救いは、同じ同期の男子でも夫は「ネトウヨ化」しなかったことです。
多分、彼もまた今の日本の男性のホモソ社会での社会適応をそこそこ果たしてきたうちの一人で、微妙な頃はあった(と言うか、元々はご多聞に漏れず「ミソジニー的または差別的な」言動もそこそこ内面化したフツーの日本男子だったかと)けれど。
…というか、私自身でさえ、女でも、世間と折り合いのつかない自分を抱えて開き直りながら、一番端っこの方に小さくなっていたとは言え、その「ミソジニー的または差別的な」価値観で動いている社会に、良くも悪しくも、そこそこ適応して来た人間の1人な訳で、そう言うものを、今のようにある程度意識化出来たのはこの数年ですね。
ただその、おそらくは皆んながこの数年の間に嫌でも直面化せざるを得なかった「分岐点」で、夫の場合は、そこそこ悩んだり考えたりした結果、多くの中高年男性が選んだ方の道に行かなかったような気がします。
女性というジェンダーに属する私は、比較的そこで道を選ぶことは容易だったと思うけど、男性にとっては余計に難しい選択になるんだろうなと。
夫は今は会社の同僚男性について、顔を顰めて「皆、ミソジニー」とか「中韓差別が酷い」とか言う人で、救われます。