法務省や内務省の役人からは異議や疑問も出るのだが、、話が進んでいくにつれ、それは省庁の縄張り意識によるものだったり、法律の正当性へのこだわりだったり、ドイツ人兵士のメンタルへの悪影響を心配することから出たもので、ユダヤ人に対する人道意識は、もう感じるなどあり得ないという共通認識が浸透していることが分かってくる。
また、「ユダヤ人の定義は?」というそれ自体は至極もっともな疑問がでるのだが、そこから「混合婚」「二分の一ユダヤ人」「四分の一ユダヤ人」というワードが出て、そこから「断種すればいいんじゃないか?」というアイディアが発せられるあたり、もうここからはどうにもひどいことしか出てこないんだな、という感じだった。
「寒さと飢えで死ぬより銃の方が人道的だ」「子どもは殺したほうが人道的だ、なぜなら親がいなければ生きていけないのだから」という、“理知的”で“経済合理性”を重視する明晰さをやばいものとして描く、という意図は充分達成されていると思います。
字幕監修は柳原伸洋。4/4
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しえり (sierie@toot.blue)'s status on Monday, 06-Feb-2023 18:59:17 JSTしえり