最近、ヒットしている外国映画の作中登場する「冷蔵庫の女」(男性主人公に物語上の動機づけを行うためだけに都合よく殺される女性キャラを指す批評用語)を批評する際に、批判の対象を(まるでそれが当然のように)制作国の国/国民/民族/宗教の全体にまで拡大している投稿ひいては言説を連続して目にした。
まず最初に述べておくと、「冷蔵庫の女」が女性への問題あるステレオタイプであるという指摘にも、良くない展開だという批判にも私は同意・賛同する。
そして前提として、これに該当する人気作品は古今東西どの国にもあり、最近でもこれに該当する作品が世界中で新たに公開されてヒットしており(MCUシリーズなんかそれの最たるものの一つ)、言うまでもなく日本の人気コンテンツも大量に該当している。
しかし、中国(今回この投稿をする理由となった作品は香港映画だ)の作品にそれが含まれていると、文化背景や制作状況にたいして詳しくなくても、安易に「お国柄が/中華思想が/儒教が/民族性が」云々と、作品のみならず一足飛びに国や国民、民族全体、あるいは宗教全体にまで批判対象を広げた物言いをする人が出てくる(こうした物言いをしている人自身は、自分は人権意識が高いつもりなのかもしれない)。
1/4
Embed Notice
HTML Code
Corresponding Notice
- Embed this notice
Ubu (ubuhanabusa@fedibird.com)'s status on Sunday, 16-Feb-2025 06:58:24 JST Ubu