みんな普通の人間だ。普通に生きて、普通に良識を持ち、生きづらい世の中を生きづらさを抱えながら何とかかんとか泳いでいる。我々と何も変わらない。
風呂やトイレやホテルで襲いかかる、見境なく性加害に走る、それは在り方がどうあろうと関係なく犯罪者だ。存在と犯罪は全く違う。存在が直ちに犯罪に結びつくと考えるのは間違いだ。
だから加害だ、恐怖だ、ただの男だという言葉を見る度にお願いだからもう傷つけないでくれ、彼らをズタズタに切り裂くのはやめてくれ、と願ってしまう。
ほんとはもっともっと複雑で難しい問題なのかもしれないが自分は今こう考えている。
ただ、"恐怖"という感情が入り込むと人間は冷静になれなくなるから、それが前面に出て来てしまうこの状況はちょっとやそっとでは好転しないんだろうと考えてもいる。今まで透明化されていた人たちがいきなり出現して「得体の知れない」という警戒心と恐怖が生まれ嫌悪と憎悪を生むのだろう。
これは受け入れる側の問題なんだろう。まだかなり時間がかかることなんだろう。いつか彼らのアイデンティティが周囲から誤解や否定や嫌悪や憎悪で傷つけられることのない社会になることを願う。