柄本時生の朗読は少々力み過ぎで、やけに芝居じみているので違和感がある。これじゃまさにラジオドラマである。とは言え、完全に無表情で棒読みなのもマズイので、小説の朗読というのは本当に難しいと思う。その点、向井理はそのバランスがちょうど良く、大変感心した。