「そもそも、『国を失った流浪のユダヤ人』などという発想は、古代の帝国の侵略、支配についてまったく常識を欠く。…基本的には、特に農民については、外に追い出してしまったのでは侵略の意味そのものが失われてしまう」「パレスチナにずっと生き続けたユダヤ人は…宗教的にも言語的にもイスラム化・アラブ化していった。その末裔が今日のパレスチナ・アラブ人である」(田川健三『書物としての新約聖書』pp.243-244)
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るまたん (lematin@mastodon-japan.net)'s status on Monday, 09-Oct-2023 11:39:40 JST るまたん - fukuyoken3daime repeated this.
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るまたん (lematin@mastodon-japan.net)'s status on Monday, 09-Oct-2023 11:42:07 JST るまたん 「ディアスポラのユダヤ人人口の増大を改宗者の数によって説明することは、現代のイスラエル国家主義者が強度にいやがることである。それならば、二〇世紀になって、彼らが『自分たちの祖国に帰る』というイデオロギーは嘘だということになるからだ」(田川健三『書物としての新約聖書』p.238)
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るまたん (lematin@mastodon-japan.net)'s status on Monday, 09-Oct-2023 13:07:10 JST るまたん これに関連してるの、NHKの「1からわかる!…」の写真で引用した部分ね。端的に間違い。
https://www3.nhk.or.jp/news/special/news_seminar/jiji/jiji97/
fukuyoken3daime repeated this. -
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るまたん (lematin@mastodon-japan.net)'s status on Monday, 09-Oct-2023 13:10:44 JST るまたん 田川さんの指摘をもういちどまとめておく。
1.古代のユダヤ人のディアスポラ(パレスチナ地方からローマ帝国の各地への移住)は、ユダヤ王国の滅亡以前から始まっている
2.ディアスポラの人口の多さは、パレスチナ地方からの移住や移住先での出生だけでは説明できない。ユダヤ教への改宗者の多さが想定できる。
3.ユダヤ王国が滅ぼされた後も、その国民やユダヤ王国に属さないユダヤ人はパレスチナに住み続けた。
4.ゆえにユダヤ人を「古代にパレスチナから追い出されて世界中に散り散りになった人々」として理解するのは間違い。
fukuyoken3daime repeated this. -
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るまたん (lematin@mastodon-japan.net)'s status on Monday, 09-Oct-2023 13:14:11 JST るまたん もちろん、だからと言って中世~近代にいたるユダヤ人迫害を無視できるわけではない。各国のナショナリズムがユダヤ人のなかにシオニズムを産みだしたことも否定されない。
認識されるべきなのは、シオニズムが胡散臭い思想であり、その怪しさは我々の全てが持っているナショナリズムと共通していることである。
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るまたん (lematin@mastodon-japan.net)'s status on Monday, 09-Oct-2023 14:02:42 JST るまたん ちなみに、ユダヤ人でも超正統派の人たちはイスラエル国家を認めていない。だからイスラエルは存在すべきでないというわけではないが、シオニズムについては色々と留保が必要だと思う。
「ナチス・ドイツによるホロコースト(ユダヤ人大虐殺)を経て、移住したユダヤ人が1948年にイスラエルを建国。しかし超正統派の多くは、メシア(救世主)が現れないとユダヤの主権は実現できないと信じ、イスラエル国家を認めていない」
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mint (minzimt@fedibird.com)'s status on Wednesday, 11-Oct-2023 13:13:14 JST mint @lematin
だいぶ前に読んだので、記憶が定かではないのですが、シュロモー・サンドの『ユダヤ人の起源』にも、同じようなことが書いてあったと思います。