1942年1月20日に行われたヴァンゼー会議の議事録を基に作られた、『ヒトラーのための虐殺会議』観てきました。
ユダヤ人の処遇についての協議が、なぜこの時期に行われたかという経緯をちょっとまとめ。※私は専門家ではないので間違っているところがあるかも。その際はご指摘を。
1939年9月にナチスドイツはポーランドに侵攻する(第二次世界大戦スタート)。それ以後~この1942年1月の間、ナチスドイツはソ連より以西のヨーロッパをほぼ制圧してきた。例外はイギリスと、スイスなどの中立国。ということはその支配地域には膨大な人数のユダヤ人がいる。(映画では「ヨーロッパにおけるユダヤ総人口は1,100万」と言っていた) 特にドイツ以東にとても多くの、いわゆる東欧ユダヤ人が住んでいた。最大はポーランドの300万人。ドイツ国内には50万人。
彼らにはすでに移動の自由はなく、仕事、住居、財産を制限され、生存するにはナチスドイツの指示に従うしかない状態。ナチスドイツからすると、ユダヤ人はただ同然の労働力と没収できる財産をもっているかぎりにおいて利用価値がある。1/