父権主義は、庇護者と被庇護者の共依存関係の側面も大きいので、住民側も行政にすべてを求めるのではなく、民間が行うことをもっとポジティブに評価するようにすべきだと思いますし、行政も求められたからといって応えなければならないという発想は捨てて、なにが重要なのか、なにが必要なのか、という発想に切り替えた方がいいと思います。
行政が、なにもかにも面倒をみるよ、という言い方をして、自縄自縛になっている場面は、非常に多く見ます。
率直に、住民と行政とで、なにが必要でなにかできるのかできないのか、といった話し合いをして、そこから進めなければ埒があかないのですが、日本の政治・行政は頑なに住民との話し合いを拒否して、一方的に決めてしまおうとするので、事態がよけい悪化していく、というパターンが一般的だと思います。