宇都宮のLRT、通称しもつかれトラム……じゃなかった、ライトラインですが、なるほど一からつくったLRTらしく、路面電車と鉄道の要素が組み合わされていて面白かったですね。電車だけ超低床車にすればLRTになるわけじゃない、という基本を改めて理解させられました。
乗ってみて分かったのは、沿線がいわゆる「ファスト風土」https://amzn.to/3T8HhDE みたいのがだらだら続くのかと思ったら、鬼怒川を渡るあたりでは田園が広がっていて、割とはっきり宇都宮と芳賀という二つの町を結ぶ電車なのだなあ、ということでした。正調インターアーバンの現代的復活かも。
20世紀初頭に流行ったアメリカのインターアーバンは、路面電車が技術的にも経営的にも発展して、都市外の農村部に線路を伸ばし、隣の町まで延びていったものといえます。だから市街地は併用軌道で、田園地帯は専用軌道か道路沿いを走っていました。これはライトラインも同じスタイルを取っていますね。