22時半すこしまえに、最後尾で二人で歩いていた辻本さん(29)と中村さん(12)が一緒にゴールしてTJARは無事、閉幕。中村さんはこれまでにない頻度でツイッターで自分の様子などを投稿していたが、最後には今年のゴールの位置から東に数百メートルずれた2022年のゴールの場所までわざわざ寄り道して写真を撮り、「誰もいない…」というツイートを打っており、最後の最後まで、楽しい歩きぶりであった。
思えば北アルプス山中の最初の夜にも、他の多くの人たちがなるべく前に、と北アルプスの稜線を急ぐ中、さっさと五色ヶ原でビバーグすることを決めて周りとおしゃべりしたあとで「え、ぼくひとりぼっち?ひとりはいやだなあ」とか言い出しており、異端ぶりをそのころから発揮していた。