ここ最近の状況を眺めていて思うのですが、日本の反LGBTQ勢力は組織化を強め、完全にオンライン上での差別扇動の方法を確立したと思います。対して、LGBTQ連帯の陣営は、個々のアクティビズムに依存したままです。毎度のように差別投稿を探して「みんなで通報しよう」みたいな定番の流れがありますが、それも結局はイーロン・マスク的IT人が儲かるだけで、社会構造を変える効果を果たしているのか…。差別的なアカウントが凍結されても、反LGBTQ組織構造にはノーダメージでしょう。裁判は時間がかかり、良い判決でもバッシングが吹き荒れます。大手メディアも無頓着な報道で火に油を注ぎます。
日本のLGBTQ連帯も本格的に組織化しないといけない時に来ており、組織化にはメディアが必須です。例えば、英語圏の「LGBTQ Nation」や「PinkNews」のような、政治的話題にも躊躇しないLGBTQ専門メディアが必要だと思います。個人のブログやサイトではなく、もっと地盤のあるメディアとして闘っていかないと、インターネット言論空間の構造は変えられない…。今はその切迫感を痛感してます。