蛇足ですけど、当時、私は、斎藤学さんってADHD傾向がかなり高いんじゃないかと思っていました。
オープンカウンセリングのような、相談者がいて、その人の話を軸にして話を進めていくような催しでは、彼の話はとても面白いのですが、普通のひとりで喋る講義みたいな形式だと、話はどこまでも脱線しまくり収集が付かなるなるし、予定時間はどこまでもオーバーランし続けて終わりが見えなくなって、ちょっと流石についていけない感じがありました。
オープンカウンセリングはそれに比べて彼の当意即妙な返しと患者さんの反応のストロークが面白く焦点がボケず飽きなかった。一時期私は本当に毎週通い詰めてました。
まぁしかし、そんな彼にも欠点がなかったとは思いません。
何よりやっぱりあの手のカリスマにありがちなことですけど、少し距離をおいた場所から見ると(私が中に入りたくても入れて貰えなかったからですが)取り巻きができて寵愛の奪い合いみたいな、ちょっと異様な光景もありましたし、非常に気まぐれで患者さんを振り回すから不味いことが起きているようにしか見えないこともありましたし、言ってることが適当すぎてどうよ?と思わなくもなかった。どこの世界も中に入るといろいろありますよね。
とは言え、随分学ばせて貰いました。