Notices by 橋本麻里 (hashimoto_tokyo@mstdn.jp)

某所で某専門家に言われた「◯◯（作品名）は純粋な日本美術じゃない」には驚いた。つくられたのは中国でも、列島に持ち込まれ、日本の造形芸術の規範として500年にわたって仰ぎ見られ、受容されてきたものなのにね。

新年最初の稽古。

@adamtakahashi サントリー美術館ではいま、長谷川等伯父子のフルカラー障壁画の競演をご覧いただけます。お時間があれば松林図と合わせてぜひ。
https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2022_5/

「ヴィクシーおじさん」というネットミームの爆誕。

東京国立博物館館長による『文藝春秋』2月号への寄稿「このままでは国宝を守れない」https://bunshun.jp/articles/-/59847?utm_source=twitter.com&utm_medium=social&utm_campaign=onlinePublished

バズっているが（今回問題になっているのは電気代）、電気代の高騰といえば英国が本丸（？）なので、あちらはどうかと見てみたところ、Guardianの年末の記事で、城郭や美術館、劇場、遺跡などの運営者の9割が、将来の閉館を懸念していると……。

‘It’s very tough’: UK castles, museums, theatres to close as energy prices hit

https://www.theguardian.com/culture/2022/dec/31/uk-castles-museums-theatres-close-energy-prices

家の裏の擁壁で保護色の何かが動いてるなと思ったら、冬毛でもふもふのタイワンリス。水抜き穴に入りたいよう、入れないよう、でグルグルしていた模様。

@KeijiMatsumoto そのようですね。弓も通常の製品ですし。

ケーキの造形がファンタジー＠大澤珈琲店（逗子）。

3Dプリンタであれこれつくれることは承知していたけれど、ヴァイオリンがここまでできちゃうとは（音も！）。印刷代7ドル、組立費30ドル以下、ですってよ奥さま。https://www.thestrad.com/news/canadian-project-aims-to-create-3d-printed-violins-for-students/15854.article

YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=f5g4e9UiLyI&t=12s

武蔵野美術大学 美術館･図書館の公式ツイッターアカウントが紹介している、民俗資料室データベースの画像、山形県の藁細工のうさぎがよすぎる……（何しろうさぎ好きなもので）。
http://collections.musabi.ac.jp/search_folk/index_search.php?app=folklore&list_id=5017006&data_id=7997

かなりリアルな動植物のモチーフと手頃な価格が気に入って、ちょこちょこと購入している「HENUN」。干支と関係なく買ったリングも、野ウサギの筋肉の表現や疾走感がいい。っょぃ。
https://henun.fashionstore.jp/items/60085777

そういえばウチの殿（永青文庫理事長）は子供の頃、正月の膳に鶴の吸い物があったと言っていた。絵に描いたような儀礼食なので、実際には食べられないものを載せた膳も多かったそうだ。

ガッチガチの仕事メールがまだ来る。皆の衆、休もうぜ（ｵﾏｴﾓﾅｰ

訃報が伝えられた磯崎新さんを最後に間近でお見かけしたのは、2016年の春日若宮おん祭、遷幸の儀・暁祭だった。極寒の深夜、若宮から御旅所へ、若宮神をお遷しする神職たちの行列の後尾に、共に供奉した。藤森照信さんがご一緒されていた。

ヴィヴィアン・ウェストウッド死去。
https://twitter.com/FollowWestwood/status/1608569704083525632?s=20&t=GjIH97TQoUHyBvFUO4aWag

年内最後の謡のお稽古は祝言謡を皆で。

それにしても興味深いのは、かつて当たり前だった謡と囃子の拍子が合わない（というより合わせない）奏法がどんどん廃れ、「拍子が合う」のが当然になりつつある、という問題だ。

間を読み切らせない鼓の手の緊張感VS奔放な謡。何しろ拍子は合わない。むしろズレる方がカッコいい（ただし難易度は高い）。そういう感覚が薄れている。文楽でも浪曲でも、古典芸能では基本的に拍子＜節だったものが、拍子＞節に変化しているというのだ。

明治以降、集団（国民）が一体となって行動することが求められ、常備軍から学校まで、歩調を合わせた行進を繰り返し訓練する、といった行為の積み重ねの結果ではないか、とぼんやり考えている。

合わなくていい／合わない方がいい問題は根が深い。

28日に配信された、ジョナサン・ノット指揮、東京交響楽団による「第九」は、前にも投稿したとおり、40か所にカメラ・マイクを設置。何しろ面白いのは、各パートの「音」がそれぞれ近くで聞こえること。あちこち場所を変えては周回しているが、総譜をめくりながら聴きたくなってきた……。31日いっぱい視聴可。
https://site.nicovideo.jp/tokyosymphonyno9/

複数カメラ
客席固定
コンサートマスター
1stヴァイオリン
チェロ
チェロ後方
ヴィオラ
ヴィオラ後方
2ndヴァイオリン
2ndヴァイオリン後方
コントラバス
フルート
ピッコロ
オーボエ首席
オーボエ
クラリネット首席
クラリネット
ファゴット首席
ファゴット
トランペット
トロンボーン首席
トロンボーン
ホルン首席
ホルン
ティンパニー
バスドラム
シンバル
トライアングル
ソプラノ(独唱)
バリトン(独唱)
テノール(独唱)
アルト(独唱)
ソプラノ(合唱)
バリトン(合唱)
テノール(合唱)
アルト(合唱)
ヴァイオリンから見た指揮者
ヴィオラから見た指揮者
金管から見た指揮者
合唱から見た指揮者
指揮者
指揮者から見たオーケストラ

ニコニコ美術館と同じ部署が担当している「ニコ響」、年末は都響の第九です。しかも今回は舞台上に40台（！）の固定カメラを設置。指揮者目線はもとより、ヴァイオリンの真横やトランペットの目の前など、様々なアングルを自由に選びながら視聴できるとのこと。どなたでも会員登録なし／無料で視聴可能、かつ12月28～31日はアーカイブ配信があります。

12月28日（水）18:30開演（18:00配信開始）
https://tokyosymphony.jp/pc/news/news_5061.html
会場：サントリーホール
指揮：ジョナサン・ノット

クリスマスっぽいことはこれだけ。鎌倉・長谷のエノガストロノミア〈オルトレヴィーノ〉が仕入れる、イタリア〈Canterino〉のパネットーネを年明けまで大事に食べる。

生地に混ぜ込まれたセミドライの林檎は、ピエモンテ州北部の町ビエッラでかつて栽培されていた、130種とも言われる林檎を復活させつつあるもの。多品種を取り混ぜた林檎を材料に、一定の質の砂糖漬けをつくるのが難しいらしい。

料理通信【消えゆくリンゴたちの守り人を訪ねてピエモンテ州ビエッラへ　自分たちが暮らす地域への愛情が生んだパネットーネ】
https://r-tsushin.com/journal/world/biella_canterino_panettone/

封を開けると、林檎と酵母がふわりと香る。ひと抱えもある大きなサイズながら、瞬く間に食べきりそうだ。

早朝、関西出張からの帰路に新幹線車中から望んだ富士山。いま見えていますよ、というアナウンスが入るのは珍しくないが、「我々乗務員でもここまでの富士山はなかなか…」と言われては、身を起こさぬわけにいかず。日本海側から大雪に難渋するニュースが伝えられる中、申し訳ないような快晴の空をバックに、雪煙が風に巻き上げられていた。