これを安全保障のジレンマ、と呼ぶ。軍事的手段のみを考える限り、相対する二つの国の両方を同時に安心させることはできない。よって、軍拡競争に陥る。必然的に。
ではどうするかと言えば、相互の意図を了解しあうためのコミュニケーション=外交をどう並行して行うかが大事になる。で、ここで誰しもため息をつくと思うが、まずそもそも自民党にはその発想がないし、なぜその発想がないかと言えば、単にバカなだけではなく、歴史修正主義という宿痾を抱え込んでるからだ。彼らに任せてる限り、永遠に信頼醸成はできない。まして、今や歴史修正主義は、この国に薄く広がる風土病の様相である。マジで勘弁してほしい。
以前から「歴史修正主義は、あまりに高くつく、安全保障コストを無駄に増やす」と述べてきたが、日本人も現政権も、本当にバカすぎて嫌になる。台湾には家族もいる。台湾危機は他人事ではない。しかし、歴史修正主義者どもが愚論を気持ちよく開陳するたびに家族が危険にさらされると思うと、本当に腹立たしい。