Notices by こややし（人民）🖖 (kova41@toot.blue), page 3

維新はほんと出鱈目なことばかり言い、行ってきたことが如実になってきてますね。維新を金蔓にしたり、ネオリベ批判ができなくて、あれらの言動を批判するどころか、ほとんど加担してきたあれやこれやが反省することはないんだろーけどさ。一緒に沈んでくるといいんだけどな。

早尾貴紀さんがいらした3月の松本本読みデモ参加前後に早尾さんの『パレスチナ/イスラエル論』（2020年有志舎刊）を読んでいた。この本は全3部構成で、このうち第Ⅰ部は思想編ということになっている。その中では、1948年のイスラエル国家建設以前から、パレスチナ/イスラエル問題の歴史の中で、度々浮上してきたという「バイナショナリズム」＝二民族一国家論の展開が紹介されていて興味深かった。
1993年のオスロ合意で、パレスチナに独立国家を与えて和平問題の解決を図ることが国際的な共通認識になる一方、実際には、それ以降もヨルダン川西岸とガザ地区への侵食が続き、パレスチナ占領地への軍事侵攻が苛烈を極めていく中、誰の目にもパレスチナの独立が不可能であることが明白になっていくことで、近年のバイナショナリズム論の再評価が始まったという。

今目の前で、イスラエルによるパレスチナの人々の虐殺と飢餓攻撃が続き、犠牲者が恐ろしい勢いで増え続けている中で、一国家解決を唱えることが現実的であるとはなかなか考えづらいが、バイナショナリズム論の展開の中で、一国家解決から無国家解決というラディカルな主権国家批判が生まれてきているというのだから驚かざるを得なかった。

『パレスチナ/イスラエル論』の思想編でもう一つ、改めて認識できるのは、パレスチナ問題におけるジャン･ジュネの存在の大きさだった。昔、自分が田んぼの中に建つ田舎の高校に通っていた当時、自分が足を踏み入れるどんな本屋にも、例えば教科書や参考書などを置いている高校近くの小さな本屋にさえ、新潮文庫のコーナーには、ジュネの『泥棒日記』や『花のノートルダム』サルトルの『聖ジュネ』などが必ず置かれていた。恥ずかしながら自分は、何度もそれらの本を手に取ったりしつつ、一度も買って読んだことはない。今になって、パレスチナの惨状を伝えるニュースを見ながら、早尾さんの本を読み、その解決を考えるヒントとして、ジュネの文章やそれを読み解く梅木達郎や鵜飼哲といったジュネの研究者であり、デリダの研究者でもある人達の文章が引用されていたりるのを読むと、本当に遅まきながらジュネも読んでみようかなあと言う気になった。それにしてもどうしてジュネの研究者はデリダの研究にも深く入って行くのかなどと思ったりする。いずれにしても、早尾貴紀『パレスチナ/イスラエル論』は、今ぜひ読まれるべき本だと思う。

韓国の映画・ドラマでは、ヨンサンホ監督の作る作品はいつも大変面白いので、Netflixで配信になった『寄生獣』を早速見たが、これも大変よろしかった。比較しようもないことは前提としつつ言うと、Netflix版『三体』やテンセント版『三体』よりも良かったと思う。最高に面白い映画『新感染半島』の俳優達が活躍するもの楽しかった。

今朝の虎に翼、条文だけではあり得ないだろうと考えられていた判決が裁判官によって、新たに息を吹き込まれて思いもかけない結論になるの、デリダの「法の力」そのものだった。「脱構築」とは解釈改憲だっていう、小泉義之の批判があるとしても。
泣けたのはそういう所じゃなく、それぞれ全く異なる環境に生きる学生達の間に対話と友愛が生まれていくところだったんだけど。

大川原化工機の冤罪事件に警察・検察・司法が何ら反省も行わず、冤罪当事者達の闘いが続いている最中に、立民まで含めて賛成し、衆院を通過した経済安保法には、今からでも粘り強く反対していかなければならない。

老親からお前はあんな左翼の知事の学生だったのかと電話が来た（本当にｗ）。学生の時からずっと彼の著作を読んできたが、川勝平太が左翼だったことは一度も無い。彼が左翼なら俺は極左だよと答えておいたｗ

大阪万博に新たにイスラエルが参加するというニュースが回ってきたが、今まさに大量殺害と飢餓作戦を実行中の国が、「いのち輝く未来社会のデザイン」がテーマだという博覧会に出展を決め、歓迎されると言うのがグロテスクだし、当然大阪万博はBDS運動の対象になるだろう。というか、そうしないとね。

色んな指標でこの国が貧しくなっているのが明らかでその期間のほとんどが自民党の内閣であり、その要因がその自民党政府の経済政策と復古的価値観への固執であることが明らかであるのに、なぜか自民党を支持することが繁栄と安全のためのリアリズムだと思いこめる信仰を自民党リアリズムと呼んでいる。

今日の『報道特集』は、デイリーニュース以外は、地震と原発の問題を全編にわたり展開していて見所プラトー状態だった。厳しい制限付きでやっと取材が許された志賀原発と志賀町の取材は、２ヶ月過ぎてやっとまともに見られたもので、志賀町も珠洲や輪島と変わらない大変な被害であることが如実だった。
原発に重大事故がおきなくとも、大きな地震にみまわれれば、住民は避難できないし、放射線防御機能がある避難所ですら機能しない。頽廃の極地と思える屋内避難（家でじっとしてろ）ってのも、むしろそれしかいないリアルって感じ。いざ、事故が起きた双葉町でも今も人々には苦境ばかりだった。

今夜は佐藤正久が出ていなく、山井和則が出ていたので、報道1930を見ていたが、最後の方で先日山井が行ったフィリバスターの話題となり、「昭和な行為」と批判した議員や元議員の発言に対し、堤伸輔が古代ローマの（小）カトーから行われいる議会の当然の戦術だと言って教養の違いを見せつけていた。

ナチの非道は、敗戦により隠されていたものが明らかになった（本当は分かっていたのだろうが、建て前を含めて）ことによって否定され、歴史に残る非道となった。しかし、イスラエルによる非道は、今眼前で展開されているにも関わらず、資本によって肯定されている。この非道が否定される日は来るのか？

毎日新聞の内閣支持率世論調査で、支持率14パー不支持率82パーという数字を叩き出したそうだけど、それでも付和雷同の権威主義的歴史修正主義者ばかりが集まっちゃって、倒閣運動すら起こせないのが今の自民党なんだとよく理解できますねえ。安倍時代からそれに加担してきた権威主義的知識人たちも含めて。

今日の報道特集は、旧統一協会と自民党文教族の長くて深い関係を取り上げていた。教科書問題を70年代から論い清和会中心に働きかけた彼らの引いた路線によって歴史教科書をつくる会などが生まれてきたことが分かる。自虐史観とか平気で言えるおじさんらは、少なくとも自分らを宗教右派と認識すべき。
我こそリベラルなつもりで、もはや頭は旧統一協会思想に浸りきっているわけだが、だからこそ彼らは、思想信条の自由とか言いながら、宗教極右を守ろうとしているのだろう。俺も考えを改める。彼らを、右翼のお先棒担ぎと思っていたが、そうではなく、単に宗教極右の尻馬に乗っているだけなのだった。
少しは恥ずかしいと思うべきだろう。恥を知るなら。

派遣労働で労賃を切り詰め、内部留保を溜め込んできた大企業はこれからもそれを続けるだろう、別に国のGDP国際順位が三位から四位になったところで、どうという事はないだろう。順位が落ちたということから認識しておくべきなのは、この国の資本と統治権力が人を大切にしなくなったということだろう。

隠れ企業献金が形成する自民党の裏金で、宗教右派から朝日新聞までの本が大量に買われ、売れてる本とか喧伝されて、世論らしきものが形成され、官から民まで歴史修正が当たり前になって、人権縮減も当然となる正当な資本主義はブルジョア独裁のクソでしかないということがよく分かった自民党裏金問題。

もう何ヶ月もパレスチナで殺される人々の映像が流れてくる。子どもたちの多くも殺されている。カラマーゾフの兄弟で、イワンが虐待され殺される子どもたちがいる限り、神の存在など認めないというけど、こんなに殺される子どもがいる世界に、神がいてほしいとか思ってしまう。
しかし、神などいない。できるのは、横暴な資本に対する叛乱だけじゃないか。

志賀町の被災状況の報道を目にすることがほとんどないことが、何らかの意図があるなら原発があるからだろうと推測するしかないし、意図などないというなら、それ程被害が大きくて中に入れないということになり、どっちにしてもこういう国のこういう立地の原発は詰んでいるとしか言えなくなるよね。

その道のプロの当事者として責任をもって事にあたることによってできることの大きさとその尊さを教えられる２日間。中抜きしては丸投げを繰り返す、そして派遣の現場作業者ばかりに責任を負わせるこの国の30年によって失ったものが本当に大きいことも改めて知る。