早尾貴紀さんがいらした3月の松本本読みデモ参加前後に早尾さんの『パレスチナ/イスラエル論』(2020年有志舎刊)を読んでいた。この本は全3部構成で、このうち第Ⅰ部は思想編ということになっている。その中では、1948年のイスラエル国家建設以前から、パレスチナ/イスラエル問題の歴史の中で、度々浮上してきたという「バイナショナリズム」=二民族一国家論の展開が紹介されていて興味深かった。
1993年のオスロ合意で、パレスチナに独立国家を与えて和平問題の解決を図ることが国際的な共通認識になる一方、実際には、それ以降もヨルダン川西岸とガザ地区への侵食が続き、パレスチナ占領地への軍事侵攻が苛烈を極めていく中、誰の目にもパレスチナの独立が不可能であることが明白になっていくことで、近年のバイナショナリズム論の再評価が始まったという。
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こややし(人民)🖖 (kova41@toot.blue)'s status on Saturday, 13-Apr-2024 12:14:51 JSTこややし(人民)🖖