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    SHIMIZU, Akiko (akishmz@ohai.social)'s status on Thursday, 04-Jul-2024 17:47:36 JST SHIMIZU, Akiko SHIMIZU, Akiko

    顔本にも投稿したのですが、他と(例えば旧🐤と)比べてまだ多少なりともヘイター遭遇率が低いかな?と思えるここにも、感想を投稿しておきたいと思います。

    李琴峰さんの『言霊の幸う国で』、御恵投いただき拝読しました。

    海外出張から帰宅して死ぬほど疲れている日に、あとちょっとだけ、と思いながら、結局最後まで拝読してしまいました。そういうわけで流し気味に貪るようなスピードで読んでしまいましたが、本来そうして先を焦って読むべき本ではないです。とはいえ後から書くように、これは本書の仕掛けのひとつに引っかかった結果でもあるとは思うのですが。

    で、あとは当然ながら文学素人の個人的感想です。

    本書を「小説」として読む上で非常に面白いなと思ったのは、
    現在のオンラインヘイトやデマ、そしてトランス嫌悪をひとつの題材としており、既知であり検証可能であるような「〈おおやけの〉事実」が詳述されること。そのため、ある程度事情を知っている人間にとっては、ある意味でまさに私がしてしまったような「読み飛ばし」が可能になるというか、もしかしたらそれを暗黙のうちに誘うような側面がある。

    →

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      SHIMIZU, Akiko (akishmz@ohai.social)'s status on Thursday, 04-Jul-2024 17:47:45 JST SHIMIZU, Akiko SHIMIZU, Akiko
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      → けれども、オンラインで拡散するデマや誹謗中傷をひとつのテーマとする本書では、そのような「事実」の記述自体が仕掛けというかいわばトラップとして機能しており、読者は、〈おおやけ〉で検証可能なはずの事実の提示に受け身で押し流されているうちに、気が付くと、〈わたくし〉と表現される個人的な領域、私的な領域に関わる事がらに入り込んでしまっている。

      私自身、なんとなくそれを感じながら流し読みしつつ、物語の最後で『彼岸花』『生を祝う』にも通底するSF的(?)な空想が日常生活に溶けこんでサラッと示されるにあたって、その「なんとなく感じていたもの」の危うさを一気に目の前につきつけられた感触があった。

      終盤になるまでそこを明確に意識できないのは読者としては鈍いのかもしれないけれど、それでもあの流れには「ああそうか」と視界がクリアになるような爽快感があった。

      →

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      SHIMIZU, Akiko (akishmz@ohai.social)'s status on Thursday, 04-Jul-2024 17:47:53 JST SHIMIZU, Akiko SHIMIZU, Akiko
      in reply to

      → それから、これは異論もあるだろうが、笙野頼子氏との意見交換(?)の記録や、氏のトランス排除論への批判が後半の重要な題材のひとつになっているのだけれど、その批判は批判として疑いようもなく明確に成立させつつ、本書自体は、にもかかわらず、ある意味で笙野頼子作品へのオマージュ的な側面を持つように感じている。

      本書において「おおやけ」「わたくし」の境界という問題は、冒頭で触れた単純な物語上の仕掛けにとどまるわけではもちろんなく、伝統的なフェミニズムの問題系を引き継ぐと同時に、本書がより具体的に扱うテーマ、とりわけトランスに象徴され、けれどもそれだけに限定されるわけではない、マイノリティに関する知と情報の流通という問題(つまりセジウィック的に言えばクローゼットの問題)と、直接に繋がっている。

      そして、公私の境界線という問題に超現実的な想像力と爆発しそうに豊穣で多様な文体とをもって取り組むフェミニスト文学作品という点で、本書はかつての笙野頼子作品に通底するものを持つのではなかろうか。
      →

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      SHIMIZU, Akiko (akishmz@ohai.social)'s status on Thursday, 04-Jul-2024 17:48:02 JST SHIMIZU, Akiko SHIMIZU, Akiko
      in reply to

      → この作品の読後感が、日本語で書かれたフェミニズム文学のどの作品ともっとも近いところにあるだろうかと聞かれたら、笙野頼子作品であるように思う。

      現時点で少なくとも性の政治という観点からは笙野氏とまったく異なる立場に立つ李氏が、その立場の違いを宣言するかのような作品を書くにあたって、笙野氏の問題設定を引き継ぎ、しかしそれをまったく異なる方向へと展開する主題と形式を選んだように見えることについて、その敬意と決別の表現について、考えている。(これは偶然の結果ではなく、李氏の知的で意図的な選択の結果であるように、私には感じられている)

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