Notices by こややし（人民）🖖 (kova41@toot.blue), page 6

今夜七時のNHKニュースで、大阪万博の外国パビリオンの建設申請ゼロのニュースをやっていたけど、いよいよ開催延期の地均しを始めたんだなーと実感した。

大江健三郎が死んでしまって以来、自分も年だしほとんど回顧モードになっているのだが、今日のTLは、ポプリの話題がいっぱい流れている。おとめちっく漫画全盛時代に高校生だった自分には、ポプリというと、偏愛する田渕由美子先生の短編連作単行本『フランス窓便り』所収の「ローズ・ラベンダー・ポプリ」を思い出さざるを得ない。

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今日撮影に行った現場の種採り用のひまわり。明るい内容の取材だったのだけど、無論頭の中には、ヴィットリオ・デ・シーカ「ひまわり」のヘンリー・マンシーニ曲が流れていたw

俺は犬猫が好きだから言うけども、犬でも猫でもぞんざいな扱いをすれば、飼い主に抗議もするし、行き過ぎれば、嫌われるし、無視もされる。糸井が文句言わない犬猫はいいとか山下がご縁とご恩というのは、自分がそういう生き方を選んだことの証しなのだと思う。
別にそれでいいし、好きにやってくれと思うけども、そうじゃない生き方を批判するために、さもそれが正しいというような発言はやめてもらいたいとは思うね。

自分のTwitterのTLに糸井重里と山下達郎を同じ箱に入れるツイートが流れてきて、あーそういうこともあるかなーと思ったのは、昔イトイ式っていう多分深夜のテレビ番組があり、自分が木村拓哉を知ったのは、その番組に若い木村拓哉が出ていて、糸井が面白い若者として推していることを知ったからで。
多分90年代の初め頃のことだと思うが、それを多分何かで知って見て、あー糸井重里は今こういうことをやり、こういう若者を売り出そうとしているんだと思ったからだった。自分はその頃、テレビにも糸井にもジャニーズにも関心がなかったから、それで終わったのだけども。
つまり、糸井も山下も単にプロモーションに協力したというより、自分のポジション作りとジャニーズのタレントとの共存は、ある種の生存戦略であり、今の彼らの存在と切っても切れない関係があるのだろう。糸井が犬猫はいいと考えるようになったのは、自分がそういう生き方を選んだからだと腑に落ちた。

人権よりご縁とご恩！というスローガンにすれば達郎の言ってることはよく理解できるよね。つか、今の日本の与党政治家が言ってることが、これに他ならないわけでさ。

封建的価値を至高のものと考えている日本のミュージシャンがアフリカンアメリカンの音楽をコピーしたり、参照したりするんだから、文化の盗用ってこういうことかとすごく腑に落ちた。

2023年の世界で大事なのはご縁とご恩というのが本当にすごい。封建遺制はこの偉いミュージシャンの至高の価値なんだと堂々と言えること、それになんの恥も感じないこと、それが嫌なら「そんな人達」に自分の音楽は無縁と言い切れること、全部すごい。すごいニッポンのすごいミュージシャン、すごい。

山下達郎には「蒼氓」っていう名曲があり、民衆とか人民という意味で、かつてはプロレタリア文学とかでわりと見た言葉だったが、今はとんと見なくなったし、聞かない言葉となった。自分は昔、達郎は蒼氓なんて言葉を使い、人民の側にいるアルチザンなんだと思っていたこともあったんだけども。
彼の考える、蒼氓＝人民というのは、黙って事変に処したと小林秀雄が言った翼賛民衆であり、豊かになること（のみ）を望む大衆（の原像）だったのかと思ってがっかりしちゃった。蒼氓の権威主義を支えるのが、義理人情でもいいけども、義理人情を超える正義に立つ事も古い映画は教えている筈だと、山下達郎に古い日本映画の魅力を教えられたという松尾潔の文章を読んで思った。

るまたんさんのトゥートを今朝読んでブーストしたけど、ほんとうにそうで、ネオリベは社会的な共同のケアを排除するのがむしろ第一の特徴であり、それはマーガレット・サッチャーが語った「
社会などというものはないのです。いるのは個人としての男女、それに家族だけです。」を想起するだけで、心底腑に落ちる。

https://mastodon-japan.net/@lematin/110655346632121770

つーか、「万国博覧会」というようなものを開催する特に必要のない世界になっているのに、それがさも何か大事なものだという幻想というか蒙昧のうちに微睡んでいるというか現を抜かしているのが、この国の多くの政治家と行政なのではないか。

「全ての国民」の「安全安心」を根拠にされる排除とか、治安維持法と保安処分の肯定でしかないのに、国体護持と家父長制温存拡大の宗教右派が「市井の民」自認すれば、差別できると思ってる大衆なるものをかっさらって動員していくことに、ほんと「日本の国柄の美しさ」を感じざるを得ない。

マイナカードによる様々な事故を、河野太郎がヒューマンエラーだといって責任逃れの強弁をしているというニュースが流れてきて、こういう人が上に立ってしまうことをこそ、ヒューマンエラーというのではないかという感想をもった。

今夜の「報道特集」の入管法問題では、レズビアン故に母国で迫害を受けたウガンダ人女性の話が貴重だった。入管の事務審査で、参与員審査にすら回されず、裁判によって、難民と認定された方。報道は、たった一人の事例でもその困難を拾い上げることに価値があると思っている。そんな事例の一つだろう。
しかし、今の日本の入管の体制ではこんな事例が恐らくもっと多くあると思わざるを得ない。入管の悪は、戦前の特高の非道を引きずり、それによって延命した日本の「天皇制戦後民主主義」の宿痾だと思う。ここからちゃんと変えていかないといけない。

難民否認定に抗議する裁判によって、入管から証拠として提出されたというアフリカからの難民（申請）男性への虐待映像。見るのもつらいものだが、それを恥ずかしげもなく、証拠にしようというのは、恐らく入管側は、なんの問題もない穏やかな「制圧」だと考えているのだろう。それ自体が、この国の「狂い」を示している。

河野太郎は、厚顔にも、イレギュラーな事案だと言うが、もはやマイナカードに発生的している問題は、レギュラーな事案だという認識からスタートしないと良くなりようがないだろう。

入管の問題は敗戦によって民主主義の国になったつもりだったこの国の欺瞞を露わにし続けているものだ。それでも（戦後）民主主義に価値があると思うなら、この問題から目を逸らすことはできない。

国籍の血統主義に固執するのは、国体護持を後生大事に殖民地臣民の国籍をなかったことにした戦後天皇制の宿痾からきていると、国会前集会の無国籍者の人たちからのアピールを見ながら思った。

NHKの今夜のニュースで最も大切（そう）に扱われていたのは、明日からゴールデンウィークということだった。アナウンサーが空港に行って、インタビューしているの。外国に遊びに行くのはそりゃ自由だが、それはニュースではなかろう。逃げてきたり、希望をもってきたりしてるのに、収監され、殺されたりすることの問題こそニュースじゃないか。テレビ報道は悪くなる一方だ。

ネポティズムやクローニズムが優勢になった社会だから、合理的な選択はそれに適応した政党ということになるだろう。それが「賢い」有権者ということなら、積極的に愚かでありたいよね。