『アビゲイル』感想
誘拐した少女は吸血鬼だった…。憂鬱を爆発四散させる気持ちのいいスリラー・エンターテインメント映画です。オロオロする大人たちを愉悦気分で眺めるヴァンパイア・ガールから最後は意外な人生の後押しをもらえるかも…。血をほんの少し分けてくれるなら…。主演はイスラエルの残虐行為を批判する姿勢をみせたことで『スクリーム』シリーズから降板させられたメリッサ・バレラ。今作の姿はかっこいいです。 #映画
『アビゲイル』感想
誘拐した少女は吸血鬼だった…。憂鬱を爆発四散させる気持ちのいいスリラー・エンターテインメント映画です。オロオロする大人たちを愉悦気分で眺めるヴァンパイア・ガールから最後は意外な人生の後押しをもらえるかも…。血をほんの少し分けてくれるなら…。主演はイスラエルの残虐行為を批判する姿勢をみせたことで『スクリーム』シリーズから降板させられたメリッサ・バレラ。今作の姿はかっこいいです。 #映画
続々とLGBTQ書籍を禁書にしているフロリダ州。BL漫画の『佐々木と宮野』も「不適切な関係性に焦点をあてている」として禁止すべきと公立学校委員会は発言。アメリカの保守的な反”多様性”の政治的動きはこうして日本の作品もターゲットにしています。「ポリコレが表現の自由を奪っている」のではなく、保守的な政治が表現の自由を脅かしている…それは昔からずっと変わりません。闘うべき相手を間違えないことが大事です。 #LGBTQ
https://www.themarysue.com/florida-book-ban-came-for-wholesome-bl-manga-sasaki-and-miyano/
『ミツバチと私』感想
上質なトランス当事者の体験に根差した物語でした。本作は「その子の見た目」ではなく「周囲の視線」の変化を丁寧に描いていました。トランスジェンダーの子どもを暴く見世物な映画ではなく、鑑賞者の眼差しを自覚させる映画です。保守的な性規範が根強いバスク・コミュニティを、どことなくミツバチの生態と重ね合わせて組み込んだ語り口も良かったです。 #映画
アニメ『T・Pぼん』感想
「歴史に楽しく触れる」という入門的なSFの面白さはきっちり確保。ただ、原作からあるあの組織の倫理的な矛盾、かなり直球で選民思想(優生思想)になってしまっている部分はなおも気になります。また、今作における現代的な要素との絡め方が下手すぎるあたりもちょっと…。製作陣の歴史認識で疎い部分がもろに作品にあちこち滲み出てしまっている感じでした。
ここでいう「合意や検証」というのは、SNSや個人ブログで行われるものではありません。例えば、「宗教右派」のような問題なら、それは学術用語なので、学問の俎上で専門家によって論じられ、何かしらの整理や合意がなされるものです。私のような素人の一般人には力はありませんし、私のことをどう議論相手の対象とみなそうと試みても「議論」にはなっていません(個人的に私のことが嫌いな人なら別なのでしょうけども)。私はそこまで自惚れていないつもりなので、ド素人の自分が議論できるスキルがある(その立場である)とは思っていません。せいぜい資料を少しずつ収集する程度です。もし本気で議論したい人は私のような素人を相手にするのではなく、ぜひSNSのようなネット空間から離れ、学問の世界に飛び込んでください。宗教右派に限らず日本では国内研究者が不足しており、学術的議論が乏しいですから、そういう挑戦心は歓迎されるでしょう。私もそういう研究整理が充実してくれると助かります。
反差別を掲げている人の中にたまに見受けられるけれども、「相手の差別を指摘できたほうが勝ち」みたいな点取りゲームだと思っている人がいる。それは単に論破すればいいという考えと変わらず、差別の指摘が点数稼ぎになってしまう。平等のために社会構造を変えるという目的から外れてしまっており、そういう言論のノリには私も賛同できない。差別を指摘しても相手より優位に立てるわけではない。差別の指摘もまた責任がともなうし、場合によっては合意や検証だって必要になる。SNSはそういうことを忘れさせる怖さがあるけど、本来はそういうプロセスなのだということを常々覚えておきたい。
新作ゲーム『スター・ウォーズ 無法者たち』がさっそく右派的な一部のゲーマーがから「woke(ポリコレ)」だと批判されており、その理由は「主人公が典型的な女らしさ」を持っていないため…と伝える海外記事。このゲームの主人公は「美人でもない」「胸も小さい」と不満がある様子。今回もまた有害なファンボーイの根源にあるのはやはり女性蔑視であるということがよくわかる事例となっています。
https://www.thepinknews.com/2024/08/26/star-wars-outlaws-woke/
アイダホ州で成立された反トランスジェンダー法は親の同意なしに18歳未満の人に医療従事者がサービスを提供することを禁止していますが、これは児童性的暴行の捜査を妨げる可能性があると専門家は指摘しています。具体的には、未成年者は親の同意なしに性的暴行の検査を受けることができないので、子どもの性的暴行の加害者が親・家族または家族の親しい友人である場合、大きな支障が生じるとのこと。性的マイノリティにとっても性暴力被害者にとっても親は必ずしも味方ではありません。 #LGBTQ
https://www.advocate.com/news/idaho-sexual-assault-investigations
UCLAロースクールのウィリアムズ研究所の調査によると、アメリカでは約500万人の子どもがLGBTQ+の親に育てられており、そのうち200万人はLGBTQ+のひとり親家庭で暮らし、約30万人は同性カップルの親に育てられているとのこと。セクシュアル・マイノリティはすでに社会に欠かせない育児に深く関与しており、また潜在的にその可能性に満ち溢れています。「LGBTは少子化につながる」などの言説がいまだにしぶとく残存していますが、それは明らかに誤った主張です。 #LGBTQ
https://www.advocate.com/news/lgbtq-parents-children-study
ここ最近の状況を眺めていて思うのですが、日本の反LGBTQ勢力は組織化を強め、完全にオンライン上での差別扇動の方法を確立したと思います。対して、LGBTQ連帯の陣営は、個々のアクティビズムに依存したままです。毎度のように差別投稿を探して「みんなで通報しよう」みたいな定番の流れがありますが、それも結局はイーロン・マスク的IT人が儲かるだけで、社会構造を変える効果を果たしているのか…。差別的なアカウントが凍結されても、反LGBTQ組織構造にはノーダメージでしょう。裁判は時間がかかり、良い判決でもバッシングが吹き荒れます。大手メディアも無頓着な報道で火に油を注ぎます。
日本のLGBTQ連帯も本格的に組織化しないといけない時に来ており、組織化にはメディアが必須です。例えば、英語圏の「LGBTQ Nation」や「PinkNews」のような、政治的話題にも躊躇しないLGBTQ専門メディアが必要だと思います。個人のブログやサイトではなく、もっと地盤のあるメディアとして闘っていかないと、インターネット言論空間の構造は変えられない…。今はその切迫感を痛感してます。
前回のイギリスの総選挙でインターセックスを公表していた唯一の候補者であったホリー・グリーンベリー・プーレン。人権団体「インターセックスUK」の共同創設者でもあります。「私は母親であり、インターセックスの身体を持つ女性です」と自信をもって語る海外記事の中で、「インターセックス運動は、反トランス運動の駒として利用されることを望んでいません。私たちは駒ではありません」とも述べています。 #LGBTQ
https://www.thepinknews.com/2024/08/07/intersex-political-candidate-uk-general-election/
アメリカにて、民主党の大統領候補であるカマラ・ハリスから副大統領候補に指名されたティム・ウォルツ。政治家としてのキャリアを通じてLGBTQの権利を積極的に擁護してきました。2006年に下院議員選挙に立候補した際はミネソタ州が1997年に禁止した同性婚への支持を表明する公約を掲げ、知事になってからもトランスジェンダーの権利を支援する政策を打ち出し、性別肯定ケアのアクセスも保護。現時点で最も実績のあるLGBTQアライな政治家のひとりと言えます。 #LGBTQ
https://www.lgbtqnation.com/2024/08/tim-walz-is-an-ally-for-lgbtq-rights-you-need-to-know-about/
現在、多くのオリンピック出場の女性アスリートにまとわりつく「アイツは本当は男だ」「トランスジェンダーだ」などという誤った断定の数々。こうした他人の身体的な性的特徴を間接的に探ろうとする行為は「トランスベスティゲーション」と呼ばれており、少し前から陰謀論としてネット上で過熱しています。これらの陰謀論にハマる人を「トランスベスティゲーター」と呼び、日本にもたくさんのトランスベスティゲーターがいることが今回浮き彫りになりました。陰謀論の構造を持っているので、正しい情報を教えても効果はあまりなく、ひたすらにデマを拡散し続けるだけです。トランスベスティゲーターは「自分は絶対に間違っていない」という自己中心的な確信を手放しません。常識的な人にできるのは、陰謀論は無視し、アスリートを素直に応援することです。 #LGBTQ
https://www.outsports.com/2024/8/2/24099035/imane-khelif-summer-olympics-ilona-maher-trans-hysteria/
アメリカ大統領選の民主党の大統領候補となっているカマラ・ハリス。その経歴とLGBTQとの関連を振り返る海外記事。カマラ・ハリスは検事というキャリアゆえに、実のところ、当初はLGBTQコミュニティは不信感が強く、警戒されていました。副大統領になってからLGBTQコミュニティに寄り添った姿勢でイメージ転換。今後はどんな政治でいくのか、何を成し遂げるのか、その方向を注視し続けることになります。 #LGBTQ
https://www.thepinknews.com/2024/07/22/kamala-harris-lgbtq-rights-explainer-trans-lgbt/
共和党のトランプ陣営の副大統領候補となったJ・D・ヴァンス。実は以前はトランスジェンダーである元クラスメイトの友人がいて、支援的な振る舞いを見せていました。しかし、ある時期から一変、反トランス言動を全開に。「彼がトランスジェンダーの人々について憎しみに満ちた発言を始めたとき、私は傷つきました」とその友人はメディアで語っています。「私にはトランスジェンダーの友人がいるから…」という言い訳は全く役に立たないことを示す典型的なサンプルですね。 #LGBTQ
https://www.advocate.com/politics/jd-vance-transgender-friend-yale
『HOW TO HAVE SEX』感想
皮肉なタイトル。ロマンチックな映画ではないし、セクシーな映画でもないです。日常のリアルの中で起きうる性的加害を被害者の目線で捉えた実直な映画。ずっと言葉を押し込める辛いシーンが続きますが、最後は微かにエネルギーを振り絞ってこちらにも分けてくれます。 #映画
『フェラーリ』感想
エンツォ・フェラーリの生涯を描いた物語…ではないし、スポーツカーってカッコいいよね!と無邪気になれる映画でもない。勝ちたいという思考が周囲を破滅させる取り返しのつかない恐怖を直視させられる…。勝つことが全てという企業姿勢がここまでの犠牲者をもたらすというのは、今も現実であれこれ起きていることだと思うのですが… #映画
イギリスで初のムスリム・プライドが開催。LGBTQのイスラム教徒のためのイベントであり、世間の「イスラム教は本質的にLGBTQとは合致しない」という偏見を吹き飛ばし、自らのアイデンティティを社会に示す機会に。主催者は「私たちのコミュニティにとって本当に素晴らしいお祝いになるだろうと感じています。こうした多重に疎外されたコミュニティについて話すとき、その話の全体は悲観的で、苦闘と拒絶ばかりです。だからこそこの日を祝福と喜び、そして共にコミュニティを見つける物語にしたいと思っています」と語っています。 #LGBTQ
https://www.thepinknews.com/2024/06/21/muslim-pride-2024-london-event/
国連の組織「UN Women(UNウィメン)」は、「ジェンダー・クリティカル」と称される反トランスジェンダー運動を危険な反人権運動として認識していることを明言した…とジャーナリストのエリン・リード氏がまとめています。「トランスジェンダーは女性の権利と相反する」と反トランス団体は頑なに主張していますが、国連の人権組織はあらためてそのレトリックの誤りを淡々と突きつけています。「ジェンダー・クリティカル」を始めとする反ジェンダー運動は女性やLGBTQなどの弱い立場にいる人の人権を脅かしています。 #LGBTQ
https://www.erininthemorning.com/p/un-women-calls-gender-criticals-an
アメリカの政治ファクトチェック「Poltifact」がジョー・バイデン大統領がどれくらい公約を守ったのかを分析しています。結果は、「約束を守った」が27%、「妥協」が9%、「約束を破った」が3%、「行き詰まった」が28%、「作業中」が30%。こういうふうに細かく検証してくれるのは良いことですね。日本のメディアもこれくらい徹底して政治家を検証してほしいです。
https://www.politifact.com/truth-o-meter/promises/biden-promise-tracker/
writer / activist / #アセクシュアル ace #アロマンティック aro #ノンバイナリー enby / 映画の感想をしゃべったり。詳しい感想はサイトで。「mastodon.lol」→「mastodon.social」へ引っ越ししました。
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