まくねがお
昨日から大学事務関連でイライラすることが乱発しておるのだけども…。昨日は半日潰れ、今日は朝早く大学に来て、二時間近く大学事務関連でつぶれてしまった。イライライラ…。授業準備も学生対応も研究も、全部この時間のせいで押してしまうやんけ…！
もとい。今朝は猛吹雪。通勤中になんとなく、夜話『スパイダーマンNWH』回を聞いていた。
ちょうどいま、スーパーマン、バッドマンシリーズを見ていて。バットマンのヴィラン描写について、スパイダーマンの最新作を通じて、色々思うところがあった。
ヴィランをどう描くか。ヒーロー映画、いや、そのジャンルに限らず、広く映画・物語として、非常に重要なテーマなんだろうなあ。
スパイダーマンNWHでは、ヴィランを救う、というテーマに思いっきり真正面から、映画のほぼ全編をかけて取り組む、という意欲作。
ヴィラン描写の拡張と可能性は、現在進行形で挑戦が繰り広げられているのだけども。その系譜は、バッドマンから始まってるのかもなあ、と思ったりした。
バッドマンのヴィランは、世の中にある理不尽が煮詰められ、モンスターとなった、というもの。→
まくねがお
→バッドマンは、主役が大富豪。で、かつ、衣装がコウモリで真っ黒。一件、ベビーフェイスに見えない。ねじってる。スーパーマンが単純で真っ直ぐな勧善懲悪にしているところを、ひねりを加えてフレッシュにしている。
さらに、主役バッドマンだけでなく、ヴィランにもひねりを加えている。ヴィランは、大抵、持たざる者。何らかの理不尽の被害の闇を背負っているもの。加害性を掘っていくと、かつての被害性に辿り着く、というのは、近年の議論でよく見受けるものだけど、ある種バッドマンは、それを先取りしてる作りがある。
バッドマン・ブルースウェインが大富豪で。ムカつく金持ち野郎とも見えなくはない。ヴィランとの対決は、非常にねじれて見える。勧善懲悪で終わらない面白さがある。バッドマンの対抗暴力もヴィランの暴力も、双方にある種のカタルシスをもたらしている。
ヒーローものって、子どもの全能感の延長線上にあって。凄い力があったら…という夢。ロマン。その大いなる力を通じて誰かを救う。尊敬されたり、承認されたり、愛されたり。そうしたロマンが、ヒーローものにはある。→
まくねがお
→左派的な感覚、と言いますか。この世界がおかしい、理不尽だ、変えなければ、変革すべきだ、みたいな。そういう精神に、接続していきそうなモチーフがあるんだよなあ、バッドマンって。理不尽さを煮詰めた存在がヴィランだから。
バッドマンって面白いよなあ。しかも単純には描いてなくて、主人公のバッドマンが結局は勝つし、ヴィランは成敗される。それでいいのか？と。金持ちが札束で理不尽殴ってるだけじゃね？みたいな。
最新作バッドマンが、いまから超楽しみなんだよなあ。このシリーズの路線のバッドマンが、最新作で、何をどう描いているのか…。
で、僕がスーパーマンやバッドマンを見てるのは、もう一度スパイダーマンやMCUを味わいたい動機も強いのだけども。
サムライミ版のスパイダー、今からすでに振り返っていて、面白いんだよね～。隣人、ゆうモチーフも入れてんだよね。で、スパイディはお金がないわけですよ。異星人のスーパーマン、大富豪のバッドマンとの違い。そしてスパイディのヴィランは、何となく、バッドマンのヴィランに近いんだよなあ…。
やーおもしれ―。早く帰ってフォーエバーの続き見よ～。
さ、仕事仕事！！
ふぇいす☆U.N.I.T.7.3.1.commander
@makunegao 左翼っていうか「リバタリアンの典型」なんですよバットマン。スーパーマンがリベラルなのに対して
まくねがお
→スーパーマンが典型的。スーパーマン２の、飛行機の墜落を救うシーンは凄いカタルシスがある（パーマンでも、そこがインスパイアされていた）。
ただ、このロマンって、もちろん超子どもっぽくて。スーパーマン１がめっちゃ面白いのは、ラストシーンの地球逆回転で。ギャグですよ！ゆうて。ギャグですけど、ここまでいききりますから！ゆうて。めっちゃ面白いんすよね。
で、スーパーマン３と４が（見てないけど）滑ったのって、やっぱこの路線の限界な気はするんだよねえ。見てらんないよ、と。子どもだましだよ、と。
そこにバッドマンのひねりが加わって、アメコミヒーロー映画の隆盛が始まっていく。
バッドマンも、非常に子どもっぽくもある。バッドモービルかっけーとか。そういう、スーパーマン的な、子どもっぽいワクワクを担保しつつも（大富豪設定が、このスーパー技術を担保していて、設定の妙もあるよなあ）。
ヴィランを深くしてるんだよね、バッドマン。世の理不尽を深く描こうとしている。そこへ、ヒーローを対決させている。→
まくねがお
@FaceFromFallout なるほどー…。バッドマンは、リバタリアンの典型、か…。ありがとうございます！
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