それと、もうひとつ。
その関連で、今朝、頭に浮かんだ言葉があった。
結局、力関係なんだよ、と。
男女関係がそのまま権力勾配の話になっていて、つまり女は力を最初から授けられないような社会の中で(私の大好きな『プライドと偏見』みたいな、女には参政権どころか親の財産の相続権さえも与えられていない時代と、今の日本の女の地位って、考えてみたらそーんなには違ってないんじゃないか)、女は卑屈になるしかない。何せ男が自分の生殺与奪の権をすべて握っているような状況で、媚びなければ生きていけない。相手にとって有用と認められなければ自分でも自分に価値があると思えない…みたいな環境で、そんな家族関係の中で(女の子が、無力さを内面化している母親を見て育つことで)、フロイトの言うところのヒステリー性格みたいなものも醸成されていっただけなんじゃないかとか。…つまりあれも差別が生んだ人格形成なんじゃないかと。それは権力勾配抜きで考えられないんじゃないかと。
この間も書いたけど、私の母方祖母は、結構なお金持ちの「妾の子」で、本人は水商売とかしたことはないんだけど(むしろお高くとまっている人だった)、話し方とかが何か上手く言えないけど、どこか他人に阿るようなコケットなところがあって、私の母も私もそれを受け継いでいるところがある。