共同親権がこれほどスピーディに認められようとしているのは、根底に、「男が女以下の力しか認められないのは許しがたい」という日本社会の女性蔑視が強くあるからだと思います。
そうでなければ、夫婦別姓は頑なに拒み続けることや、バイアグラはスピード認可されたのにアフター・ピルの処方はいつまでたっても認めないことなどと整合性がありません。
女に男と同等の権利を認めるのは許しがたいが、男が女以下の権利しかないのは、もっと許しがたい、というのがこの国のジェンダー・バランスの実態であろう、と思います。
「女は敷居を外に跨げば7人の敵あり」というのは、実に日本社会のありようについて、正鵠を射た表現であると思います。