または私が今やっているような分析的な治療でも、子どもの問題として子どもの治療をやるところでも、同時に「並行面接」と言って、親御さんにきて貰って、親御さんの治療というよりはコンサルテーション(あくまで問題はお子さんの方にあるという前提での子育て相談のようなもの)をやることは、多分、子どもを対象にしたクリニックでは割と普通に行われていますし、
親御さんの動機づけに上手く繋がれば(例えば、お母さんが本当は夫婦関係に悩んでいたとか、または実はお母さん自身が自分の生い立ちが複雑で、自分の母親との葛藤があり、その話を聴いて欲しくなるなど)、もう少し本格的に親御さんの面接を並行して行うこともあります。
その場合、子どもの担当者と親御さんの担当者は基本的には別の人間がなり、情報は治療者同士は共有しますが、もちろん本人同士は守秘義務で守られます。
どこかの時点でそのような治療に繋がることが出来ていれば、少なくとも今回のような悲劇は回避できたかも知れませんね(絶対とは言いませんが)。
特に、娘さんがなるべく幼い時期に治療を始められたら、かなり違っていた可能性はあるんじゃないかとは思います。