Notices by こややし（人民）🖖 (kova41@toot.blue), page 2

日本の司法制度を変えることは優先度が高いものだと思っているが、いつも焼け太りばかりさせている。今週の報道特集は、人質司法の問題を取り上げるらしいが、当然だと思う。

月曜日放送の『映像の世紀バタフライエフェクト』は、ソ連のカラシニコフが開発したAK47（カラシニコフ銃）をめぐる、恐ろしい話。見ると、WWⅡ後の世界の歴史はいわば、この銃と共にあり、今もあり続けていると分かる。
ハンガリー動乱の制圧ソ連軍に使われたことから知られるようになったこの銃は、、その並外れた耐久性と製造コストの安さで、まずは東側に広がり、中国でもライセンス生産が行われようになる。そして、ベトナム戦争のベトコン、アフガン紛争のイスラム義勇兵など、大国への抵抗の武器としても使われ、アメリカ、ソ連の敗北の要因にもなった。ソ連崩壊後には、武器商人によってアフリカや中東を中心に世界に拡散、長く続くアフリカの内戦、アメリカで多発する銃乱射事件や世界中で起こるテロ事件、ロシア・ウクライナ戦争やイスラエル/パレスチナ紛争でも使われ続けている。

番組によれば、毎年20万人以上がこうした小型火器で死んでいるという。カラシニコフは大国の武器として開発され、拡散して貧者の武器になっている。増大する軍事費・防衛費というとハイテク兵器のことばかりが強調されるが、殺される者の数で言えば、こうした安い銃器（ある国では一丁10ドルで手に入るという）が起こす悲劇はハイテク兵器より恐ろしいとも言える。
番組が強調するのは、この銃が世界にもたらし続ける悲劇にあったが、自分とすると、大国大資本の横暴への抵抗とはどうあるべきなのかを考えざるを得なかった。

警察の権力のあり方を「法における何か腐ったもの」とベンヤミン「暴力批判論」に書いてあったと思うけど、日本の検察・裁判所はほとんど警察と一体のような組織なので、こういうニュースを見る度、日本の司法は全体として「何か腐ったもの」があると思う。

https://x.com/SaborSabole/status/1792779040287527318

現今社会の分断って言うけど、イデオロギー的な右か左かっていうより、ほんと支配される側とする側、働かされる側と働かす側っていう階級的な差異が改めて際だつようになっているとしか見えない。

外務大臣が「生まずして何が女性か」と公言する国で、女性の同性カップルが他国で難民申請せざるをえず、それが認定されるのは、むしろ当たり前だといえるだろう。

WWⅡ後、欧米に後押しされたイスラエルの（入植者）植民地主義がジェノサイドによって改めて可視化されているのと同時に、ナクバと同じ年に引き起こされた韓国済州島四･三事件が注目され、戦前日本の植民地主義を淵源に戦後冷戦の最前線となった朝鮮半島の悲劇が世界に注目されることは大事ですね。

https://x.com/tkatsumi06j/status/1791358299235053729

昨日見た『映像の世紀バタフライエフェクト』「奇妙な果実」回は、サム・クックのチェンジイズゴナカムの後、45年を経てオバマが大統領就任演説で、変化は訪れたと言ったという美しいストーリーが語られたが、更に15年後の今、何も変わってないなーという苦すぎる認識を再確認させた。

大学に「稼げる大学」になれっていうなら、国の役所自体に、お前らこそ自分で稼げって言えばいい。税金減らしてさ。

相変わらず能登半島地震の報道で、原発のある志賀町についてのニュースはほとんど無い（ようにみえる。自分が見たのは原発取材が許可された後の報道特集だけ）が、昨日のNHK7時のニュースで、志賀町にも二桁の震災関連死が申請されていると知り、志賀町も輪島や珠洲と変わらないのだと改めて思う。

今朝散歩しながら聞いた昨夜のセッションのポッドキャストで、ネタニヤフが目指していることを、トータルヴィクトリーという言葉で表現していることを知ったが、これはやっぱりファイナルソリューションの言い換えではないかと思った。恐ろしいことだ。

ヴォネガットの『ジェイルバード』を買ったのは、82年の３月３日（その頃の一時期、買った本の日付を奥付にメモしていたので日付まで分かる。ずっとこの習慣を続ければ良かったと今になって思う）で、大学の受験で行った京都で帰り際にたぶん駸々堂だった。
この小説は労働運動を積極的に支持すること、共産党員であることが取り立てて、問題にされることがなかった、大恐慌と第二次世界大戦前のアメリカから戦争と赤狩りを経て、資本による系列化が進んだ1970年代末までの、共産党員だった過去を持つアメリカ国家公務員の視点から見たクロニクルになっている。
本を買ってもう40年（40年！）を超えるのだが、今何度目かに読み返していても、特に古くなっていると思えない、どころか、アメリカの若者達に左翼が増えているという時代だというのだから、今改めて読み返しても面白い。
ヴォネガット再評価とかないのかな。

円弱安んぞ高ドルの志を知らんや

Twitterに回ってきたポストで、そうなんだろーなーと思ったのでキャプチャしたもの。

珍しくTLに喜びの声が溢れていて自分も嬉しい。でも、本番はこれから。自分の選挙区で頑張っていきましょう。

今更ながらフランク・ハーバートの『デューン 砂の惑星』をちょろちょろ読んでいて、さすがに古典の風格があり面白いんだけど、ヴィルヌーブの映画で、ハビエル・バルデムが演っていたスティルガーが自分の部族を「真性ドゥルーズ派」だというところがあり、スティルガーは、ドゥルージアンだと判明ｗ
というのは冗談として、やっぱりイスラム教のドゥルーズ派というのが詳しい人には思い浮かぶんでしょうね。自分は80年代のニューアカ世代なので、ドゥルーズ、砂漠というので、『構造と力』のラストの「砂漠へ」ってのを思い出したが、小説の砂漠は大変過酷で「砂漠へ」ってのは楽じゃないなと改めて。

現在のパレスチナ/イスラエル問題の一つの淵源に、第1次世界大戦中の3枚舌外交と言われるイギリスのアラブ人、ユダヤ人双方へのそれぞれ背反する約束と、大国同士の分割統治の秘密協定、結果として生じたオスマン帝国敗北、その後の国際連盟による委任統治の流れがあるわけだが、3月に松本でやった本読みデモで、早尾貴紀さんから話を聞いてすごく納得したのは、イギリスによるパレスチナの委任統治が決定した同じ時に、日本の南洋諸島への委任統治も決まっているもので、植民地主義を同様に推進した国として、パレスチナの問題は決して、西欧と中東のみの問題ではなく、日本との関係も深いということだった。

虎に翼で、旧民法における離婚後の母の親権問題を追求しようとしていることに驚いた。法律素人の感想だけど、今推進されている共同親権問題、父権の復古的拡張っていう側面もあるんだろうなと改めて考えた。

カルトな宗教に手伝ってもらって当選しながら、法律破って裏金を作ったり、「パパ活」やって離党したり、明らかにできない「不祥事」で議員辞職したり、多方面に差別発言して恥じなかったりしながら、数だけはまだ多いので、どうしようもない法律ばかり成立させて、社会保障は削る。自民党はまじ凄い。

伊藤先生や稲葉先生の北村先生に対する振る舞いは、「虎に翼」の女子部法律学生たちに対して男子学生たちから為された振る舞いと同じように見えたが、それがちょうど先週の同じタイミングでXと朝ドラで展開していて大変勉強になった。