこんなふうにデモで混乱する国じゃなくてよかった」と得意げに語り、ネットで流される大手メディアの記事では、イラン国外の映画祭のレッドカーペットでイランの映画人たちが選挙不正追及運動のシンボルカラーを身に着けて連帯を表明していて、テヘランではテヘラン大学の寮に治安当局が踏み込んでいたが、日本の大学人の連帯の発言はあまり見かけなかったと思う。

Twitterというのはそういう場で、やがて……