以前日記エッセイに書いたと思うし、よく話しているのだけれど、何年か前に母とお茶を飲みに行った時、テラスの席でスコーンを食べていたときに「親密なる打ち明け話」をされたことがあった。4人姉弟で(一番上が死産しているので5人ともいえる)末の弟を妊娠したときに「こんなに子供をポンポン産んで、手術をしなければいけない」と祖母に激昂され、出産の際に卵管を閉じる手術をしたというのだ。あまりにもショックだった。父は、祖父は何をしていたんだ。特に父は何をしてたんだ。父の姉たちは知っていたのか。「手術したのよ」と言った母の目は涙ぐんでいた。
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カンミ (pantabekanmi@mastodon-japan.net)'s status on Tuesday, 26-Nov-2024 08:58:45 JST カンミ -
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カンミ (pantabekanmi@mastodon-japan.net)'s status on Tuesday, 26-Nov-2024 08:58:45 JST カンミ 「それ、すごくショックだったんじゃないの」と言ったら「その時代はそれがよくあったから。普通だったから」と自分を慰めるように何度も言ったので「それがよくあったことと、お母さんが傷ついたことは違うよ」と言ったら何か気づいたような表情をしていたけれど、その後言葉は何も紡がれなかった。秋の空が本当にきれいな日だった。姉弟の中でもきっと私しか知らないことなんだろうなと今でも思っている。
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カンミ (pantabekanmi@mastodon-japan.net)'s status on Tuesday, 26-Nov-2024 08:58:45 JST カンミ 私はこの話を「my body my choice」の文脈で東京の友だちに話していて、その時にしょっちゅう「その話、よく聞きますよね」と言われて切ない気持ちになっていた。そういうことを知らずに生きてこれた父のことは勿論、その悔しさをどういう風に人に伝えればいいのか。
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カンミ (pantabekanmi@mastodon-japan.net)'s status on Tuesday, 26-Nov-2024 08:59:16 JST カンミ 母から打ち明けられた後に、父の顔を見れなくなった。それから少し経った後に思い出したのが、姉からすごく昔に聞いた「子どもの頃、両親と一緒に寝ていたら父が母にセックスをせがんでいたのを聞いてしまった。なんだか重い空気が怖くて思わず泣いたら、母が父を、ほら、起きちゃったじゃないと窘めていた」という話だった。それは末の弟が産まれる前だと思うけれど、母はどんな気持ちでそれを拒否していたのか。当然だけれど、「男の子をいちばんいいタイミングで産まなければいけない」みたいなプレッシャーと闘っていたのではないかということを今では想像している。
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カンミ (pantabekanmi@mastodon-japan.net)'s status on Tuesday, 26-Nov-2024 08:59:16 JST カンミ 当然のことを書くけれど、こういう話を聞くと女性が妊娠すること、避妊すること、中絶をすることを自分で1人で決められないっていうことが本当に間違っているんだなって改めて思う。家父長制の制度のせいだけれど、強制的に加害者になってしまう父に同情もするけれど、呑気でどうしようもないなとも思う。
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