1941年6月、独ソ不可侵条約を破ってナチスドイツはソ連を侵攻する。目的は、映画にも出てくるけど「ウラル山脈までを領土にする」こと。ソ連領域内の天然資源と、スラブ人労働力を独占し、アーリア化・ゲルマン化されたドイツ民族のための東方生存圏をつくりだそうという壮大な計画があった。映画にもでてくる「東部総合計画」というもの。
ナチスドイツはソ連に勝利するなら短期決戦しかないと分かっていた。1941年11月にはモスクワ目前にまで迫るも、そこからソ連赤軍がまさかの猛反撃で前線は膠着。そしてロシアの冬が来た。ここからドイツ・ソ連双方が、一般人にも多大な犠牲を強いながら、想定外の長く悲惨な戦いを繰り広げることになる。
このソ連侵攻が思うようにいかなかったことで、ナチスドイツは、広大なドイツ占領地域に供給できる食料や人員(ドイツ人の壮年男性は徴兵されている)が不足している状態の改善を望めなくなってしまった。そのうえ自らたくさんのユダヤ人を拘束しておきながら、彼らを管理することが重い負担となっていた。そこでユダヤ人種を「最終解決」「特別処理」する方針に向かう。2/
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しえり (sierie@toot.blue)'s status on Monday, 06-Feb-2023 18:58:28 JSTしえり