2015年、機能性表示食品の制度が始まった時、嫌な気持ちしかなかった。特定保健用食品(トクホ)があるにも関わらず新しく設けられた制度で、何やら麗しい文句が並べ立てられてはいたが、要はトクホほど手間も時間もかけずに参入できるよう経済界から(大企業から)圧力なり要請なりがあってやらかしたのだろうとしか思えなかったからだ。
トクホに表示される医療的効果は科学的根拠に基づいており、これを国が審査し食品ごとに消費者庁が認可する。国としても手間と時間もかけ、企業としても国の審査に備えて製品化の準備をする必要がある。国民の口に入る機能性を持った食品の安全性のために国も企業もそれだけのコストをかけて保証していたわけだ。その頃の日本はそういうことに厳しかった(企業による公害という負の記憶もあるからね)。
だが、機能性表示食品はそこをぶったぎり、国の審査はせず、全てを企業に任せたものだ。国は基準だけを作り、あとは企業に任せてしまった。
大企業にしてみれば待ち望んでいた制度だ。あっという間に機能性食品が街のそこここに並び始めた。全て企業の責任のみで作られたものだ。国は審査をしていない。認可しただけだ。
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SALA (salaii@mstdn.jp)'s status on Tuesday, 26-Mar-2024 11:25:01 JST SALA - Erscheinung48 repeated this.
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SALA (salaii@mstdn.jp)'s status on Tuesday, 26-Mar-2024 14:00:53 JST SALA 日本の企業は利益追求のために消費者の健康や命を蔑ろにする癖がある。それは戦後の経済成長の折に全国のあちこちで起こった公害とそれによる病に象徴される。どれほどの人が健康を失ったろう。命を落としたろう。だからその後に国は国民の健康と安全の保証のためにあれこれと厳しい基準を設けたのだ。
だが、機能性食品制度によって国民の健康と安全への配慮は再び企業の裁量に任されてしまった。
「また目先の利益、企業の利益優先か。どこまで国民を軽視するのだろう」
機能性表示食品制度が始まった時に自分はそう考えていた。
だから初めから信用していなかった。機能性も。安全性も。謳われている文句も。何もかも。企業は利益のためなら嘘をつくから。
サプリメントはでんぷんの塊、飲料類は水としか思わなかった。ただし、まかり間違って健康に害を与える可能性がトクホよりも高いだろうでんぷんと水。
だから今回の小林製薬のサプリメント事件、やはり来たか、としか思えない。
時間がかかるんだ。よくないものを少量ずつ経口摂取した場合、健康被害が表に出るにはそれなりの時間がかかる。機能性表示食品制度が始まって8年。今後も出てくるかもしれない。るまたん repeated this. -
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【PR】ⒼⓄⓇⓃ™ (gorn_ja@mstdn.jp)'s status on Tuesday, 26-Mar-2024 19:03:15 JST 【PR】ⒼⓄⓇⓃ™ @salaii 機能性食品も結局、規制改革推進会議事案ですからね。
結局、新自由主義の教義に基づいて、やみくもに規制の解体を進めるになってしまっていると思います。