これを何とかするには、プラットフォーム企業が誹謗中傷を拡散させないような対策を取ることが必要と思われますが、現在のイーロン・マスクの経営方針は全くそれに背馳しています。むしろ誹謗中傷によって場が「盛り上がる」ことから利益をあげようとすらしており、それが世に害悪を蔓延らせています。
この絶望的な環境下で雁琳は今後どうなるのか。今と変わらず誹謗中傷を続けるのか。しかしネットで勝利しても、人は肉体を脱ぎ捨てる域にはまだ達しておらず、現実の生活というものがあります。SNSでいくらオダをあげても、博論を落とした雁琳の将来は不透明です。誹謗中傷で飯は食えるのでしょうか。
雁琳はそこでも、ネットによって事態の打開を図っているとみられる節があります。彼は自分が副理事長を務めるNPO法人「むすびらき」で、文章添削講座を開いていたようです。しかし今そのリンクをクリックすると、出てくるのは「ページが見つかりませんでした。」の文言です。