そのとおり。ただ、繰り返すけれど、ドイツもアルザスに対する同化政策を持っていて、その程度や実施の仕方はフランスよりひどかったというのも事実である。だから、アルザスの人たちは自分たちの文化や言語を守るための方法としてフランスに帰属しようとしたという面もあるわけで、ことはフランスかドイツかという話ではない(アルザス語をドイツ語と同一視するなら、本多勝一氏はこの面を見落としていることになると思う)。