このあたりは、日本の権威主義的な「お上意識」が非常に悪く作用していると思います。
行政組織が「上」で、民間NPOは「下」で、行政の言うことに従うべきだ、民間と情報を共有し、民間に支援の主導権を握らせるなんてとんでもない、という意識が強いため、自然と民間NPOも硬直的で制約のあることしかできず、その不利益をかぶるのは、被災者、ということになります。
石川県も「お上意識」が強い地域のように見受けられるので、この先も、行政がすべてをコントロールにおこう、ましてや、民間に主導権を握らせるなんてとんでもない、ボトムアップの意見だなんて、行政の仕事に口を挟む気か? という発想が続けば、行政サービスの限界がそのまま復興の限界になり、被災地の意欲的な復興の芽は摘み取られてしまうと思います。