金塚貞文のオナニズム三部作、『オナニズムの仕掛け』(1987年)、『人工身体論』(1990年)、『オナニスト宣言』(1992年)、今読み返してみると、すごいな。昔読んだときは、ラディカルフェミニズムの衝撃を男性身体/セクシュアリティで受け止めようとして、受け止めきれずに、自爆的アイロニーに逃げ込んだ、というふうに思っていたけれど、むしろ刊行から20年後の現在(AR/バ美肉おじさん的なものとインセル/アンチジェンダー的なものの時代)においては、アイロニーではなく「ベタに」「まじめに」読み直すべきテクストであるように思える。
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杉田俊介 (sssugita@mstdn.jp)'s status on Sunday, 08-Jan-2023 18:18:58 JST 杉田俊介 -
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杉田俊介 (sssugita@mstdn.jp)'s status on Sunday, 08-Jan-2023 18:18:56 JST 杉田俊介 男が性的な暴力性を超えるには、性愛と生殖を切り離すのみならず、コミュニケーションとしてのセックスも放棄すべきで、情報資本主義による(性の商品化ならぬ)商品の性化を推し進め、オナニストになるべきだと。メンズリブとしてのオナニスム。来るべき人工子宮の発明は生殖革命であり、恋愛やセックスを特権化するコミュニケーションの革命であると。女性の出産の自由は、男がごちゃごちゃ言わず、テクノロジーによって守られるべきとする。伊藤比呂美の詩を引きながら、子産みとは神聖なものではなくたんなる排泄であり、オナニーである、そしてそれで十分めでたいことなんだと。妊婦こそが原初的なオナニストであっていいはずだと。(『オナニズムの仕掛け』)
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杉田俊介 (sssugita@mstdn.jp)'s status on Sunday, 08-Jan-2023 18:18:57 JST 杉田俊介 サイボーグ男性学、あるいは、カウンターオナニー宣言のように読めるし、そう読むべきだと思う(文体の過度な韜晦を取り払って)
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杉田俊介 (sssugita@mstdn.jp)'s status on Sunday, 08-Jan-2023 18:18:57 JST 杉田俊介 間違えた、オナニズム三部作の一作目は『オナニスムの秩序』(1982年)でした
Jackytang repeated this.
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