「ディアスポラのユダヤ人人口の増大を改宗者の数によって説明することは、現代のイスラエル国家主義者が強度にいやがることである。それならば、二〇世紀になって、彼らが『自分たちの祖国に帰る』というイデオロギーは嘘だということになるからだ」(田川健三『書物としての新約聖書』p.238)