女性だから、社会のなかで軽く見られ、どこに言っても軽くあしらわれ、まともに向き合ってもらえない。そういう女性の行き場のなさは、既存宗教のなかにも深くあり、そのことがかえって新興宗教に女性が惹きつけられる原因となっているように思います。
というのは、安倍元首相銃殺の直後にNHKの「こころの時代」で宗教者たちになにができるのか、といった内容で、教義を超えた既存宗教界の御大たちが集まって議論する回が連続で流されていたのですが、参加者は、ほぼすべて男性だけでした。
つまり、既成宗教はどの信仰であったとしても、男性によってのみ支配されており、そこで女性は従属的なポジションしか与えられていない、ということです。
それを見た時に、これこそが既成宗教ではなく、統一教会に女性が引き寄せられた理由なのだろうと思いましたし、なにが問題であったのかは、この議論に参加している宗教界の御大たちには絶対にわからないはずだ、と思いました。