一口に「古物商」と言っても、色んな人がいるんだよね。
字面だけから判断すると、骨董品やアンティークを売り買いする人のように思ってしまうけれど、そういう人ばかりじゃなくて、例えば、中古車を扱う人も古物商になる。
およそすべての「新品」について、その「中古品」があるなら、それを扱う古物商が存在する訳です。古本屋も古着屋もそうだし、よくあるリサイクル・ショップも古物商です。
金額ベースではどうなのか知らないが、数量ベースではおそらく「セカンド・ストリート」みたいなリサイクル・ショップが一番規模が大きいと思う。
そして、一般的には、新品を売り買いするよりも、扱うものに対する広く深い知識を要求されます。目利きというやつ。その物自体の値打ちだけじゃなく、流通価値を知っていないといけない。
何でそんな事を知っているかと言うと、若い頃にSさん(父)が経営するリサイクル・ショップの手伝いをしていたからです。Sさんは商品の回転と日銭稼ぎを重視して安物の家具や家電製品ばっかり扱っていたから、全然面白くなかったけれど、古物市場に出入りしたりして、ある程度は業界の様子を知っているのです。