『ブラックパンサー/ワカンダフォーエバー』。愛する者の理不尽な死を受け止められず、癒せず、「喪の不可能性」によってむしろ内戦/内ゲバが止めどなく悪化していく。マイノリティの連帯も、シスターフッドも、交差性も、それをどうにも食い止めれないのだな…。
何の解決もなく、暫定的に困難をやり過ごしただけ。エンタメとしての破綻ぎりぎり。
正直に言えば、面白かったのかと言われれば面白くはなかったのだけれど、建国の理念が根付き、社会運動が根付き、交差的なものが根付いた国のカルチャーの強さを感じた。日本ではこうしたエンタメはきっと作れないだろう…(『仮面ライダーブラックサン』のぐだぐだぶりはその悪場所性を象徴するのかもしれない…)
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杉田俊介 (sssugita@mstdn.jp)'s status on Monday, 28-Nov-2022 18:37:50 JST 杉田俊介 -
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杉田俊介 (sssugita@mstdn.jp)'s status on Monday, 28-Nov-2022 23:48:23 JST 杉田俊介 最後の最後の部分、はっきり言って喪の不可能性とそこからもたらされる戸惑いと混乱の連鎖に耐えられなくなり、安易な「救い」に「逃げた」としか思えなかったが、救いに逃げざるを得ないほどに現実も物語も過酷であり、これは仕方ない、もう仕方ない…と感じさせるような痛々しいリアリティがあった
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杉田俊介 (sssugita@mstdn.jp)'s status on Tuesday, 29-Nov-2022 00:40:09 JST 杉田俊介 いずれにせよマーベルもディズニーもピクサーも、人権や、デモクラシーや、社会運動に対するちゃんとした緊張感がある。緊張感をしっかりもって文化を作っている。そこが羨ましい。PC=抑圧、という脊髄反射でアンチや冷笑や皮肉に走ってしまう日本とは、文化の土壌が違う。
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杉田俊介 (sssugita@mstdn.jp)'s status on Tuesday, 29-Nov-2022 00:44:40 JST 杉田俊介 丸山真男や橋川文三は、日本には市民革命がなかった、下からの大衆的ファシズム運動すらもなかった、ゆえに下からの政治変革を暗殺やクーデターとしてしかイメージできない、変革は国家と資本による上からのなし崩しの統制(上からのコーポラティズム)として生じる、云々、というようなアポリアと格闘したと思うけど、日本のエンタメをみるとそのことがよくわかる。
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杉田俊介 (sssugita@mstdn.jp)'s status on Tuesday, 29-Nov-2022 00:47:14 JST 杉田俊介 『シンゴジラ』のデモ隊の描きかたやゴジラ対策の描きかたは、おそらく、そのような問題意識からすればリアリズムなのだろう。革命家ではなく国家の犬の屈託を描くしかなかった押井守とはまた異なる意味において
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